飽くなき欲求がシニアに必要だ

生きる力は、何かを求め始めて生まれてくると感じている。精神的な力が肉体を動かす。新しい物への好奇心。 新しい体験。まだ行った事がない未知の場所や国への興味と探究心など。

シニアは新しい事への挑戦をしたがらない傾向が強い。定年退職後は、今までに挑戦したことがないことを経験すべきだ。会社を卒業すると回りからの刺激が急減する。今まで仕事で必要とした情報が必要なくなり、入ってくる情報が少なくなる。自分で意識して情報を取りに行かない限り、老後の生活を楽しませる刺激が得られなくなる。

シニアだから新しい事が出来ないと思っていないだろうか?

私は、Joomla CMSというオープンソースシステムを使ってサイト構築サービスをビジネスにしている。頂く案件は、サイト構築だけではない。想定外の案件も突然やって来る。自分のリソースでは無理だと思う事も多々ある。出来ない事をやろうとすると無理があるが、ちょっと背伸びをすれば出来る場合もある。

CMSはシステムであるのでおかしな不具合が発生する場合がある。そんな時は、私にトラブルシューティングをお客さんが依頼してくる。多くの場合は、システム分析をして試行錯誤の解決策を探る。この時点では、出来る、出来ないが全然分からない。

自分に挑戦する

トラブルシューティングの案件は、私にとって挑戦的な仕事になる。出来ないという事は簡単であるが、出来た時の喜びは自分への自信となって返ってくる。未知への挑戦は、怖い。出来なかったら、どうしようかといつも悩む。

そんな時、まずやってみる事にしている。事前払いで仕事を受けているので出来なかったら、返金すれば良いだけだ。お客さんにとっては、すぐにでも直してもらいたいという気持ちで一杯である。人助けであるから何とかしたいという気持ちになる。

現役を引退したシニアでも経験が物を言う仕事が沢山ある。もう、歳だから同じ事はやれないと思ってはいないだろうか? やってみないと分からない世界がある。未経験者がやるよりも経験者が対処した方が仕事を上手くやれる場合が多い。

満たされたシニアは早死にする! 生きたいと強く思っているシニアは、自分の持てる力を全て出し切る生き方をする。そこに人間としての魅力が生まれ、新しい生命エネルギーが生まれてくる。

51歳の時に独立した時の気力65歳になった今の気力では相当の違いがある。起業という未知の世界に飛び込むには情熱と気力が必要。可能性を夢見て飛び込む勇気も重要。65歳になって自分を雇用する世界に慣れてしまった今、歳を感じる。気力が年齢とともに薄れて来ている感じがする。

Wake up and Smell the Possibility! (目を覚まして可能性を嗅ぎつけてみよう!)

60歳以上のシニアは、新しい事への挑戦する意欲で50歳代に負ける。これは自然な事だが、意欲あるシニアは残された力で自分の可能性を探し求める。自分の能力に可能性を求め、諦めない。これが一番大切だ。

何が出来るのだろうか?と定年退職して職を離れたシニアは思っている。自分で自分を雇っている今の自分も次にやるビジネスは何があるだろうかと探している。サイト構築のサービスは、いずれ需要が少なくなる事が分かっている。今から新しいビジネスの仕組みを構築しないと先がない。体が思うように動かなくなった年齢になったらどのようにしてお金を稼ごうか。飽くなき欲求は年老いた自分を奮い立たせる力がある。

結論

60歳、65歳、70歳の節目で仕事から離れるシニアが多い。雇用される生活は年齢制限がある。そんな時、起業する選択が生まれる。雇われる生活と自活する生活は360度世界が違う。経験すること全てが新しい挑戦になる。人生を会社員で終わらせるのはつまらない。

目を覚まして自分にある能力の可能性を嗅ぎつけてみよう。最初の一歩は何をやっているときが一番楽しいかをリストすること。そのリストの中から自分の得意と専門性が見出す。それが新しいビジネスの挑戦になる。