10years from now

66歳である私は、いつも、70歳過ぎになった時の自分を想像する。今と同じ感じでビジネスを継続できているかどうか。大きな変化が社会に起きている。インターネットビジネスもダイナミックに変化してきている。変化を味方に出来るよう自分のビジネスを変えていく必要がある。

今の自分が何をやるべきかを考えている。自分の生きがいとして始めたビジネス、60歳代のときは加齢から来るリスクを感じていなかった。70歳代になると体の免疫力の衰えで体調不良や病気に成りやすい。加齢によるリスクである。

65歳定年退職で起業するシニアは加齢によるリスク対策をビジネスモデルの中に入れておく必要がある。体がいつも資本であるので自分の健康次第でビジネスが終わる。10年先は70歳代になる。老化現象が今よりも顕著に出始める。老化によるリスクをどう考えるかだ。

70歳代、加齢で体が不調になったらビジネスリスクが生まれる

今は普通の生活でビジネスが出来ている。インターネットのビジネスであるが、現実の世界での接点がありお客様と対面して営業したり、サポートしたりする。そのため、普通の生活が出来なくなった時点で現在のビジネスを辞めざるを得なくなる。こんなリスクを予測できる。全て、加齢から来るリスクである。

シニアが起業する時はいつも一人

シニアがビジネスを始める時は一人である場合が多い。ワンマンビジネスは、加齢による体調不良で機能しなくなるリスクを伴う。そうなった時にお客さんに迷惑が及ばないようにビジネスの仕組みを考えておく必要がある。例えば、今のビジネスを知人に譲渡出来るような環境であれば、それが一番良い。それが難しければ、自己完結型のビジネスモデルで始めるべきだろう。

私が独立したのは、51歳の時である。若いので先のことを考えないで今だけを見てビジネス展開をしてきた。65歳になり、「待てよ、このまま歳を取って行くといつか加齢による体調不良が起きて今までのような営業やサービスが出来なくなる!」と思い始めた。

老化によるビジネスリスク対策

70歳になった時に今と同じ事が出来ているかどうか分からない。一つ確実なのは、加齢で体が壊れ始めてきていると言う事実である。最悪の状態を想定して今からビジネスの仕組みを変えていかねばならない。体が思うように使えなくなってもインターネットを活用して自己完結型の仕事が出来ていれば誰にも迷惑がかからない。

自分の強みを上手く生かせるビジネスモデルを考えることから始める。そのビジネスモデルが自己完結型で終わるものであるかを検討する。上手くいくかどうかはやってみないと分からないので普通の生活が出来ている今から検証する。少しでも売り上げに貢献できるサインが見つかれば、そのビジネスモデルに時間を重点的に投資する。これが基本的な考え方である。

私は死ぬまで働き続けたいと思っている。自分の体を普通に使えなくなった時(加齢で歩行困難になる)、ネットの世界ならばパソコンとインターネット接続の環境でお金を稼ぎ続けられる。そのビジネスが自己完結で終わるならばビジネスが止まってもリスクは自分だけに降りかかる。お客さんに迷惑が行かない。

自己完結のビジネスを例えるならば、

  1. 自分で商品を制作してネットショップで販売する
  2. ブログで広告収益やアフィリエイト収入を得る
  3. 色々な形のスポットビジネス(ネットコンサルティング、インターネットトラブル解決サービス、ネット傾聴サービス、特定分野情報提供サービスなど)
  4. 成功報酬型の営業支援サービス

自分が製品やサービスを提供できなくなった時にビジネス活動が止まり、誰にも迷惑が行かないビジネスが自己完結型である。

忍び寄る体の老化は避けることが出来ない。死ぬまで働きたいと思っても体が言うことを聞かなくなった時点で終わりである。ある意味でビジネスを終える年齢を意識して引退できれば良いのだが健康障害がいつ起こるか誰も分からない。

シニアが起業する時はいつも健康という問題を考慮してビジネスモデルを作るべきである。

70歳を過ぎたシニアが活躍できる「場」はどこ?

70歳過ぎの老人が営業をして顧客を獲得する分野は限られている。体力勝負の営業は老人には無理があるのだが、これがインターネットの世界になると体力勝負よりも知力と継続勝負になる。ビジネスを展開している経営者たちは潜在顧客探しで困っている。

インターネットスキルが有るシニアならば、潜在顧客紹介サービスを展開できる。自分の専門領域でビジネス展開をしている企業に対して顧客紹介をする。そのときに使うツールがホームページになる。自分の専門的な知識をコンテンツにして情報を探しているターゲット企業をホームページに集客する。

お問い合わせや相談を受ける窓口を目立たせて無料で支援する。支援する中でコンタクトを取ってきた会社のリストを作成する。リストされた企業が増えてくれば、その企業に対してプラスになる情報をメールで紹介する。そのメールの中に潜在顧客紹介サービスをアピールする。成功報酬型のサービスであるのでWin-Win関係を築ける。

シニアの味方は時間である。時間をかけて自分が作ったホームページでターゲット潜在企業を捕まえる。

結論

生きがいは、自分の未来を想像してその想像した姿に向かって行くことで生まれると私は思っている。今のインターネットビジネスを継続するには、加齢から来るリスクを事前に考えて今のビジネスを転換していく必要がある。シニアの起業は若者の起業と違って老化という問題を避けて通れない。