NPO団体のグループ定例会に毎回参加している。60歳から80歳以上の人生の先輩たちが集まる。彼らの側面を見ながらシニア学を勉強している。一言で言って個人差がありすぎる。老いてくると頑固でわがままになると言われる。そんなシニア会員は確かにいる。一方で何事も柔軟に積極的に物事に対応しようとする魅力的なシニアもいる。

定年退職して年金生活に入っている70歳代の団塊世代シニアは自分たちの生活スタイルを確立している。NPO団体での活動を生活の中心にして老後の時間を有意義に使っている魅力的なシニアも多い。自由な生活を送っているシニアには個人差が出る。

会社員であった頃と違って老後の生活に個性が出る。生活だけでなく人格や性格の面で鎖を解かれて本来の自分の姿を出し始める。自分の生活に誰も文句を言わなくなるからだ。それ故にシニアの個性が色々な面で目立ち始める。

魅力的なシニアは対応が柔軟で有言実行

若くても年老いていても「言いたい事を言って何もしない人」は多い。特に大企業で組織の歯車となって言われた事だけをやり続けた人はそのような精神的姿勢に陥りやすい。それが大企業OBのシニア人材が集まるNPO団体の活動の中で目立つ。良い、悪いの問題では無く現状がそうであるという事である。

発言の仕方、受け方に個性が出る

NPOの定例会は誰でもが気兼ねなく言いたい事を言える雰囲気がある。シニアゆえにとんちんかんな言い合いになる事もある。同じ事を繰り返す老人病的な発言も多い。それはそれで参加者全員が老人病にかかっているので理解がある。

そんな老人たちが集まっているのだが、その中には私も感心する魅力的で柔軟なシニアがいる。頭が切れて良く租借されて論理的に話をしている。自己主張はするが言い張らない姿勢には学ぶべき点が多い。多くのシニアは頑固に自己主張を言い張ってけんか腰になってしまう傾向がある。

私を含め、何故か、老いてくると忍耐力が衰えてきて気が短くなる。それが定例会での発言に表れる。自由度の高いNPO団体の定例会では上下関係がほとんど無い。それ故、自由に言いたい事が言える。声が大きい人、目立ちたい人、親分肌の人、色々なシニアが定例会で面白い演劇をしてくれる。シニアの観察場として最高の場所である。

有言実行が出来るシニアは魅力的

有言実行の人は少ないが、頼めば協力を惜しまない会員が多い。リーダー役は出来ないが、サポート役は出来るという人たちである。NPO団体のほとんどはサポート役をやっても良いよという人たちで溢れている。多くが自分で提案をしながらその提案を推進しようとしない。言いっ放しで終わる場合が多い。

有言実行が出来るシニアは自然とリーダー役を買って出る。積極的に発言し、新しいプロジェクトを推進していく。多くは理事になってNPOの運営に携わる。NPO団体の世界ではやりたい人がやるという自由がある。金銭的なメリットはそれほどないし、それを求めて活動するシニアはいない。

面白い現象として、年下(私の年齢60歳代)が発言し出すと年配のシニアが積極的に自分の意見を発言し出す。時々、私が問題提起をするのだが、すぐに先輩シニアも同調して問題提起に追従する。こうなると我も我もと年配シニアの発言が続く。60歳はまだ若者なので人生の先輩が焦りだす。

けんか腰に会員同士が批判めいた発言をする時がある。 その内容が面白い。ウイットと冗談を絡めて相手の発言に反撃をしている。私にはとてもマネが出来ない反撃の発言である。それを聞いている他の人たちは、反撃の発言があるたびに笑わせられる。本気で喧嘩しているのか、喧嘩自体を遊んでいるのか分からなくなる。

私が目指す魅力的なシニア像(自己満足)を作り出す

68歳のシニア男性であるが、自分なりにシニアの魅力を出そうと努力している。

  1. 年齢に合わない体格を身に付ける。70歳を過ぎると多くのシニアは身体から筋肉が削ぎ取られるように枯れ始める。細身のシニアか、肥満体のシニアが多くなる。筋肉質のシニアは稀なのが現実。
    young and oldシニアが筋肉質の体格になると印象が若くなる。筋トレで体を鍛えると見た目が若返る。それを求めて筋トレに励んでいる。
  2. 外出時の身なりは小綺麗にする。整髪、磨かれた革靴、体格にあった洋服とズボン、地味でなく派手な色彩を出すファッションを心がけている。
  3. 姿勢と歩き方に注意する。猫背で下を見ながら歩くのは典型的な老人の歩き方である。その姿からは若さを感じない。背を伸ばし力強く歩くようにする。

自分に対して有言実行を実践する。それが他人から見ると魅力的に感じる。