夫婦二人の生活になっている。新婚の時と同じ。もう、子供は作れない。他界するまで2人だけの老後の生活が続く。人生をに例える小説や言葉が多い。子供を育て上げて独立させた後は親としての義務を終える。後は、独立した子供が次の世代を作り育っていくことを見守る立場になる。

終着駅がある列車の旅(老後の生活)が今から始まる。途中でどちらかが列車の旅を終えるだろう。最終的には二人共旅を終えて列車を降りることになる。社会は少子高齢化に向かっている。高齢の夫婦が社会で目立ち始める。老後の生活は個人差があるので当事者しか分からない。

分かるのは老後の生活は弱者の生活になる事。60歳、70歳、80歳になるにしたがって老後の生活に大きな変化がある。最終の生活は老人ホームになる人が多くなるか、人知れず孤独死を迎えるかもしれない。

元気で自立して百寿なら素晴らしいが、寝たきり老人や認知症高齢者になるならば?

60歳を越えると自分の寿命が短いという意識が生まれる。70歳になったらどんな景色が列車の窓から見えてくるのだろうか。80歳の時はどうだろうか。2022年に100歳以上の老人が約9万人以上生存しているという統計が出た。下記の画像を見てもらいたい。凄い勢いで100歳以上の老人が増加してきている。

 100years old
参照元:https://honkawa2.sakura.ne.jp/1163.html

百歳以上生きても自立して生活をしていない老人が多い

100歳以上生きたいとは思わないが、他界する時はピンコロで行きたい。病院のベットで死にたくないのが希望である。そう願っても多くは病院のベッドの上で他界する。

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寝たきりの100歳以上の老人が増えている。動ける100歳以上の老人は、29%ぐらいしか無い。生きていても自分で動けない生活は意味が無い。

百寿者のうち歩行でき食事やトイレが介護なしで自立できる人は、1割から多くとも2割。男性百寿者は数は女性よりはるかに少ないが自立かそれに近い人が多いのに対し、女性百寿者のほとんどが寝たきりかそれに近い。認知症の人は8割に達し、女性の方が認知症が多い。つまり百寿者の9割は女性だがほとんどは寝たきりで認知症。男性の百寿者は少ないが知的にも正常で自立している人はそこそこ居る。全体では心身ともにほぼ自立している人は2割足らず。これが百寿者の実態である。(引用先 オピニオンズ

もっとショッキングなデータがある。(引用先:国際長寿センター:元気100歳になる方法
2030 

見ての通り、社会が2030年頃に到来してしまう。65歳以上の世帯が全体の70%になるなんて想像しただけでも恐ろしくなる。町中を歩いても老人だらけの社会。そんな世界がこれから到来しようとしている。 

長生きをするならばお金と健康維持がポイントになる

10年を区切りに自分たちの老後の生活を見直す必要がある。差し当たって、生きて行くためのお金を稼ぎ続ける仕組みづくり健康を維持する生活習慣である。食べて行くだけの稼ぎでも良い。年金だけでは生きていけない時代が必ず来る。そんな時に自分で稼げる仕組みを準備していると心配事が一つ消える。

自立して生活を維持するには適度な運動と食習慣が必要である。高齢者は筋肉の損失で自分の足で動き回れなくなる。元気なうちに筋トレを始めて筋肉貯蓄をしなければいけない。筋肉を増やすにはタンパク質の多い食事を意識して摂取する必要がある。タンパク質の摂取量が減ってくると生命エネルギーも減ってくる。バランスの取れた食事を意識して習慣化する。

80歳、90歳代になってお金を稼ぐのは非常に難しい。高齢になる前にお金を稼いで貯蓄するしかない。年金と貯蓄で老後の生活を乗り切るように今から準備しなければいけない。その意味合いで長く生きるということが本当に幸せかどうか分からない。

老後の生活は「死ぬために生きる生活」

列車を降りる最終駅は突然知らされる。それまでに夫婦二人で楽しい人生旅行をしたい。美味しい料理、自然を楽しむ時間、気が合う知人や友人との談話、子ども達や孫達との触れ合い。色々ある。 やりたいと思ったことはあとに残すことは出来ない。やれる時にやる。老人にはセカンドチャンスはない。

歳を取っても株と同じで上がったり下がったりの喜怒哀楽の老後の生活が待っている。現実をありのまま受けて、自分の持てる力で命を全うするしか無い。まだ68歳で体力も気力もあり、致命的な健康障害もない。体は私の命を支え続けている

今は両親の世代がこの世を去って行く。 それが終わると今度は私達の世代の番となる。平均寿命は85歳から90歳ぐらいになるかもしれないが、終着駅に到着するのは確かである。

体と感覚の衰え、そして、認知症などの脳障害で自分を忘れ始める前に人生の旅を満喫したい。

結論

誰もが長生きをしたいと願っている。特に若い人たちは今の生活がこれからも続くと思っている。還暦を過ぎる頃になるとそんな考えが変わる。老化現象が体に現れて自分が社会の弱者になっていくのが分かるようになる。死というものが身近に感じ始める。

100歳以上生きても余生は楽しいとは言えない。余生を楽しむには生活していくためのお金と自由に動けて自立した生活が出来る身体と健康が必須。元気なうちにこの2つを準備する生活を送らないと長生きをしてもつまらなくなる。