自宅を8時30分頃出て、横浜市内に電車で向かう毎日である。自分で自分を雇っているので自分のスケジュールはなんとでもなる。定年退職をしたシニアで自営を選択した方は、私と類似の生活をしているかもしれない。リモートワークをしている私は、Cafeで仕事をする。午前と午後で仕事場が変わる。ランチ時間帯に外の空気を吸う。

1日の生活リズムは、会社勤め時代と同じだ。ただ、自分で自分をコントロールしているだけ。好きな時に好きのことが出来る。

リュックを背負って歩いているシニアはどこで何をする?

街中で歩いているシニアの姿を多く見かける。共通している物はデイパック(リュック)である。スーツを着てネクタイをしているシニアは少ない。ほとんどがカジュアルな服装でウォーキングシューズを履いている。

シニアを多く見かける場所は安いカフェと公園

私はランチを終えると別のカフェ(タリーズ)に移動するのだが、途中にある公園で懸垂と片足スクワットの運動を30分ぐらいする。公園のベンチには行き場所を失ったシニア男性たちが座っている。シニアに混ざって小さい子供を連れた若い母親たちもいる。

スターバックスにいる人たちはIT関連の仕事をしている若者が多い。シャノアールやドトールになると午前中は暇つぶしでやって来るシニアたちで独占されるほど混む。その理由はコーヒー一杯の価格が一番安くて長居が出来る場所であるからだ。新聞と書籍を持って時間を潰している。仕事をしている様子はない。カフェのお店でお客のタイプが違ってくる。

若い人たちが行くカフェ、スターバックスやタリーズにはシニアが少ない。価格が比較的高いからだ。リモートワークの会社員、学生やIT自営業者が多くいる。シニアは何らかの仕事をしている人が多い。

街ブラで疲れたら家電量販店で一休み、ランチは寿司屋で雑談

65歳以上になると年金で生活が出来るシニアたちが知人を誘って街ブラをする。目的もなく歩き回る。そんなシニア男性たちに多く出くわす時間帯が午後の3時頃である。横浜西口地下街を歩いてみるとよく分かる。近くにシニア男性たちが遊び場(暇つぶし場)にしているヨドバシカメラ横浜店がある。シニア男性の居場所になる所が街中に少ないからだ。

仕事さえあれば、仕事場で働いている時間帯である。働けるのに働いていないシニア男性が多くなってきているのを肌で感じる。ランチ時間帯を少しずれた午後2時に寿司屋に行くとお客さんはシニアが多い。男女ともに昼間からビールを飲んで友達と何やら雑談している。

シニアたちは時間がある。ランチ時間帯から午後15時ごろまでは雑談で暇つぶしをするシニアたちが寿司屋に集まる。取り留めもない話題でおしゃべりしながら寿司を食べている。70歳を過ぎると働くという意欲もなくなるのだろうか。

田舎のシニアは働かないと暇で死ぬ

都会よりも田舎のシニアの方が働いている。田舎は働かないと何もないからだ。都会はお金さえあれば暇を潰す物や場所がある。お金が無いと都会は面白くない場所になる。

田舎の娯楽は年齢に関係なく昼間はパチンコ。夜は自宅で晩酌。時々、川や海に出かけて釣りを楽しむ。シニアが田舎で働くのは農業以外にない。農業は人手不足であるので年齢に関係なく人手が欲しい。

田舎は自然があるが、それ以外の刺激はない。日中、道路を歩いている人もいない。多くのシニアは自宅でゴロゴロして何もしていない。シニアの女性は家事をしながら近所の人たちとおしゃべりに花を咲かすが、シニア男性は何もない。趣味があれば趣味をする選択しかない。

暇は田舎に住む老人にとって棺桶に入る入口になる。暇過ぎて生活に刺激が無く徐々に認知症になる。足の筋肉も衰えて外出することが少なくなる。ロコモ現象が体に発症する。定期的に仕事をしていれば、体を動かすので筋肉の量は維持される。

暇なシニアは自分で仕事を作るしか道はない!

場所を問わず暇なシニアは自分で仕事を作れば仕事で暇はなくなり、もっと時間を求めるようになる。好きで始めた仕事であれば面白いので継続できる。仕事と趣味の違いは仕事はお金を稼ぎ、趣味はお金を使う事である。お金が欲しいシニアは自分で仕事を作ることである。

「言うは易し、行いは難し」の世界であるが、挑戦する、しないで見える世界が違ってくる。自発的に何かを起こそうとするシニアは体を動かし、目的に向かって頭を使い始める。暇な時間を有効に使い始める。何かアクションを取る度に色々な発見や学びがある。

頭で考えて「俺にはできない!」と結論付けるシニアはやってみないと分からない世界を知らない。この世の中は頭で理解できないことが沢山起きている。自分しか分からない発見がやってみると見つかる。

老人にとって暇は喜ぶことではない。残り少ない命の時間を暇で潰すのはもったいない。

結論

働くシニアが増えているが、多くのシニアは暇である。昨日ドトールコーヒーのカフェに入ったら座る席がシニアたちで埋まっていて入るのをやめた。安いコーヒーを提供するカフェはシニアの暇つぶしの場所になっている。

午前中はカフェ、午後は街ブラ。帰宅する途中で公園に立ち寄りボーッとする。仕事が無いシニアは自宅以外の場所で暇をつぶすしかない。都会はお金が有れば、暇をつぶす遊びがあるが田舎はお金が有っても暇をつぶす場所が少ない。

残り少ない命という時間を有効に使うには好きなことを見つけてそれを仕事にすることではないか。それがあれば苦労しないと人は言うが、そんな仕事を自分で作ろうとしていない。楽をしていては何も生まれない。