34年住み続けているマンションの部屋リフォームを始めた。大げさなリフォームではないが、すべての部屋のクロスと絨毯の張替えである。マンションに住みながら行うリフォームであるため時間がかかる。各部屋のクロスを順番に張り替えたあとにクロスの張り替えを終えた部屋から絨毯を張り替える。1ヶ月はかかると言われている。
ここで面倒なことは各部屋の荷物を移動すること。二度同じ荷物を移動することになる。そこでこの機会に要らない物を処分することとなった。本棚にある本は重い。数も多い。それで本を捨てることから始めている。
最初はブックオフに持っていって処分しようと思っていたが、英語の書籍や辞書、劣化がひどい本、バーコードがない本などブックオフでも受け取ってくれない本が多かったのでやめた。捨てた本は自分の人生を作るうえで参考になった本が多かった。
米国の大学で使用した教科書や英語ペーパーバックス版辞書を見ると学生当時の記憶が戻ってくる。英語習得で活用した英会話の参考書やテープ教材、英語読解力をつけるためのペーパーバックス、コンピュータ関連の参考書、インターネットビジネス関連の参考書、経営者のための参考書、株式投資関連、税務処理関連の書物など。現在と未来で使わない本を思い切って捨てた。
本は買わないで図書館で借りる方針で老後の生活を楽しんでいる。本の価値は目的を終えた時点で終る。
本を捨てるタイミングはリフォームの時
定年退職をして退職金や親の遺産を使った自宅のリフォームが老後の大きなイベントになる。大規模集合住宅に住み続いて34年が過ぎた。 隣人宅の部屋は既にリフォームを終えているところが多い。ある人は1000万円以上かけて全面リフォームをしていた。リフォーム中は一時的に賃貸マンションに移ってリフォームが終るのを待つという形である。
我が家は数百万単位のリフォームである。クロスと絨毯の全面張替えリフォームであるが、住みながら行う。それを可能にしてくれる業者にお願いした。ただ、時間がかかるだけ。荷物の移動で二度手間が生じる不都合を除けば問題なし。
リフォーム
リフォームは使っていない物、古くなった物、必要無くなった物を見つけて処分する良い機会になる。子どもたちと一緒に生活をしていた時に使った物はもういらない。会社員時代に必要だった物もいらない。もう止めてしまった趣味の道具、使えるが時代遅れのパソコンや家電製品、記憶から消えてしまった物まで現れる。
リフォームは引っ越しをするように荷物の移動や取りまとめが発生する。リフォーム業者にとって一番効率良く早く作業をするには荷物をすべて一時的に移動させることである。私の隣人宅はすべて業者が紹介する一時的の賃貸マンションに移ってリフォームが終わるのを待っていた。
リフォーム業者と見積もりや交渉をする時に住み込みでリフォームをする条件に良い顔をしなかった。一時的に賃貸マンションに引っ越してリフォームをやる方法はコストが高く付く。そのため、住み込みでリフォームをしてくれる業者を探した。
業者を探すうえで学んだことは全国展開をしている大手や名前が知れている業者はすごく割高の見積もりをしてくる。むしろ、オススメは地元で評判が良い業者を探すことである。コストパフォーマンスは絶対良くなる。
本棚に飾られている本
本棚に見栄えの良い本が並ぶと訪問客対応になる・・・と奥方様たちは考える。実際に訪問客が入る場所はリビング。我家には本棚がリビングに置かれていない。妻がピアノを教えているのでピアノの部屋に本棚がある。大人の生徒さんたちが本棚に飾られた本を見ることになる。
妻の楽譜類も本棚に置かれている。それに混じって私の洋書も置かれている。多くのスペースは辞書類、文庫本、インターネット関連、ビジネス関連の本が目立つ。ビジネスやインターネット関連の本はすぐに陳腐化する。2度手にして読む事はほとんどない。
読み返しをする、何度も使う書籍類は辞書や文庫本が多い。
今回捨てた本は劣化が激しい洋書類(米国のペーパーバックスの紙は劣悪)、インターネット関連、ビジネス経営関連である。あと、もう二度と手に取ることがない学生時代の教科書や参考書類である。本棚に本が並ぶと見栄えが良くなるが、実際には本のゴミを飾っているに過ぎない。
70歳になった私にとって本棚にある本の殆どがもう手に取ることがない本になっている。数年前から本を買わないで図書館で借りるようにしている。
残しておくべき本
本棚に残しておくべき私専用の本を検討した。
- 上智大学市ヶ谷キャンパスで101Englishコースを受講した時に使ったネイティブの英語文法書。英語で授業がされる。
- Western Washington Universityで統計学を学んだときの教科書。非常に丁寧にわかりやすく説明してある教科書であったので記念として残してある。
- 劣化がひどくないハードカバーの英英辞典
- ハードカバーの小説類
- 親戚のフリージャーナリストが出版した書籍
これだけ絞り込むと本棚のスペースが大幅に空く。空いたスペースは妻の飾り物のスペースになる。
本を処分するならば、購入して1年以内
ブックオフに持ち込んで処分する場合
お預かり可能な条件
- 定価販売された書籍であること:
- ISBN(国際標準図書番号)またはバーコードが付与されている一般流通の書籍、コミック、雑誌などが対象となる。
- 状態が許容範囲内であること:
- 破損、汚損、過度な書き込み、付属品の欠品がない、比較的良好な状態である必要がある。
❌ 買い取り不可となる主な状態
以下のような状態や種類の本は、原則として買い取りを断られる可能性が高い。
- 深刻な破損・汚損:
- 水濡れ、カビの発生、ページの激しい破れや欠損、本体からの落丁があるもの。
- 目立つシミ、強い日焼けによる変色があるもの。
- 書き込み・記名:
- 鉛筆、ペン等による広範囲の書き込み、マーカー線、記名、蔵書印などがあるもの。特に教科書や参考書では厳しく判断される場合が多い。
- 付属品の欠品:
- 本来セットであるべき付録(CD、DVD、別冊、帯など)が欠けているもの。
- 古い・特殊な出版物:
- 発行から長期間が経過した雑誌や週刊誌、専門性の高すぎるもの、または需要が極めて低いと判断されるもの。
- 非売品、見本品(サンプル)、個人出版物、レンタル店で使用されていたもの(レンタル落ち)。
- 公序良俗に反するもの・法律抵触の恐れがあるもの:
- 盗品、違法な複製物など。
購入した本は綺麗にして読む必要がある。本を購入する時にどのように処分するのかを考える。転売する予定ならば、それが出来るように取り扱う。神田の古本屋に持ち込んでまで本を転売する意欲がないので古い本は捨てるしかないと思っている。
将来は紙の印刷物の書籍が貴重稀になるかもしれない。それらを見越して保有するならば、それを意識した保存を考えるべきである。本棚に並べたら、必ず紙は劣化して埃に塗れる。今保有している書籍が100年後に価値を生むかもしれないが、私のこの世にいない。子孫のための相続品として残すかどうかである。
今、親戚のフリージャーナリストから頂いた書籍を読んでいる。内容が面白いが、読んだらそれで終わりかもしれない。何度も読み直しする価値がある本であるかどうかは読み終えてみないと分からない。
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結論:
長い間本棚に飾っていた本は紙が劣化する。其の上ホコリが積もっている。本棚に置いた本は自分の過去の人生を物語る。過去は次第に忘れ去られる。現在と未来を見定めで頻繁に使う本だけを買うべきである。
残しておきたい本は自分の感情に引っかかる本や人生の何処かで大きなお世話になった本だけにしたほうが良い。
このページのシニアライター:Norito H.Yoshida