68歳の誕生日を迎え、相反する思いが生まれた。一つは、1年長く生き延びたという喜び。もう一つは、体が1年また歳を取ったという悲しみだ。誰もが誕生日を迎える。若いときと違って60歳以上の人は、当たり前のように歳を取って行けると言う訳ではない。既に他界してしまった同世代のシニアがいる。

老いる自分の体との戦いが始まっている。生きているだけではなく、健康でいられる体作りが重要だ。シニアは自分の健康寿命を伸ばすことに意識を集中させて、それなりの対策を日常生活に溶け込ませなければならない。

私にはもう一つ深刻な病気を抱えている。歳を取る度に病気の進行が進む。治療方法がまだ発見されていない。多分、多くのシニアが私と同じ病気で悩んでいると思う。その病気は38歳の時に人間ドックで分かった。担当の医者から思いもよらないお話があった。あなたは緑内障にかかっていると。緑内障になって点眼液で視力の延命を伸ばしている。

緑内障になって30年が経過した。今の状態は、右目の視野上半分が見えていない。左目の視野、上半分が見えていない。最近は、目の焦点あたりの視野も見えずらくなってきている。時間の問題で文字を認識できなくなるリスクを抱えている。還暦を過ぎると老化現象に伴って体の機能が衰えてくる。改善できる部位とできない機能がある。

まだパソコンでブログ記事を書き続けるだけの視野はある。あと、10年過ぎれば記事を音声入力で書くことになるかもしれない。視覚障害が起きたらそれを補う方法を見つけるしかない。老いれば老いるほど身体と健康で問題が生まれて来る。シニアは今からそのリスク対策をする必要がある。

老いる問題は何か?その解決方法は?

91歳の義母の付き添いで病院に行ってきた。外来受付では、高齢者の姿がなんと多いことかに驚く。これから高齢者の人口が急激に増加する(団塊世代の高齢化)。高齢者医療が今のままでは確実に対応が出来なくなる。病院の受付ロビーの現状を見れば、それがひと目で分かる。

休み明けの病院、月曜日の朝などは老人の患者で病院が埋まっている。長い時間自分の番が来るのを待たねば医者に会えない。老いてくると病院が居場所になるのだろうか。

病院にやって来る老人たちは、加齢による老化現象で免疫力が弱まり、今まで経験したことが無いような病気に直面している。テレビのコマーシャルに出てくる失禁用のナプキンやパッドがシニア市場向けに大々的にプロモートされている。失禁なんて子供がするものと思っていたが、高齢者もするようになるという事実が目立ち始めた。そのための解決策として失禁用のナプキンやパッドが販売されている。

老人になると多くの人が体の不調を訴えるようになる

  1. 老眼になる
  2. 白内障や緑内障になる
  3. 膝の軟骨が擦り切れて関節痛になる
  4. 足の筋力低下で歩くのが難しくなる
  5. 骨粗しょう症で骨折しやすくなる
  6. 耳が遠くなる
  7. 体のバランスが取れ難くなる
  8. 体温調整が難しくなる
  9. 老人性皮膚病にかかる
  10. 熟睡が難しくなる
  11. 帯状疱疹にかかる
  12. 体が細くなる
  13. 少食になる
  14. 毛が無くなりカツラに依存し始める
  15. 高血圧の問題に直面する
  16. 糖尿病になる
  17. 粉瘤が体に発症する
  18. シミ、シワが増える
  19. 体が固くなる
  20. 筋肉の筋の忍耐性が弱くなり、ちょっとした運動で痛みを覚えるようになる

私が思いつくだけでもこれだけある。老いから来る免疫力減退で縁がなかった病気になる老人が増える。健康寿命を伸ばすために健康食品をたくさん取れば良いと思っている高齢者は間違っている

免疫力を維持、改善させるためには

免疫力を維持、改善させるためには体に必要な栄養素を食事から摂らねばならない。健康食品は、どうしても十分な栄養素を食事から取れない場合に補填する目的で使う。不規則な食事、バランスが取れていない食事などを健康食品だけで賄おうと思っている高齢者は免疫力を強化できない。体に宿っている免疫力を維持、強化できれば老いから来る病気の発症を防げる。

免疫力は成長ホルモンが分泌された時に増加する。新陳代謝が活発になると新しい細胞が新しい免疫力を作り出す。成長ホルモンを生み出すには体を鍛える方法が一番手っ取り早い。60歳代以上のシニアは、今、スポーツセンターに通い始めている。体の筋肉を鍛えて成長ホルモンを生み出し新陳代謝を活発にしている

今の60歳代は昔の60歳代の人と比較して10年若いと言われている。健康寿命を延ばすには定期的な運動をすれば良いという意識と知識がある。筋力を身に付ける運動は免疫力を増強するだけでなく体の動きを今まで以上に快適にする。自分の力で椅子から立てられないという足の筋力問題を一発で解決する。

定期的な運動から来るプラス効果は大きい

健康寿命は身近な方法で伸ばせるという事実を多くのシニアは認識していない。認知していても意識的に改善しようとしない。知らないうちに免疫力が歳とともに落ちて体の弱い部分(免疫力が落ちて弱まっている部分)から病気を発症させる。

68歳になった私だが、体の筋肉を鍛えて意識的に成長ホルモンを作り出し免疫力を高めようとしている。週2回のジムで筋力トレーニングをする。それだけで体力が維持でき、病気から逃げられる。定期的に運動しているとどんなにたくさん食べても消費カロリーが高いため肥満にならない。当然、血圧も標準範囲に留まっている。

定期的な運動から来るプラス効果は大きい。筋肉を鍛え続けていると骨も強くなる。骨粗しょう症にはならない。機敏な動作ができ、駅の階段で息切れがしない。10キロ歩いてもあまり疲れない。風邪などで病院に行くことが無くなる。68歳の私は、これら全てを体験している

治療方法が無い持病(私の場合)

私は2つの持病を抱えている。治療方法はまだ見つかっていない。誰にでも持病があるのではないか。治療できる持病とできない持病があるだけ。

  1. 緑内障
  2. 右耳の聴力機能(音声の領域の音が聞きづらい)

緑内障は時限爆弾のように年齢とともに進行する。最終的に視力を失う。そこまで生きているかは分からない。できれば、そうなる前に他界したいというのが本音である。

右耳の聴力は小学生の頃におたふくかぜにかかり音声領域の音が聞きづらくなった。私と同じような経験をしている人たちに出会うこと多い。

私に出来ることは視力と聴力を失った後にどのような生活になるかの知識を得てどのような対策が今から準備できるかである。聴覚のほうは幸運にも左耳が正常なので聴力を失うリスクは少ない。問題は視野欠損から来る視力である。

日本赤十字が運営・提供する視覚障がい援助ボランティア講座がある。この講座をZoomで視聴し視覚障碍者の情報を得ながら何を今から準備できるかを考えている。

結論

老いる体と健康をまず受け入れることである。誰もが還暦を過ぎれば持病を持ち始める。生活習慣病や特別な病気かもしれない。改善できる病気と治療方法が分からない病気がある。老化は体の免疫力を低下させ、病気を発症しやすくする。体の筋肉量も生活習慣に合わせて調整し始める。多くの人は筋肉を失い始める。

普通の生活が出来る健康寿命を如何にして伸ばせるかが老後の課題になる。それに加えて持病対策である。科rだの筋力低下は筋トレを定期的にすれば対応が出来る。持病はそれを受け入れて治療できるならば治療する。治療できない持病ならば何が出来るかを準備するしかない。