65歳からの人生 - シニアの仕事、健康、筋トレ、暇

定年退職をすると多くのシニアは、自分で何かをやっていかないと自分自身が崩れて行ってしまう恐怖に駆られる。経済的な問題以上に精神的な問題が大きくのしかかってくる。精神的な問題とは、残された人生という時間である。会社勤めの頃は、会社がやるべき仕事を自動的に与えてくれた。それをやっていれば、給与がもらえ働く場所もあった。名刺を持って社会とつながっていた。

会社を離れて一人になった今、次にやるべき事ややりたい事があればそちらに向っていける。何をやったら良いかわからないシニアは暇になった時間をどう使うかで迷い始める。この迷いは65歳で年金を頂き始めたシニア皆に共通するのではないか。

老いてくると物が欲しくなるというニーズよりも与えられた時間をどう使ったら良いかの方法に目が行く。毎日が日曜日という老後の生活は精神的な苦痛になる。何もやることがない=社会の中の存在感が失われる。暇なシニアはそんな存在に成りがちである。

これからの身の振り方を自分で決める。頭で考えるよりも行動で考えるべきではないか。

老いてくると体に異変が起きる。私の場合は今までにこんな事が起きた。

  • 朝起きた時に手の指が強ばる
  • 左手の人差し指がばね指になる
  • 両肘の筋が痛くなる
  • 今まで無かった腰痛が朝起きた時にある
  • 夜寝ているときに足のふくらはぎが痙攣して痛くなる
  • 体が硬くなる
  • 急に立ち上がると立ちくらみがある
  • 勃起に時間がかかり射精の量が減る
  • 新しい事に挑戦する気力が落ち、全てが面倒に感じ始める

こんな異変は55歳を過ぎた頃から少しずつ起きてきた。体の異変が老いから来るとは思っていなかったから驚いた。

60歳を過ぎると自分の健康に目が行くようになる。私の知人もスポーツセンターに通い始めて筋トレをやっている。筋肉を鍛えると成長ホルモンが分泌されるからだ。成長ホルモンは健康に良い働きをする事が分かっている。筋トレをやり始めると成長ホルモンが出やすくなる。

老化現象を出来るだけ遅らせるには成長ホルモンの量を増やすことである。加齢で成長ホルモンの分泌がピーク時の20%まで下がっている。この分泌量を増やすにはどうしたら良いか。誰にでもできる方法がある。

ただ、継続しないと恩恵を受けない。

ドアを開かなければそのドアはあなたのドアにならない

家内と結婚してから今までこんな事を言われ続けている。

「早食い大食いは肥満の元だよ!」

早食い大食いの習慣は、高校生時代に身に付いてしまった。柔道部に所属して寮生活をしていたからだ。その習慣を米国の大学生活まで引き付いて一時期体重が80キロを超してしまった時があった。通常の体重は、75キロなのだが。5キロオーバーになると体が重く感じ始める。会社員時代も体重は、80キロを越えない程度で維持をしていた。その理由が早食い大食いだ。

51歳で起業した時に体重が標準体重に近い75キロまで落ちた。今もその体重を維持している。最近、感じている事はシニアになってダイエットをする時、自分の食習慣がどんな状態であるかを分析することでどんな減量方法をすべきが見えてくる。

91歳になる義父が時々こんな事を言う。

「自宅を出てちょっと歩くだけで体が疲れるのだよ!」

個人差はあるが、91歳ならばこれが自然なのかもしれない。年齢とともに体力は落ちてくる。歩けても疲れやすくなる。68歳の私でも昔は疲れなかった事で今は疲れを感じやすくなった。ただ、体を定期的に鍛えていると衰えた体力、持久力、筋力が維持強化されてくる。

体を意識して動かし続ける生活を続けるシニアは普通のシニアよりも体力、持久力、筋力を長く維持できる。駅の階段を見てエスカレーターやエレベーターを探すシニアは老化で階段を上がるのは辛いと思っている。階段を進んで上がって行くシニアは足を鍛えるという意識と体力がある。

老人になっても体力、持久力、筋力を維持向上させたいと思っているシニアは体を意識して動かし続ける生活習慣を身に付けることである。