いつも遭遇する出来事は、歩道を歩いている時に老人とぶつかりそうになることだ。前方をよく見て歩いていないと急に立ち止まる老人にぶつかりそうになる。特に、女性の老人に多い。急に立ち止まって手提げ袋の中を探し始める。後ろを歩いている人に気がついていない。

急に立ち止まるのは老人だけに限らない。私でも若者でも何かを考えていたり、思い付いたり、物を探し始めたりするときには歩くのを急にやめて立ち止まる。問題は、立ち止まった相手が老人であることだ。老人は誰かに後ろからぶつかれるとバランスを崩し、転倒しやすい。一度転倒すると自分のカラダを防御できないほど筋力が落ちているので怪我をする。

老人との接触事故は思いがけないときに起きる。歩行障害がある老人が歩いていたら、できるだけ遠回りに抜き去るか、歩く方向が変わるまで後ろを歩くしかない。老人は歩くときのバランス感覚が鈍っている。ちょっと体に触れてバランスを崩させると転ぶ可能性が高い。

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