70歳のシニアがお金を稼ぐには(1)健康な身体、(2)働く気力、そして、(3)お金を稼ぐ目的の3つがないと上手く行かない。特に、健康でないと何も始まらない。働く気力も大事。年齢とともに何故か気力が落ちてくる。

51歳のときに起業したときの私の情熱と気力は沸騰していた。68歳の今、同じエネルギーを感じていない。何かを始めようとするときは、身体の奥底から湧き出てくる気力がどうしても必要になる。

お金を稼ぐ目的も明確でないとお金を稼ぎ続けられない。目的を達成するために働くという大義名分があると苦しくても我慢ができる。シニアは年齢とともに肉体も精神も弱体化する。そんな状況でお金を稼いで生活を少しでも楽にさせるには知恵が求められ我慢と忍耐が強いられる。

70歳のシニアが仕事を探すのか、仕事を自分で作るのか

 

仕事を探す

人手不足というニーズで見つかる仕事は多い。介護サービスや施設でのパートやアルバイトはすぐに見つかるだろう。人手不足の業界でも年齢的に無理な場合がある。体力を要求するガッテン系の仕事である。

一番無難なシニア向け仕事は、ファストフードチェーン店(マクドナルド、モスバーガーなど)での仕事である。時給単価は高くないが安心して仕事ができてお金を稼げる。シニアは無理した働き方をすべきではないからだ。無理をする労働環境であると体調を悪くする場合がある。 

月20万円以上の給与を求めるならば、集合住宅の管理や警備などの仕事があるが夜間シフトがある。色々な住民関連の問題が持ち込まれる。忍耐と体力を要求する仕事になる。

70歳のシニアが仕事を探すときは、

  1. 人手不足の業界を狙う
  2. 安心して働ける労働環境があるファストフードチェーン店を狙う
  3. まとまった金額を稼ぎたいならば集合住宅の管理や警備の仕事を狙う

仕事を作る

自分でお金を稼ぐには、何でビジネスを始めるかである。個人事業主として70歳のシニアが仕事を始める時に必要なものは、「これをやってみたい!」という強い動機である。

自分がやり続けている趣味でお金を稼げないかを検証するとか、自分の得意でビジネスの機会を見つけられないか、日頃の生活の中で「こんなサービスがあったら良いのに?」という欲求を満たすためとか、自分の身体を動かすエネルギーを感じる動機づけである。

自分で仕事を作るには、自分が抱えていた問題を解決できた解決方法をビジネスにすると始めやすい。同じような問題を抱えている人が必ず世の中にいるからである。後は、同じ問題を抱えている人を見つければビジネスが始められる。

大きなビジネスを作るのではなく、自分一人で管理ができやすい仕事が良い。お金が先出る設備や物にお金を投資しないと始まらないビジネスはシニアに不向きである。もし、やるならば十万円以下の少額投資である。

お金を稼ぐ目的を明確に!

稼いだお金を何に使うかを始めに決めておくとお金を稼ぐ目的が明確になり、挑戦し続ける力になる。さらに、お金を稼げる70歳になるとこんなメリットも生まれる。

メリット

  • 年金プラスの収入
  • 老人でもお金を稼げるという自信
  • 社会の中で繋がりながら生きているという実感
  • 働くことで体と脳を使って健康体になる

年金は有り難いが不十分な場合が多い。多くの65歳以上のシニアは、年金と貯蓄の取り崩しで老後の生活をしている。経済的に余裕をあまり感じない窮屈な老後の生活になる。社会で働けるまで働ければ、その間の収入で貯蓄を取り崩す生活を中断させられる。

70歳から80歳は体が資本、普通の生活が出来る健康を維持できないと駄目!

70歳から80歳の間に多くのシニアが病気で普通の生活が出来なくなり、一部は他界する。お金を稼ぐには健康な体が前提条件になる。その条件が満たされなくなった時点で一般的な生存競争から落ちていく。

老人がお金を稼ぐには前提条件として働ける体と健康が必要。その上で雇用してくれる雇い主を探す必要がある。または、自分でビジネスを始めるしか無い。高齢者になるとお金を稼ぐ上での選択肢がどんどん狭くなって行く。

高齢者が雇用されやすい業種・業界

1.介護施設や訪問介護サービス
2.清掃業界(ホテル、商業ビル)
3.施設警備や交通誘導
4.マンション管理人

自分の経験や職歴が生かされる職場ではないのが現状である。もし、自分の強みを活かしたいならばその強みでビジネスを起こすことである。言うことは簡単であるが、やってみないと分からないのが現実である。

介護施設業界は慢性的に人不足

今後、老人ホームに入居できないシニア市場が拡大する。訪問介護サービスの需要が今以上に強くなる。訪問介護サービスは増えて行く。介護を必要とする老人が自然増になる。団塊の世代の高齢者が訪問介護サービスを必要とする。有料老人ホームに入居できる老人は限られる。お金がない老人は訪問介護サービスに頼らざるを得ない。

訪問介護が出来る介護ヘルパーの需要が急増するのでそれが出来る資格や経験を積めば年齢による差別はなくなる。元気なシニア介護ヘルパーが弱くなったシニアを介護する時代になる。

訪問介護員(ホームヘルパー)は利用者の自宅を訪問し、下記のようなサービスをする。

・食事・排泄・入浴などの介護(身体介護)
・掃除・洗濯・買い物・調理などの生活の支援(生活援助)
・通院などを目的とした乗車・移送・降車の介助サービス

ただ、訪問介護では次のようなサービスを受けることはできない。

1.直接利用者の援助に該当しないサービス
(例)利用者の家族のための家事や来客の対応 など

2.日常生活の援助の範囲を超えるサービス
(例)草むしり、ペットの世話、大掃除、窓のガラス磨き、正月の準備 など

結論

70歳でもお金を稼げる力が自分にあると認識できると精神的にプラス効果が生まれる。年金と違って自分が稼いだお金は苦労して作ったお金であるので有り難みがある。

70歳になっても自分の体を使ってお金を稼げるということに価値がある。誰もができることではないし、社会とのつながりが強化され、体と頭を使うことで健康促進が期待できる。