10月1日から3日まで群馬県嬬恋村にある嬬恋プリンスホテルに滞在した。横浜から環八に入り関越道を上がっていく。渋川伊香保ICで降りて山道を登っていく。嬬恋プリンスホテルに到着したのは午後15時30分頃。自宅を午前10時30分頃に出た。約5時間の道のりである。関越道では高坂サービスエリアでランチ休憩をした。平日であったため、混んではいなかった。
嬬恋プリンスホテルの予約は1ヶ月前にした。予約の変更やキャンセルができないスタンダードプランで一部屋2名、3万3400円朝夕食付き。直接ホテルのウエブサイトでプランを選んだ。プランの中で一番低コストのプランである。
出発の1週間前にホテルからリマインダーメールが届く。予約の変更やキャンセルができるプランの人たちはこの時でも変更やキャンセルができるが私達にはその選択肢はなかった。その分、安い。
なぜ、嬬恋プリンスホテルなのか!

お金はついて回る。昨日の新聞で80歳以上の老人の金融資産の減り方が1割から2割という調査結果が出た。シニアは節約生活を続ける。70歳の私は仕事で使うパソコン以外に高価な物品を買うことがない。消耗品は数千円単位で済む。そのため、貯蓄はあまり減らないで少しづつ増えていく。
ある程度の経済力があるシニアならば、生活をしていく上でお金で困ることはない。衣食住のうち、生きていく上で必要な「食」しかお金は使わない。衣類は長持ちするし、たくさんストックがある。女性と男性では衣類に対する欲求が違うが、男性はストックした衣類を使い潰すだけ。
「住」は購入したマンションのローンが終わり、管理費や駐車場の料金ぐらいの月額出費で済む。あとはリフォームをするときに大きなお金が出る。それさえ用意しておけば何もお金で心配することはない。老いてくれば、活動頻度も制限され交際範囲も狭まる。消費に使うお金は減る。
受け取っている年金の金額範囲で毎月の生計が維持出来ていればシニアは生きていく上で困らない。困るのは自分の身の回りの世話が出来なくなったときである。病気、フレイルなど対策で健康維持費用が増えてくる。60歳代で働いているシニアは健康維持対策のための貯蓄をすべきである。老人ホームへ入居する年齢をできるだけ遅くすることで大きな出費を抑えられる。
普通の生活を自宅で続けるために健康と体力を維持する対策をすれば、多額の老人ホーム用資金を貯める必要はない。不自由な体で老後の時間を老人ホームで費やすのはつまらない。普通の生活ができる体と健康があれば、余生を楽しむ範囲と自由度が広がる。
肉体が老いてくると
若返りたいという欲望が強くなる
若返るには成長ホルモンの分泌を多くすることである。成長ホルモンは深い睡眠と適度な筋トレで促される。私はこの2つの要素を意識した生活をしている。3時間程度の深い睡眠と週2回の筋トレで成長ホルモンの分泌を増やそうとしている。シャオミン製のスポーツウォッチSmart Bandのアプリで深い睡眠時間をモニターできる。下記の画像がそうである。

成長ホルモンは、体の成長期だけでなく、大人になってからも、組織の修復や代謝の調整において非常に重要な役割を果たすホルモンである。
成長ホルモンの分泌メカニズム
筋力トレーニングの中でも、特に高負荷の運動や息を止めて行うような無酸素運動が、成長ホルモンの分泌を促す。その主なメカニズムは以下の通りである。
成長ホルモンがもたらす効果
分泌された成長ホルモンは、単に筋肉を大きくするだけでなく、全身に多岐にわたる作用をもたらす。
筋トレはこれらの作用を通じて、体力の維持や若々しさの保持に貢献するといえる。
57歳のシニアは肉体を鍛えてこんな変貌を遂げた。

東京で生活をしている息子がこの夏に近くの公園で毎朝ラジオ体操に出ていた。主催は近くに住む老人会の人達。誰でもが自由に参加できる。毎回ラジオ体操に息子が参加しているうちに顔見知りになり、色々とお喋りをするようになったという。その老人たちとの会話の中で聞いたことの一つが、老いてくると体が何故か痛くなるということらしい。
それで70歳の私に「老化が原因で体が痛くなるの?」と息子が聞いたのだ。私の返答は、体には何も起きていない。
老化による体の炎症をインフラマエイジングと呼ばれる。これは「炎症(inflammation)」と「老化(aging)」を組み合わせた言葉。医学や生物学の分野でよく使われる言葉で、老化に伴って体内で起きる軽度で慢性的な炎症状態を指す。
スポーツセンターのロッカールームでも老人たちが体の痛みを話していた。いつも、サロンパスなどの湿布を持参して貼っていた。

最近知ったことで介護現場でセクハラが横行しているという。本能的欲求を抑えられない老人男性が介護ヘルパーの女性に性的な言動、依頼、タッチなどのセクハラ行為をしているケースが増えているという。介護が必要な老人が、なぜ、そんなに元気なのか?一瞬、驚いてしまう。
70歳になった私でも性的な欲求はある。ただ、問題はセックス行為ができない肉体になっているだけ。それ以外は普通の人と同じように異性に対して性的な興奮を覚える。下記のような写真を見れば、男性本能が呼び出される。

他界した義父が私に話してくれたことがある。老人ホームで一番楽しみはお風呂の時間に若い女性介護スタッフが体を洗ってくれることだという。その気持は男性であれば良く分かる。本能は何歳になっても生きている。
私たちが就職する時、会社は身元保証人を求めてくる。アルバイトでもパートでも。高齢者は、両親が他界している場合が多いし、身元保証人になれるだけの資産が無い。兄弟姉妹がいなければ、親族か、親しい友人知人となる。年齢が70歳以上になれば、身元保証人になってくれる人がいなくなる場合が多い。
令和5年の労働力人口比率(人口に占める労働力人口の割合)を見ると、65~69歳では53.5%、70~74歳では34.5%となっており、いずれも上昇傾向である。75歳以上は11.5%となり、平成27年以降上昇している。(出所:令和6年版高齢社会白書(全体版))
元気なシニアは70歳を過ぎても働こうとしている。身元保証人がいないことで仕事が見つからないということはなくなり始めている。
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