
介護が必要になるシニアは、認知症、他の重い病気、そして、足の筋肉の低下で歩けなくなる人たちが多い。病気で介護になるのはどうしようも無いが、足の筋肉の低下で介護が必要になるのは防げる。
足が不自由になると必ず家族に負担が行く。自分で動けない不自由な体を家族が支援することになり、家族の労力と負担時間を増やす。今からシニアが出来ることは「自分の足」を鍛えることである。朝、夜に散歩をするからそれで良いと思っている方が多いが、それでは足の筋肉を増やせない。年齢とともに普通の生活で足の筋肉量は年間1%づつ減っていく。だから、筋肉を増やす筋トレ運動を始めないと時間の問題で足が不自由になる。
家族に迷惑をかけないように足の筋肉を鍛える!
介護による家族への負担は、大きい。経済的にも労働的にも精神的にも負担は大きい!
この事実を踏まえて、シニアの自分が出来る事は、足の筋肉を鍛え続ける事である。足の筋肉の低下で動けなくなる高齢者は多い。それが当たり前のように思われているが、足の筋肉を鍛え続けていれば歩けなくなる年齢をずっと先に延ばせる。農業をしている高齢者を見てほしい。彼らは90歳以上でも普通の人のように歩いている。
野良仕事で足を鍛えているからだ。自分の体重以上の負荷を体に受けながら毎日野良仕事をしているから自然と体の筋肉が強化される。特に足の筋肉は、野良仕事において一番負荷が大きいので自然と筋肉の低下を防ぐ。

暇な老後生活を送っているシニアは足をやられる
私のように元会社員の出身者は、意識的に足の筋肉を鍛える運動習慣を持たない人が多い。それは還暦を過ぎたら急激に足の筋肉量が減少していく老化現象を知らないからだ。年齢が75歳ぐらいになると足の異変に気が付き始める。歩くのが辛くなる。足を楽にさせる行動が増える。階段の上がり下りを避けてエスカレーターやエレベーターを使う。
自宅で生活する時間が長いシニアは全般的に足を活発に使う活動が少ない。座っている、横に寝ているような状態が続くと足の脚力がどんどん弱っていく。若い時は脚力にそれほど影響しないが、老人の体はそうはいかない。使わない筋肉はどんどん調整されて今の生活にあった筋肉量になる。
動物の世界も足を怪我して動けなくなれば死が待っている。人間も同じではないだろうか。寝たきりの生活に入ると体力や筋力が急激に衰える。そこで介護でのリハビリが必要になる。だから、家族に迷惑をかけないために普通の人のように自分で歩ける足の筋力を温存する必要がある。
自分で歩ければ、介護を必要としない。車椅子も購入する必要も無い。自分で動ける自由を失わないためにも今から足の筋肉を鍛えるのが必須。これを真剣に考えていないシニアが多い。
老人は毎日散歩していれば大丈夫と思っている。足の筋肉は普通の生活での負担では時間と共に衰えていく。普通以上の負荷を足の筋肉に与えて筋肉を刺激して体の筋肉を活性化させなければならない。
簡単な足の運動で筋力を付けられる。ただし、継続して行う必要がある。
こちらのページも参考になる:70歳から足の筋力(筋肉)を付けるにはこの運動をしてはどうか!
今の脚力を知るには
30秒椅子立ち上がりテスト
このテストで自分の状態がわかるので一度試してみてください。
結論
健康寿命は脚力で決まると言っても過信ではない。家族への介護負担を少なくしたいと思うシニアは足を鍛えることである。散歩も良いが足の筋肉を鍛えるには不十分。足の筋トレとして有名なスクワット運動をするしかない。
杖を使い始めたら家族も心配し始める。精神的な負担が家族に生まれる。後はどんどん介護負担が増えていく。
このページのシニアライター:Norito H.Yoshida