料理を作る主婦の苦労を知らない亭主を37年以上しているシニア男性 - 定年退職後の高齢者の仕事、雇用、健康

昨夜は夏野菜カレーを家内が作ってくれた。すごく美味しかった。明日の朝もそのカレーが食べれるのが更に嬉しかった。夏のカレーは腐りやすい。そのことを家内に言ったら、腐らないように冷蔵庫で保存していますという答えが返って来た。

私の知識では、温かいカレーをゆっくりと室温で冷ますとウェルシュ菌が増殖しやすい。温かいカレーが入った鍋を水道で冷やすことでウエルシュ菌が増殖する最適温度30~40度前後を急激に下げることが出来る。カレーの温度が室温より下がり、冷蔵庫に入れても温度が上昇しない状態にする。

この知識を家内に話したら、「あなたは神経質過ぎる!!」とカンカンになって怒られた。

何故、家内に怒られなければならないの、私!

今考えてみれば、家内は時間をかけて苦労しながら夏の野菜カレーを作ってくれたからだと思う。一つの料理を作る苦労を私は知らない。料理と言う料理を自分で作った経験があまりないからだ。出来るのは、目玉焼き、焼きそば、お好み焼き、野菜炒めぐらいだ。

家内は料理を作る人、私は出来上がった料理を食べる人という役割を当たり前のように思ってきた。

自分で料理を苦労して作れば、その苦労を台無しにするような話題はご法度だろう。家内は苦労して考えていろいろな野菜と調味料を入れて夏カレーを私のために作ってくれた。それを感謝すべきであった。

苦労を知らない人は、相手の気持を察することが出来ない。人間関係がこじれるのも、多分、相手の苦労を知らないで自分勝手な解釈で何かを言葉にしてしまったのが原因である場合が多い。相手の状況や背景を察して言葉を選ぶ重要性を改めて感じた。

裕福な生活を送ってきた人たちが貧乏人の生活を想像もできないのと同じだ。知識だけの世界は、心で現実の世界を感じ取れない。知識の前に体験が優先されるとあとで得た知識が心に根付く。

私は、家内と生活を共にして37年間も家内の料理の苦労を感じ取れなかった。自宅に帰れば料理が待っているという生活が続いていたからだ。これから自分で料理する機会を増やすことにする。料理を考えて材料を買って下準備するだけでも時間がかかる。料理の味付けも経験値が物を言う。私にはその経験値がない。

家庭のことは全て家内に任せていたが、これからはその一部でも自分でカバーできるようにしたい。