シニアに居場所を与えるNPOはどこにあるのか? - シニアの仕事、健康、筋トレ、暇

65歳から自分の居場所を探し出すシニアが急増する。今までのような定職に携わる仕事はなくなり、パートか、アルバイトぐらいしか仕事は見つからない。自分で起業をしない限り、仕事と居場所を見つけられなくなる。

そんな状況に置かれた65歳以上のシニアは、自分の知識や経験を生かせる場所を友人・知人を介して探す。その一つの場所としてNPO団体がある。NPO団体には、休眠状態から利益を出す団体まで色々ある。どうせ、NPO団体に所属して自分のリソースを活かすならば、活発に活動しているNPO団体が良い。

65歳以上のシニアは、日本が高度成長期であった頃大活躍したエコノミックアニマルたちだ。仕事が命と感じで人生を過ごしてきた人たちだ。

私には、本業がある。一人でビジネスをしていると人恋しくなり、入ってくる情報も偏りがちになる。もっと、人生を楽しむには自分の仕事以外の場所に居場所を作ることが良いと思い、数年前から経営支援NPOクラブという認定特定非営利活動法人 経営支援NPOクラブに所属している。

このNPO団体で活動している70歳代のシニアは、見ているだけで生き生きしている。自宅で暇を余している老人たちとは違った輝きがある。

生きがいと居場所、そして、知人を作る場所

私は、3つのグループに所属している。

  1. 海外支援グループ(海外市場を開拓したい中小企業を支援する海外ポータルサイトビジネス)
  2. Aグループ(日本の農業、食産業などのビジネスを支援する)
  3. Eグループ(コンピュータ、インターネット、金融業、その他を取り扱う)

各グループは毎月1回定例会を開く。そこに毎回出席してくるシニアは、多い。定例会の進め方も聞いていて面白い。非常に和やかで笑いがあちらこちらに起きる。発言するシニアもリラックスして自分の主張や思いをオープンに話す。参加者の多くが元大手企業のOBであるためか、自宅で暇をしているシニアとは違う。元気だ。

私のような60歳代の会員は少ない。それは、60歳代はまだ若いからこのNPO団体でボランティア活動をするよりももっとお金になる仕事があるからだ。65歳を過ぎたシニアがポロポロとNPOに生きがいと居場所を求めてドアを叩く

経営支援NPOクラブは、中小企業に大企業を紹介するビジネスマッチングサービスをやっている。ビジネスの多くは、官公庁、地方自治体の入札プロジェクトから生まれている。一般の企業では利益が出ない仕事をあえて引き受けている。

給与はもらえないがそれに代わる仕事という生きがいと居場所が報酬になる活動で発生する交通費やちょっとした日当は支給される。元大企業で働いていた人にとって見れば、小遣いにも成らない金額だ。その意味では、お金のために働いていないということだ。

過去の自分のビジネス経験や知識、そして、人脈が生きる場所と仕事があると用無しと思われていた自分の存在価値を見出すようになる。80歳を過ぎた方も現役のようにプロジェクトに参加して動いている。自分に出来る仕事があるということがシニアに喜びと生きがいを与えている。すべての活動は、自主的に行われている。嫌な仕事はやらないで良い。やりたいと思った仕事だけをやる。それがこのNPO団体の基本だ。

認定特定非営利活動法人 経営支援NPOクラブは、毎年、利益を出して運営されている。決算報告書もホームページで公開している。現在、240名の会員で構成されている。

65歳を過ぎて社会での自分の存在を見失い始めたら、こんなNPO団体のドアを叩いて、新しい生きがいと居場所を探してみてはどうだろうか。体が自由に動けて何らかの社会貢献をしたいと願っているシニアならば、NPO団体はあなたの新しい居場所になる。社会との接点もNPO団体で活動することで増えてくる。奥さんもきっと喜んで支援してくれるはずだ。

私自身、片手までしか参加できていないが、経営支援NPOクラブの存在は多くのシニアにやりがいと居場所を与えていると感じている。こんな居場所がたくさん社会にあるとシニアの生活も変わってくる。定年退職後に会社からNPO団体に再就職というのがシニアの新しいキャリアになる。給与はもらえないが、生きがいと居場所が与えれる。

この記事「シニアに居場所を与えるNPOはどこにあるのか?」のポイントは、

  • 65歳を過ぎたシニアたちが集まってくる経営支援NPOクラブは、会員に生きがいと居場所だけでなく新しい知人を与える。
  • 暇をつぶす生活よりも自分のリソースを活用できる仕事と居場所がシニアの生活を輝かせる。
  • シニアの人口が急増する日本の社会はシニアにあった仕事と生きがいを生むNPO団体をたくさん作るべきだ。

 


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my profile pictureこのページのシニアライター:Norito H.Yoshida

Profile

Joomla CMSを使った法人・個人サイト構築で独立。51歳の時に会社を卒業。雇われる生活から自分を雇う生活になる。ソニー(株)、Yahoo!ジャパン(株)でインターネットビジネスの面白さを味わい、個人でも法人と競争が出来る隙間市場があるのに気が付いた。生涯現役でインターネットの世界で生きて行く。Western Washington University, B.S. in Sociology, Bellingham, Washington, USA.

シニアの生活は、体の老化に従って変わって行く。その体験記をこのブログで書いている。