趣味に生きようと思って生活を始めても何か物足りない感じをするのは、会社でバリバリ働いてきたあなたではないだろうか。

シニアの人たちは、自分の経験や知識を社会に還元したいと思っている。私が所属する経営支援NPOクラブにいる元大企業の社員たちは自分に何かを依頼してくれるのを待っている。頼られる存在になっていたいのである。自主的に何々をやるというのではなく、誰かに頼まれるのを心地良しとしているように感じる。

老後の生きがいは人それぞれであるが、生きがいを見つけられないシニアが多い。仕事が生きがいであった団塊の世代の人たちである。そんな団塊世代のシニアが趣味を生きがいにして老後を楽しめるだろうか。

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