「死」を身近に感じる年齢 - シニアの仕事、健康、筋トレ、暇

ドキュメント72時間の番組で登場した70歳過ぎの女性が口にした言葉が記憶に残っている「私はいつお迎えが来るかを待っているだけの生活よ!」70歳を過ぎると生きがいなんてあるのかなと感じた。当然、個人差はある。死ぬまで自分の目標に向かって頑張っている老人も多い。そんな老人は、羨ましい。

自分の将来に生きがいがなく、ただ、ただ、生活をしている老人たちには、「死」というお迎えがいつ来るかを待っているかのように見える68歳の私でも身近な人たちが他界して行くと死という現実を身近に感じ、自分の番はいつ来るのだろうかと考える。こんな記事をウエブで見つけた。

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厚労省:平均寿命(2022)が男性 81.47 年、女性87.57年に
公開日:2022年8月8日

厚生労働省は2022年7月29日、2021年分の平均寿命と平均余命が記載された令和3年簡易生命表を発表しました。令和3年簡易生命表の概況男の平均寿命は 81.47 年、女の平均寿命は87.57年となり、平均寿命(2021)と健康寿命(2019)との差は、男8.79年、女12.19年となりました。

シニアの寿命が毎年伸びている。家内の両親は父親96歳、母親91歳。二人とも老人ホームで生活をしているが生活上で困る事はあまりない。敢えて言うならば、父親は認知症テストで30点満点中29点という最高得点を出している。そのため、記憶力が良い。脚力は衰えて車いすになって身動きで制約がある。

私の親戚で90歳以上まで生きた人はいないので驚くばかりである。義父は死期が近づいているサインが出始めたと言っている。起きている時間よりも寝ている時間が長くなったと。一方で義母は元気に健康体操を楽しんでいる。初期の認知症があるが、歩行車があれば自由に動き回れる脚力がある。

自分の死期を知りたいと思うか。私は思わないがそれとなく死期が近づいているというサインは知りたい。義父から聞いた話だが、義父の父親は他界する前夜に遺言書と現金を枕元に置いてこの世を去った。死がやって来ることが分かったからだと思う。

男性の平均寿命約81歳、女性87歳!

90歳以上の老人の人口が200万人を越えたという。100歳以上は、6万5000人。この年齢に達した老人は、もう、いつ他界しても本望ではないかと感じる。多くの人たちはこの年齢まで生き残れない。人生の良し悪しは寿命の長さで決められないが。

自分が他界したい年齢を考える

私は80歳から85歳辺りで他界したいと思っている。今、68歳であと17年ぐらいは生きていたい。その理由の一つとして筋トレをする目標がある。80歳になった時にベンチプレスで80キロのバーベルを上げられるだけの筋力を身に付けたいという望みがあるからだ。

一つ問題なのは緑内障で視野範囲がかなり狭まっているかもしれないことである。80歳を過ぎても一人で外出が出来る視野を維持できていれば私の望みは可能になる。まあ、男性の平均寿命に近い所でピンコロで亡くなりたい。

長生きをして老人ホームに入居して死ぬのを持つよりも普通の生活を送っている自宅で突然亡くなりたい。望み通りになるかどうかは神様次第。それまでは与えられている命を全うしたい。90歳を過ぎた老人たちがどのような生活をしているか知るべきである。

老人ホームは健康なシニアが入居して死を待つ所ではない。身の回りの世話が自分で出来なくなったら行く場所である。決して楽しい場所ではない(健康なシニアの観察から)。

長生きを楽しみたいシニアのメリット

時代の変遷に興味がある老人は自分の目で社会がどのように変わって来ているのかを知る事が出来る。それは特権であり、長生きをしていないと分からない。100年前にスマートフォンはなかった。今は誰もが持って使っている。新しい文明の利器を楽しめる。

100年前は1923年。関東大震災:1923年9月1日に南関東付近で大きな地震が発生していた。50年前は1973年。日本は高度経済成長で生活が向上していた。私が米国の大学に留学する3年前である。そんな変化を体で体験したシニアが6万5000人いる。

長生きをしないで他界した人は時代の変化を体で体験できなくなる。これから生活の一部になるロボット、A.I.、ドローン配達、自動運転の自動車やバスが楽しめない。長生きをしているシニアは新しい時代を直接楽しめる。

自分の体が死期が近づいて来るのを教える

平均寿命まで生きられるシニアは50%である。75歳から81歳までの間に他界する人が必ずいる。それが自分なのか知人なのかは誰も分からない。若い人よりも他界する確率は高い。それを75歳以上のシニアは肌で感じている。

60歳の声を聞いた時に感じたことは私はもう若くないという事である。75歳以上の高齢者は私以上に体の衰えを感じ体がくたびれている。精神的に「死」が頭の片隅に住み着いて来る。平均寿命まで生きられるかどうか、生きられたら良いなあ~と!

自分の「死期」は老人になればなるほど第六感で知らせてくれるという。そんなことを良く聞く。葬式で高齢な知人、友人、近親者が亡くなって行くのを見送りながら今度は自分の番ではないかと思う。

今の生活は全て自分の体の状態で変わって行く。若い人と同じ感じ方で生活は続かない。老いるという事はこんな事なのだろう。歳を取る度に自分の生活環境に大きな変化が起きて来る。70歳を過ぎたら、足に不具合を覚え始める。足の動きが鈍くなる。歩くのが遅くなる。体重が減る。体に色々な変化が起きてくる。変化がある度に自分の生活環境がマイナス方向に変わって行く。

生まれ持った個体は遺伝子で生きられる年数が決められていると聞く。今はそれが分析できていないだけなのだが、老いて来るとくたびれて来た身体がそれとなく教えてくれる。人によってそのサインが違うのではないか。サインに気が付かないシニアもいる。

結論

還暦を過ぎると「死」を身近に感じる年齢の入り口に立つ。60歳頃から老化現象が体に起き始める。令和3年簡易生命表の概況男の平均寿命は 81.47 年、女の平均寿命は87.57年である。80歳になる前までに50%前後のシニアがこの世から消える。生き延びたシニアだけが新しい時代を体験できる。

死期は突然訪れる場合と死期が近づいてきていると感じさせる場合がある。老化現象がそうである。自分の体が普通の生活に耐えられなくなった時、老人ホームに入居し、死がやって来るのを待つことになる。体は高齢上長く生きるのは難しいですよというサインを体に出してくる。そのサインを見落とすと死が突然やってくることになる。

 


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my profile pictureこのページのシニアライター:Norito H.Yoshida

Profile

Joomla CMSを使った法人・個人サイト構築で独立。51歳の時に会社を卒業。雇われる生活から自分を雇う生活になる。ソニー(株)、Yahoo!ジャパン(株)でインターネットビジネスの面白さを味わい、個人でも法人と競争が出来る隙間市場があるのに気が付いた。生涯現役でインターネットの世界で生きて行く。Western Washington University, B.S. in Sociology, Bellingham, Washington, USA.

シニアの生活は、体の老化に従って変わって行く。その体験記をこのブログで書いている。