老後の居場所が無い、でも自宅にいられないシニア - 定年退職後の高齢者の仕事、雇用、健康

用事でヨドバシカメラ横浜マルチメディア店に立ち寄った。3階にあるトイレに行ったら、80歳前後のシニア男性がきちんとした身なりで休憩の長椅子にぽつーんと座っていた。その姿が今も目に残っている。奥さんがトイレから出てくるのを待っているのか、それとも、外出先の居場所として暇を潰していたのか、それは分からない。

シニア女性は、ヨドバシカメラ横浜店に一人で暇つぶしに遊びに来ることは少ない。むしろ、そごう横浜や高島屋デパートに行く。ヨドバシカメラ横浜店に来るのはシニア男性が圧倒的多い。男性と女性では、興味の対象がだいぶ違う。男性は、何歳になってもオモチャのガジェットに興味を持っている。

店内を歩き疲れてトイレにある休憩の長椅子で一服するのも分かる。一服した後はどうするのだろうか。そんな疑問を感じながらヨドバシカメラ横浜店を後にした。

シニア男性は、平日の昼間の時間をどう過ごしているのだろうか?

仕事があるシニアは仕事をするが、仕事から離れた引退生活をしているシニア男性は平日の昼間をどう過ごしているのだろうか。年齢も75歳を過ぎれば、知人や友人の数も少なくなる。一緒に街中をうろつきながら雑談をするなんてこともなくなる。

私は、ランチを終えた後、15分ぐらい仮眠ができる場所に行く。そごう横浜3階トイレ近くに休憩用のソファが置かれている。トイレ待ち用の休憩のイスだ。そんなソファ椅子が4つある。ランチの時間帯は、早く行かないといつもシニア男性たちに取られる。私同様に昼寝をしている。シニアの体は、ランチ後に昼寝を要求するらしい。

昼寝時間を終えて椅子を開けてくれれば良いのだが、2つのイスはシニア男性によって独占され続けた。彼らは、居場所が無いのだ。人の目を避けて暇を潰す場所としてこの場所を選んだのではないか。

時々、トイレが長時間しまっている時がある。デパートで働いている人がトイレの中で仮眠をしている場合がある。仮眠できる場所で人の目を気にしない所はトイレしかない。トイレを使いたい人にとっては、えらい迷惑なのだが。

昔の映画館は、お客の入れ替え制がなかったので1日中映画館の中にいられた。映画を見飽きたら、仮眠して時間を潰す事が出来た。今は、それが出来ないので映画館の中で暇な時間を潰せない。シニア男性の外出先で自分の居場所を確保するのが難しくなっている。雨が降れば、カフェは混みあう。公園にも行けない。

去年から横浜ベイクォーターの中にどれもが自由に使えるオープンスペースが出来た。そこでは、テーブルとイスが用意されていてグループでおしゃべりや勉強ができる。そんな場所にシニアの男性はいない。そのような場所を見つけられないのだ。宝探しのように街中を歩き回る遊びをしているシニアならば、見つけて利用しているかもしれない。

平日午前8時から11時頃の時間帯にマクドナルド店舗に行って見ると人間模様が見える。この時間帯にマクドナルドに来る人は、普通の労働者ではない。むしろ、働いていない人たちがやってくる。シニア男性、幼児を保育園や幼稚園に連れて行った帰りの若い主婦、中高年のおばさんたちで席が埋まっている。

マクドナルドにいるシニア男性は、新聞、小説などの文庫本を読んでいる。暇つぶしにマクドナルド来ているのだ。午前中にそんなシニアたちを多く見かける。私は、仕事の場所としてスタバを使っている。スタバは、雰囲気が若い。客層も若い女性たちが多い。目を楽しませてくれる要素が他のカフェより多い。

私のようなシニアの筋トレマニアは、スポーツジムに半日以上いる。彼らの遊び場がスポーツジムになっている。シニアが自然と集まる場所が沢山あれば良いのだが、目を凝らして探さないと見つからない。

社会から忘れられて行くシニアは、次第に人の目に触れない場所に追いやられる。自分で何かをやろうと思わない限り、社会と人との接点が築かれない。精神的に切羽詰まってNPO団体に入ってくるシニアもいる。自宅にいると暇に殺されると感じて、友人の紹介でNPO団体に参加したという人を知っている。

シニアになっても働けている人は、ある面で精神的に幸せなのではないか。体と頭を使って何かをしている状態が肉体と精神面の健康を維持させるからだ。働く事を忘れたカナリアの気分になる。

この記事「老後の居場所が無い、でも自宅にいられないシニア」のポイントは、

  • 用事でヨドバシカメラ横浜マルチメディア店に立ち寄った。3階にあるトイレに行ったら、80歳前後のシニア男性がきちんとした身なりで休憩の長椅子にぽつーんと座っていた。
  • 社会から忘れられて行くシニアは、次第に人の目に触れない場所に追いやられる。自分で何かをやろうと思わない限り、社会と人との接点が築かれない。

 

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