2020年5月9日(土曜日)付の朝日新聞朝刊に「新しい生活様式」何が変わるという記事が掲載されていた。コロナウイルス感染対策として今までとは違う新しい生活様式を取り入れて行かねばならないとしている。

日常生活で絶えず周りにコロナウイルスがいるという前提で生活をしなければならない。それがニューノーマルの生活になる。新聞記事では「新しい生活様式」とはどんな生活様式であるかを説明している。

出来るところからニューノーマルの生活様式に移る

感染対策でのニューノーマルは、身体的距離の確保、マスク着用、手洗いの3つの基本がある。

身体的距離の確保

  • 人との間隔はできるだけ2メートル(最低1メートル)とる
  • 遊びに行くならば屋内よりも屋外にする
  • 会話の際は可能な限り真正面を避ける
  • 3密(密集・密接・密閉)回避する
  • こまめの換気を行う

これらのルールで私が導入できることは、3密(密集・密接・密閉)回避ぐらいしかない。他の制約は努力目標になる。基本、3密回避ができていればコロナウイルス感染のリスクを減らせる。

マスク着用

  • 症状がなくてもマスク着用する
  • 咳エチケットを徹底する

マスク着用のルールは既に実行済みで私の生活様式になっている。問題なくニューノーマルの生活様式になる。多くの人も抵抗なく取り入れるだろう。花粉症対策で既にマスク着用が当たり前になっている。

咳エチケットは意識していないと習慣にならない。若い人たちはまだ咳エチケットが徹底されていない感じがする。

手洗い

  • 家に帰ったらまず手や顔を洗う
  • 手洗いは水と石鹸で30秒程度を心がける
  • 毎朝体温測定、健康チェック、発熱または風邪の症状がある場合は自宅療養する

家に帰ったら手を洗うという習慣は既に定着しているが、顔を洗う習慣はニューノーマルになる。手洗いを30秒程度とあるが、これも慣れないと続かない。毎朝体温測定は出来ない人が多いのではないか。私は体調が不安定なときだけ体温チェックをしている。

移動の感染対策

  • 感染流行地域の行き来は控える
  • 帰省や旅行は控えめにする
  • 発症時のため、誰とどこであったかメモする

誰とどこであったかのメモは面倒くさいので意識して習慣付けしないと続かない。感染流行地域への行き来は誰もが避けると思う。

買い物

  • 通販を利用する
  • 一人または少人数で空いた時間に行く
  • 電子決済を利用する
  • 計画を立てて素早く買い物をする
  • サンプルなど展示品への接触は控えめにする
  • レジに並ぶ時は前後に十分なスペースを取る

電子決済を使った買い物は今後増えていくがシニア層では難しい。現金派の人間である私は電子決済を意識して使っていない。時々、クレジットカードを使うぐらいだ。

食事

  • 持ち帰りや出前を利用する
  • 屋外空間で気持ちよく食事をする
  • 大皿を避けて料理は個々のお皿にする
  • 対面着席ではなく横並びで座る
  • 料理に集中しお喋りは控える
  • お酌、グラス、おちょこの回し飲みは避ける

「対面着席ではなく横並びで座る」という食事のやり方は違和感を覚える。家庭内ではやらないだろう。外食時のときもやらない可能性が高い。

娯楽やスポーツ

  • 公園は空いた時間や場所を選ぶ
  • 筋トレやヨガは自宅で動画を見ながら行う
  • ジョギングはマスクやスカーフをして少人数で行う
  • すれ違う時は距離を取る
  • 予約制を利用する
  • 狭い部屋での長居をしない
  • 歌や応援は十分な距離を取る、またはオンラインで行う

自宅で筋トレやヨガをするのは出来る人とできない人が出てくる。ジムに行く人は誰かのサポートや雰囲気を求めていく。カラオケは密室でスペースも取りにくい。換気がどれだけ充実しているかだろう。ジョギングでマスクをして行うのは苦しい。どうしてもマスクを取って走ってしまう。

冠婚葬祭

  • 多人数での会食を避ける
  • 発熱や風邪の症状がある時は参加しない

冠婚葬祭もオンライン化する。葬儀も家族葬が増えてきているので少人数になる。

公共交通機関

  • 会話は控える
  • 混んでいる時間帯を避ける
  • 徒歩や自転車利用を併用する

混んでいる時間帯を避けるのは努力目標になる。利用する目的によって外出する時間帯が変わる。公共機関の利用でコロナ感染を防ぐにはマスク着用と消毒用アルコールティッシュで触れた部分を拭き取ったり、手を消毒するしか無い。徒歩や自転車利用は健康のためにもなるのでお勧め。

働き方

  • テレワークやローテーション勤務
  • 時差通勤
  • オフィスでは間隔を取る
  • 会議はオンライン
  • 名刺交換はオンライン
  • 対面での打ち合わせは換気とマスクをする

ポスト・コロナ時代はテレワークとリモートワークが当たり前になる。オフィスも自宅に近いリモートオフィスがたくさんできる。時差通勤も増えてくる。会社側がその方向で経営をシフトしてくるのが見えている。

名刺の交換もスマホで行うのが当たり前になり、紙の名刺ビジネスは衰退する。営業活動もオンラインで行うのが増えてくる。飛び込み営業活動は敬遠される。会社側が直接対面で打ち合わせをする頻度が少なくなる。

私のビジネスはインターネットの世界で完結するので直接対面して打ち合わせをする必要がない。その意味合いでニューノーマルの働き方になっている。

シニアの生活はニューノーマルを受け入れるだろうか。コロナウイルスに感染したら命を失うリスクが高い。それを考えたら極力近距離で会うことをしなくなるのではないか。その影響は「孤立」と「孤独」を増強する。

年金受給者の「新しい生活様式」

治療薬やワクチンがないうちは、シニアは若い人たちとの接触を避ける行動が多くなる。オンラインでの対面が出来るようスマホをもっと使い始める。外出は街から郊外の公園に行くことが増えてくる。レストラン内の外食からテイクアウト外食になる。

バスや電車に乗るが極力徒歩で行ける場所に行く。免許返納をするシニアが返納する時期を遅らせるかもしれない。自動車での外出が今よりも増える。

ポストコロナ時代:シニアの三種の神器

  1. マスク
  2. アルコール消毒ティッシュ
  3. 電子体温計、または、パルスオキシメータ

結論:

ニューノーマルと言われる「新しい生活様式」はコロナウイルス感染が続く限り当たり前の生活様式になる。人と人との接点が遠くなる。不特定多数の人達と接する職業は感染病対策が必須になる。挨拶で握手したり、ハグしたりする行為がリスクと見られ始める。今までの人間味ある行動がすべて3密基準で制約され始める。

すぐに生活様式を変えられるものとそうでないものが生まれる。マスクはいつも自宅にストックして置く必需品になる。在宅ワークやリモートワークが当たり前になる。スマホだけでなくパソコンも使えないと今以上に困るようになる。