66歳の私、私は何歳まで生きられるのかを不安に思う時がある。70歳代、80歳代の高齢者はもっと自分の寿命について不安に思っているにちがいない。運命はどうなるかわからないからだ。
「ゴルゴ13」の劇作家、さいとう・たかお氏がすい臓がんで他界した。84歳。そんなニュースが今日飛び込んできた。「ゴルゴ13」の生みの親が死んでしまい、ビックコミック連載の「ゴルゴ13」はどうなるのかと心配する。
昨日まで元気に会話していた人が今日この世に生存しなくなる。自然死もあり、事故死もある。そんな分からない世界で結果として長生きが出来る人は生きている間に神から贈られた長寿というギフトを思う存分に楽しむべきである。66歳になってまだ若いという感覚はあるが、子どもたちのように元気よく動き回れるわけではない。それ故、今の体と健康で残りの人生を楽しみたい!
目次
人生を如何にして楽しむべきか?
96歳の義父は自分の人生や今の生活をどのように感じているのだろうか。今度会う時に聞いてみようと思っている。想像する返答は、「別に変わらないよ!昔の自分も今の自分も。」と言うかもしれない。
私の次男が31歳になる。31歳の子供が66歳の私に「66歳の人生と生活は楽しい?」と質問をしてきたら私はどう答えるだろうか。今の人生は自分が思い描いた生活を実現できていると答える。お金はあまりないが、好きな仕事、自分のスキルで自活しているからだ。
次男は3つの違った仕事をしながら自活している。メインの仕事はスポーツコーチングである。残りの2つの仕事は肉体労働系と知的生産系のアルバイト。3つの収入源を確保しながら不安定な時代を生きていこうとしている。1つだけの仕事では生活予防ができない時代になってきている。コロナ禍でその現実を体験した若者たちが多い。複数のキャリアを追求しながら生活力を身に着けないと生きていけない。
アルバイトで社会の変化を楽しむシニア(お金が目的ではない)
65歳を過ぎても働き続けているシニアが多い。3人に1人が65歳以上のシニアの時代。70歳を過ぎても働き続けたいというシニアもいる。お金だけの目的ではない。健康寿命が伸びて暇になる時間の使い方に困っているからだ。暇を潰すには仕事をすることである。
まいばすけっとの小型スーパーの入り口に「急募、アルバイト募集、1日3時間、週3日でもOK!」という張り紙を見かけた。人不足の業界は積極的にシニア労働者を雇用しようとしている。老後の生活で余った時間で精神的に苦しい思いをしているシニアは考えることなくアルバイトをすることである。1日3時間、週3日のアルバイトで暇な時間を十分潰せる。
アルバイトをしながら時代の流れを楽しむ。仕事をしていると技術革新、流行、生活様式などの変化が体験できる。変化はシニアにとって良い刺激になる。一緒に働いている若者たちから学ぶことが多くなる。
新しい人、若い世代と交流すると生きる刺激に成る
長生きをすると確実に会う人の数が減ってくる。兄弟、親類、友人や知人が寿命で亡くなって逝くからだ。意識して社会との繋がりを見つけて新しい人達との交流を増やさなければ孤独に陥る。一人の時間を楽しめる人は少ない。何かに没頭する趣味がないと孤独を忘れられない。
余生を楽しむにはおしゃべりする相手が必要になる。年齢を問わず色々な人達と交流することで面白い情報や刺激が得られる。私を含めて新しい人達との交流を増やすにはどうしたら良いかと戸惑う。交流をするにしてもどの程度深入りすべきか考える。顔以外は知らないという人も大勢いる。
一番簡単な方法がある。これは私が実践しているやり方である。私の趣味の延長線上にある筋トレである。スポーツジムに会員登録して定期的に通う。週2回から3回、今はゴールドジムに行って筋トレをしている。筋トレはシニアにとって必須。普通の生活の維持と体力を築く上で筋肉を鍛えることは老後の生活で重要である。
定期的に通うことで同じ人達と顔を合わす機会が増える。何度も顔を合わせると何かの機会で挨拶と会話が生まれる。時間の経過で個人的な話に展開する。そうなるとお互いのニーズ、悩み、家族、人生など色々な情報交換が出来るように成る。知人から友人に発展する。スポーツジムに通う楽しみが一つ増えることに成る。
新しい人達との交流を増やすには興味を持つ分野で活動する組織や団体に会員となって所属することである。人が集まる所で何らかの活動をやり始めると同士が見つかる。
老人でも社会で役に立つということを始める
私の自宅近くに3つの公園が隣接している。毎朝、公園を散歩すると何故かゴミがない。誰かが公園を掃除しているような印象がある。在る日朝早く起きて公園をジョギングすることにした。そこで見つけたことは一人のシニアが公園でゴミ拾いをしている姿であった。
ゴミ拾いは誰でも出来る。ただ、やろうとしないだけ。そのシニアは自発的に公園掃除を毎朝やっている。100%ボランティア活動である。自発的に社会に役に立つことをやることで自分の存在価値を作り出している。誰もやらないから自分がやることでゼロから1を作り出している。
ゴミを出して汚くするのは簡単である。ゴミを拾って綺麗にする行為は強い意志と自発的なアクションが求められる。誰もが進んでやらない。人が嫌がる、嫌うことをやることで誰かの気分を良くする、社会の雰囲気を良くする。そんな自発的な活動をシニアは出来ることを考えるべきではないか。
長寿の人生を楽しむための3つの要素
- お金で困らない生活環境
- 普通の生活ができる体
- 自分の存在価値を自覚できる場
「時間」と言う神様からの贈り物を楽しむには、与えられた時間を使って上記3つの事を実現する必要がある。
寿命が延びている今の時代では増えた時間をどのように使えば良いかが問われる。病院に入院しながら長寿を得たいとは思わない。2021年現在、100歳以上の老人が8万6000人ぐらいいるという。その内、何人が普通の生活が出来ている100歳以上の老人であるか。
健康寿命を何歳まで維持できるか。老人の間での競争になる。先に亡くなった人が負け。どんなに財産や使えるお金が有っても死後の世界まで持って行けない。普通の生活をしながら蓄えた財産とお金を自分の楽しみに使う。これをしないで後に残すのはつまらない。
後に残す財産があるならば、早いうちに遺産相続の内容を決めて置くことである。その中に自分が自由に使うお金も入れて考える。そうすれば、家族に気兼ねなくお金を自由に使えるようになる。
結論
平均寿命と健康寿命が伸びてくるとシニアは増えた時間を如何に使ったら良いか悩み始める。70歳を過ぎて年金生活を送り始めると暇な時間の潰し方が分からなくなる。お金があってもなくても生きている限り時間を平等に与えられる。使い方次第で人生を楽しめる人、楽しめない人が出てくる。
長寿の人生を楽しむためには3つの環境を整える必要がある。
- お金で困らない生活環境
- 普通の生活ができる体
- 自分の存在価値を自覚できる場