65歳以降の人が仕事を探している。世間では、一応、65歳で本当の定年になる。年金受給がフルでもらえる年齢だからだ。年金額が生活費に満たない場合は、引き続き仕事を探さねばならない。でも、生活費を補填するという意味合いの仕事が中心になる。生活費を補填する仕事は直ぐに見つかる。選り好みをしなければ、近所のスーパーでスタッフを募集している。

もっと、意味がある仕事を探すとなると自分が得意とする分野を探すしか無い。自分が求める仕事はどこに転がっているのか。仕事の見つけ方にはこんなやり方がある。

仕事の見つけ方

仕事は空から降ってこない。自分で求めるか、作るしか無い。会社を卒業したあとは自分のアクションに頼ることになる。社会につながるためには何をしたら良いかをメモ帳に書き出してみる。そのリストの中にチャンスが埋まっている。

ボランティア団体で職探しの人脈を作る

米国で失業した人がまずやることは、自分が得意とする分野、好きな事でボランティアをすることである。ボランティア団体に入って得意とするスキルを活かしながらボランティアの人たちと人的交流をする。仕事は、人を通じで紹介されるからだ。新聞やホームページでは競争が激しすぎる。競争がない確実な仕事は知り合いからの紹介である

異業種交流会で知り合う人は、一見さんばかりだから期待できない場合が多い。何度も顔をあわせて自分という人間を知ってもらって初めてお互いのニーズを知る。自分が得意としている分野は自然と目立つ。その仕事ぶりを見て周りの人が仕事を紹介してくれる。時間はかかるが確かな仕事の探し方だ。本当に自分のスキルを発揮できる仕事を探すならば、急がば回れである。

1ヶ月間タダ働きで自分のスキルを売り込む

自分のスキルに自信があれば、成果を雇用者にデモすることである。自分のスキルを売り込む。雇用の決定権を持つ社長を見つけて1ヶ月間タダ働きをさせてもらう。自分のスキルでその会社に貢献できる成果をデモできれば、社長さんは喜んであなたを雇うだろう。

1ヶ月間はタダ働きであるが、その代わり成果を見せつける機会が与えられる。チャンスを労働で買うのである。この方法は、自分に自信がある人だけだが、米国では自信がなくても雇用されるチャンスにかけて売り込む人が多い。チャンスが与えられれば、そのチャンスを生かせれば良いだけである。

65歳以降は、自分のスキルを見せるチャンスも与えられない。履歴書を送っても音沙汰なし。だから、自分で勤めたい会社に売り込むチャンスを作る

待っていては仕事は見つからない

好きな事もなく、得意なこともない65歳のシニアは、自分の器にあった仕事で我慢するしか無い。近くのスーパーで裏方の仕事をする。仕事をしながら興味が湧く仕事を探す。ハローワーク、人材紹介会社、人材派遣会社などからの紹介を待っているだけでは自分を活かす仕事はやってこない。

最後の手段は自分で仕事を作るしか無い。起業である。会社で部長になれなかった人が起業して社長になった例はたくさんある。隙間市場でビジネスの種を探す。お金を稼げる仕事は他人が困っていることを解決してあげることで作れる。

人手不足の業界にはチャンスがいっぱいある。介護業界は年中人手不足の状態が続いている。コロナ禍では訪問入浴介護スタッフの需要がある。介護ヘルパーの資格があれば良いが、無くてもスタッフとして出来る仕事が与えられる。困っている所には色々な問題を埋もれている。それを見つけて独自のサービスを作れればビジネスの種になる。

結論

65歳以上のシニアは待ちの姿勢では新しい職に有りつけない。職探しのチャンスは友人や知人からの紹介か、自分で仕事を作るしかない。既存の友人、知人では限度がある。ボランティア団体で新しい人脈を作るべきだ。自分の知識、経験、スキルを買ってくれる職場は友人、知人からの紹介が一番確実。

米国の労働者はチャンスを労働で買う事をしている。自分のスキルに自信があれば、成果を雇用者にデモする。シニアインターンとして1ヶ月間無償でお試し労働をする。中小企業やベンチャー企業は有能な人材を常に探している。積極的にスキルを売り込んでくる人材をお試しが出来るならば、チャンスを与えてくれる。