65歳からの人生 - シニアの仕事、健康、筋トレ、暇

夫源病(ふげんびょう)

「夫源病」…夫の定年後、妻には強いストレス(Yomiuri Online)の記事を読んでこんな病名が付いていたのに驚いた。夫源病という病気はない。

夫源病(ふげんびょう)とは、夫の言動が原因で妻がストレスを感じ、溜まったストレスにより妻の心身に生じる様々な不定愁訴を主訴とする疾病概念で、医学的な病名では無い。 類似の概念として主人在宅ストレス症候群がある。 夫の休日になると妻のメンタルヘルスや体調が悪化する。 熟年離婚の大きな原因とされ増加傾向にある。(引用先:Wikipedia

確かに会社に勤めていた時は、夜しか夫は帰ってこない。昼間は奥さんの天下である。そんな生活が何十年も続けば、突然、夫が自宅にずっと居ることが不自然になり妻にストレスが生まれる。大きな変化が妻への大きなストレスになり、主人在宅ストレス症が妻に発症する。

マンションを購入して30年がたった。子供たちは巣立ちした。隣人たちはこの数年の間にリフォームを始めた。大がかりなリフォームからプチリフォームまで。大がかりなリフォームでは1000万円以上もかけたという。我が家は予算的にプチリフォームになった。

30年以上経過したマンションは壁紙にカビが生えている。カビが見えている部分と隠れている部分がある。床のカーペットもすり切れて見苦しくなっている。浴室なんかは水回りであるためカビの主が住んでいる。家内は叫ぶ、「今がチャンス、リフォームをしよう!」 

昨年の春にプチリフォームをした。洗面所の壁紙とカーペット、トイレの取替・壁紙とカーペット、キッチンの壁紙とカーペットのみのプチリフォームである。半日ですべてが完了。費用は35万円前後。本当ならば、すべての部屋の壁紙と絨毯の張替えをやりたかったのだが、一度にやるのは負担が多い。そこで直ぐに出来て金銭的負担が少ないプチリフォームにした。

今年65歳になるシニアは何を考えているのだろうか。私はこんな経験をした。年金事務所に正確な年金受給額を知るために相談予約を入れるのだが、電話がつながらない。多くのシニアが自分の年金額や問題を相談するために電話予約を入れている。

今は自営で働いているがいつかは働けなくなる。そんな時に頂ける年金額でどれだけ生活費をカバーできるか今から知っておきたい。65歳という年齢はまだ若い。パートもアルバイトも70歳まで十分出来る健康と体力を有している。

年金収入たけでどれだけ生活が出来るかが分かれば、今何が出来るかが考えられる。私と同じようなことを考えているシニアが大勢いるはずだ。65歳で出来る事と70歳以降に出来ることに違いがあるのを知っているだろうか。

スーパーマーケットでレジのアルバイトをしているシニア女性が嘆いていた。70歳になったら、今の仕事を失う。スーパーマーケットの仕事は70歳が上限だという。まだ働ける体力と健康があるのに続けることができないのが悔しい。

70歳を過ぎると体に色々な支障が生まれてくる。全て老化が起因する。免疫力が落ちて病気になりやすくなる。筋肉が失われて体力が落ち、歩行障害を味わう。65歳の時と同じ労働ができなくなる。老いとともに年々身体はガタが来る。

何も対策を取っていなければ、自分の体は老化の波に飲み込まれ普通の生活が難しくなる。70歳を過ぎる前に体力の低下を防ぐ運動と食習慣を身に付ける必要がある。食べる量が減ると知らないうちに栄養バランスが悪くなり、低栄養状態になる。体力と健康はどんどん悪くなる。

65歳になったら、老後のためのお金と健康を真剣に考える時になる。

人件費削減で管理職を含めたリストラが多くの大企業で開始されている。早期退職優遇制度で40歳代、50歳代のバブル期入社社員を減らす。当然、50歳以上の社員が主な対象になる。リストラは誰もが嫌がるし、その対象者に選ばれたくないと願っている。今の会社で安定した仕事をしたいと誰もが思っている。

会社は社員の気持ちを優先できない。リストラをして人件費を削減しないと会社の業績を上げられない。身を軽くして稼げる事業でお金を稼ぐ方針にすると稼げない事業はリストラになる。誰もが頭の中で理解しているのだが、その対象に自分が含まれると不安になる。

リストラ対象者は新しいチャンスをつかんだ人たちであると解釈している。早期退職優遇制度で普通では得られない高額な退職金を得られるからだ。今は、就職氷河期ではなく、人材不足の時代である。再就職先を探せば、それほど苦労しないかもしれない。一番賢い社員は今の会社状況を予測して次の就職先を確保している社員である。

会社は社員を利用し、社員は会社を最大限に利用する。SONYの故盛田社長が言っていた。

早期退職優遇制度で得られる高額な退職金はリストラ対象の社員だけが得られる特権・チャンスである。時代はリストラ対象者を味方にしている。こんな面白い話を過去に聞いたことがある。

「ある中高年のエンジニアが今の会社でリストラ対象になった。彼は次の会社を探す時にこれからリストラをする可能性が高い会社を対象にした。そして、また、リストラ対象者になって高額な退職金を手に入れる。」これができればリストラ成金になれる。

夫婦二人の生活になっている。新婚の時と同じ。もう、子供は作れない。他界するまで2人だけの老後の生活が続く。人生をに例える小説や言葉が多い。子供を育て上げて独立させた後は親としての義務を終える。後は、独立した子供が次の世代を作り育っていくことを見守る立場になる。

終着駅がある列車の旅(老後の生活)が今から始まる。途中でどちらかが列車の旅を終えるだろう。最終的には二人共旅を終えて列車を降りることになる。社会は少子高齢化に向かっている。高齢の夫婦が社会で目立ち始める。老後の生活は個人差があるので当事者しか分からない。

分かるのは老後の生活は弱者の生活になる事。60歳、70歳、80歳になるにしたがって老後の生活に大きな変化がある。最終の生活は老人ホームになる人が多くなるか、人知れず孤独死を迎えるかもしれない。