わたしはNPO団体で中小企業の海外支援プロジェクトチームに入っている。
まだ、始まったばかりである。そのため、どのような支援を海外市場に進出したい中小企業にすべきか試行錯誤である。海外での仕事経験、駐在経験、貿易事務、留学経験、語学力などを有している会員が大勢いる。人材のリソースを如何に活用するかが鍵なのであるが、中小企業のニーズは、多岐にわたっている。
65歳から仕事探しをしているシニアは企業での職を見つけ難い。NPO団体はそんな65歳以上のシニアにできる仕事を提供している。仕事から得る収入は、あまり期待できないが仕事の先に企業の経営者との縁が生まれる。気に入られれば、再就職の機会が見つけられる。
海外経験豊富な65歳以上のシニアならば中小企業向けの海外支援プロジェクト
このNPOの強みは海外経験豊富な65歳以上の人材のリソースであると思っている。中小企業や零細企業は、優れた製品を持っている。その製品情報がホームページで発信されていない場合が多い。英語だけでなく日本語でもホームページが無いために発信できないでいる会社が多い。
その理由は、
- ホームページを運営できる人材がいない
- お金の問題が有る
- ホームページの使い方が分からない(有効かどうか疑問視している)
- 海外からのお問合せに答えられない
単純に海外向けのホームページを制作すれば良いというものではない。海外からのお問合せに答える、対応する人材が社内にいないという大きな問題を抱えている。この問題を解決するためには、海外経験豊富な人材の手助けがいる。65歳以上の海外経験があるOB社員であれば、海外進出を求めている中小企業を支援できる。
海外ビジネスの経験がある65歳以上のシニアならば、NPOの海外支援プロジェクトで海外進出を求めている中小企業の経営者と接する機会がある。65歳を過ぎると正攻法の就職活動では書類審査で落とされる。実際に面接で自分の強みをアピールしないと企業側の懐に入れない。
決定打は、会社社長と面接をすることだ。社長には、社員を雇用する決定権がある。会社経営者と接する機会は、自分が持つスキルや知識を発揮できる場に自分を置くしかない。海外ビジネス経験が豊富ならば、その強みを発揮できる場に自分を置ける組織に所属する必要がある。
このNPOの海外支援プロジェクトは、そんな65歳以上のシニアを求めている。私は自分の海外ビジネス経験を活かす場としてNPO団体に参画した。
中小企業の海外ビジネスを支援する
中小企業の海外ビジネスを支援する海外ポータルサイトプロジェクトが始まって4年以上が経過した。このポータルサイトは、海外54カ国からアクセスがある。
人的リソースがない小さな組織では、いざ、海外からのお問合せがあっても直ぐに担当窓口を任命してアクションを取ることができない。海外ビジネス経験があるシニアの出番がそこにある。
65歳から仕事探しを始めるシニアは経営支援NPOクラブで中小企業の経営者と懇意になればそのつながりで再就職先が見つかる可能性が高い。