インターネットのビジネスは、西部開拓時代のゴールドラッシュに似ている。金鉱を掘り当てるビジネスモデル、金鉱を探しに来る一攫千金家たちを狙うビジネスモデル、金鉱を掘るための道具を提供するビジネスモデル、金鉱の見つけるために色々なニーズが生まれる。そのニーズを満たすビジネスモデルが生まれてくる。

ビジネスの匂いを嗅ぎ分ける人は同じではない。人によって嗅ぎ分けられる匂いが違うし、その匂いから必ずしもお金を稼げるとは限らない。潜在的な市場がそこにあるというヒントでしかない。後は、実際にやってみないと分からない。シニアが仕事から引退するのか、再度挑戦するのかを判断する年齢が65歳年金受給のときである。

受け取れる年金額で老後の生活を回せるならば、楽な道に見える仕事からの引退がある。60歳代は年齢的に若いと思って後10年から20年ぐらい好きな仕事で第二の人生に挑戦したいシニアもいる。そんなシニアは何でお金を稼げるかを追求して自分独自のビジネスモデルを作る必要がある。

自分のビジネスリソースは他人と違う

飲食業界は1年で成功、失敗がはっきり分かるビジネスである。料理を得意とするバックグランドを持つ人がラーメン店を開いて成功する人、失敗する人が生まれる。なぜなんだろうか?

インターネット業界も同じである。良いビジネスアイデアと思ってやり始めてもお金を稼げないために1年目で運転資金を使い果たし、撤退する人が多い。これをやれば絶対成功すると皆思ってビジネスを始めているのだが、頭の中で考えたことはやってみないとわからない。

シニアが起業する時は石橋の橋を叩いて渡るぐらいの慎重さが必要ではないか。若者たちと違ってやり直しができる人生の時間は短い。

シニアの起業は第二の人生を楽しむためにある

ビジネスを作るのは、人間。ビジネスはその人間が持つリソースと考え方で変わって行く。各人のリソースは、それぞれユニークで同じではない。人生そのもの。あなたも私も違った人生を送ってきている。会社員であっても務める会社は違うし、仕事内容も違う。社風も違う。

ユニークな人生経験とスキルで第二の人生を楽しむならば、どんな分野で仕事を作ったら良いかを考えてみる。起業が100%成功するなんてことはないので失敗しても楽しめるビジネスでないとつまらない。お金を稼ぐという視点に縛られるとお金の切れ目が縁の切れ目になる。

ビジネスを始める時にワクワクする感情が湧いてこないとそのビジネスはつまらないビジネスになる。先が簡単に見えてしまう既存ビジネスの延長線もつまらない。何か始めるビジネスの中に自分という要素が目立つと良い。これは私のビジネスであるという自己主張が社会の中でできると新しいやり甲斐が生まれてくる。

シニア起業は小さい失敗を沢山経験しながら石橋の橋を叩いて行く。一攫千金という欲に飲まれないことである。起業なりたての人は詐欺師の餌になりやすい。人の弱みに付け込むビジネスをやっている人が多い。人を見る目を養う必要がある。

儲け話で起業家を釣る詐欺師と成功していないビジネスコンサルタント

マルチビジネスを展開している人は、自分の成功を演じる。自分の下で働く人をリクルートするのがビジネスモデルだからだ。基本はねずみ講ビジネス。このビジネスは儲かるから私のような大金持ちになれる!なんてことをカフェで大声で話している。こんな人がいたら相手にしないことだ。頭の悪いペテン師だからだ。 

私は、初対面からお金の匂いをプンプンさせるビジネスマンを疑う。お金、儲かる、楽してできるなんて言う言葉が出てくる会話をする人は、詐欺師だからだ。そんな詐欺師に騙せれるシニアの起業家が多い。実際のビジネスを立ち上げていないので実態が分からないからだ。

ビジネスコンサルタントが大勢いる。彼らは、あなたと同様、起業家である。まだ、成功していない。成功しているビジネスコンサルタントは、営業しない。営業しなくても向こうからやって来る。この事実を知らないとビジネスコンサルタントの餌食になる。 

成功しやすいビジネスモデルを見つける

ビジネスを始める人は、自分が所有しているリソースを分析して何が強みになるか、何でお金を稼ぐきっかけを作れるかを理解する必要がある。他人のビジネスアイデアをたくさん聞くのは良いが、自分のビジネスアイデアを作り出せなければ意味が無い! 

インターネットビジネスで誰もが参入できるビジネスモデルが有る。広告収益モデルである。集客力が有るホームページ(メデイアサイト)さえ作り出せれば、広告収益が自動的に降ってくるというモデルだ。一番簡単な方法は、Google Adsense広告サービスを使う。広告主はグーグルが見つけて自分のホームページで広告を出してくれる。あなたがやるべきことは閲覧者が求める情報をホームページで提供し続けることである。

広告収益モデルで成功するには、多くの人が閲覧してくれる有益なホームページを作る必要がある。自分でしか作れないコンテンツを継続的に発信し続けられないと集客力があるホームページを作れない。他人のコンテンツをコピーしてあたかも自分が書いたようなページを作成しても意味が無い。続けられないからだ。オリジナリティがないホームページは存続できない。

ブログサイトを作って育て上げる。簡単に出来るように思えるが出来ない。参入障壁は低いが継続してやり遂げられない。自分らしさをコンテンツに表現し続けられないからだ。自分が持つリソースが広く奥深くあるとそれがユニークさになり、オリジナリティとなってホームページのコンテンツになる。 

自分がどのようなリソースを持っているのかを十分理解していないと自分にあったビジネスは生まれない。

結論

シニアが起業する時は第二の人生を楽しむためという目的があると失敗も楽しみになる。100%起業が成功する保証がない。失敗する確率のほうが多いので成功も失敗も楽しめるビジネスを始めたほうが良い。起業するビジネスに自分の色が出ると新しい生き甲斐が生まれる。

65歳で起業して1年、2年で撤退しても楽しい経験を味わえる。会社員の頃とは違った全く新しい体験が起業することで味わえる。その経験は起業した人にしか分からない。そこに第二の人生を楽しむ機会がある。