NHKドキュメント72時間、初めての海外ロケ。ニューヨーク、Queensにある24時間オープンのランドリーマットを定点観測していた。ニューヨークでは、居住空間が狭いため部屋に洗濯機などを置いていない、又は、禁止しているビルがある。そのため、1回3ドルのランドリーマットがある。
50カ国から移民が自由と安全とより良い生活を求めてやって来る。番組を見ながら感じたことは、日本はまだまだ幸せな国だと言うことだ。ニューヨークに住む人たちと比べて自由と安全が確保されている。
NHKドキュメント72時間の番組は、シニアの人たちに人生とは何かを問いかけてくれる。当たり前と思っていたことが当たり前でない社会があることに気がつく。ニューヨークは、安全と水が無料でないところである。日本は、昔から水に恵まれ子供たちが歩いて学校に行ける安全が社会にある。それが日本の常識であるが、日本以外の国や社会では非常識になる。
安全と水は無料ではない社会と国がある!
ニューヨークにやって来る人たち、住み着く人たちは、より良い生活を求めて来ている。そんな事実を「ニューヨーク コインランドリー劇場」に登場する人たちが語っている。メキシコから不法移民でやって来た人、ギリシャからやって来たエンジニア、キューバからやって来た人。色々な理由でアメリカに夢と希望を求めてやって来た。
100年後の日本は、グローバル化してこの番組に登場してきた人たちのように色々な人たちが寄り添いながら生活する国になっているのかもしれない。コインランドリーマットがメルティングポットそのものだ。
当然、若い人たちが多いが、生活は日本以上に厳し競争の環境下にある。ブラック企業がメディアの話題になっているが、ニューヨークでは仕事にありつければ生きていけると言うことでそれ以上の物はない。競争が激しい場所では、生きていく仕事を見つけると言うことが重要なのだ。労働条件が悪いとかで躊躇できるほどの余裕は無い。
日本では、異文化と移民による摩擦があまりない。水も安心して水道から飲める。ニューヨークでは、自分で身の安全を確保しなナチュラルウォーターを買う必要がある。ニューヨークで生きる条件は、日本で生きるよりも厳しい。
日本にはない生き方が「ニューヨーク コインランドリー劇場」の中で垣間見る。生きることの厳しさを感じながら、人生という旅を一生懸命楽しもうとしている人たちが多い。
生きることの難しさ
海外から多くの移民がやってくるニューヨーク。生きる競争が激しい場所であるが、移民にとっては母国よりも生きられる可能性があると思ってやってきている。生きる苦しさは変わらないが、仕事を見つけて食べていける環境がニューヨークにはある。厳しい仕事をしながら如何にして今の人生を楽しめるかを考え実行している人たちが「ニューヨーク コインランドリー劇場」の中で見ることが出来る。
64歳のシニアである私も生きることの難しさを日々感じている。「ニューヨーク コインランドリー劇場」に登場してくる移民の人たちと比べれば生きることの難しさは雲泥の差がある。私は恵まれていると感じざるを得ない。老いてくると今まで出来たことが出来なくなり、人生の苦痛を体から味わう。若い頃に考えもしなかったことである。
「ニューヨーク コインランドリー劇場」の番組を見て自分の人生の苦しさに悲しんでばかりではいけないと感じた。世の中には、生きることの難しさを何とか楽しく生きようとしている人たちが大勢いるということである。自分の人生は不幸な人生と思い詰める老人がいるかもしれないが、明日の可能性を信じて残りの人生をどのようにしたら楽しく生きられるかを考えて行動する一歩が必要だ。