結婚をする時に美貌を優先する男性は、奥さんが40歳を越えた頃に間違いに気がつく。美貌は年齢とともに衰えて変貌していく。ますます美しくなると言うことはなく、むしろ醜くなる。肉体美は老化と同調する。顔は特に嘘をつかない。シニアの顔ほどその人の人生を映し出す。
老後の生活は夫婦二人の生活に戻る。それを楽しみにしている夫婦ならば、問題がない。問題は美貌で結婚した夫婦である。若い頃は肉体美でお互いが結びついたが、老いてきて定年退職後に離婚するというケースがある。子供が自立する前まではと我慢していた奥さんが夫の退職で爆発する。
楽しくない夫婦生活を子供のために我慢し続けてきた結果が定年退職後の離婚である。
お互いを認め合いながら夫婦でいる価値を探す
定年退職後に離婚を迎える夫婦は、第二の人生を一緒に楽しむ機会を失う。離婚する理由は沢山有るかもしれないが、残りの人生をお互いに悔い改めて再出発と言うこともある。一度離婚して、再出発でまた結婚する。同じカップルで。その時、今までの反省をお互いにする必要がある。
楽しい人と夫婦になるとあらゆる面で人生が楽しくなる
若い頃は若さが美貌であった。男女ともにそうである。歳を取り始めると美貌を失い、肉体美は消え失せる。これは自然な流れ。一方で性格は年齢を重ねるにつれて洗練されて行く。一緒に居るだけで楽しくなるパーソナリティーであれば、どこに居ても幸せが飛び込んでくる。
人生の伴侶を決める時は一緒に居て楽しめる性格の持ち主であるかどうかで決めるべきである。一番良いのは、楽しめる性格と美貌を備えていればそれが最高である。私の家内はそんな女性である。毎日一緒に居るだけで笑いが飛び出す。彼女と一緒に居て笑わない時はない。
笑いがない夫婦はつまらない。一緒に居て居心地が悪い夫婦は続かない。歳を取れば取るほどお互いのパーソナリティーで人生を楽しむ機会が多くなる。肉体は時間と共に朽ち果てて行く。どんなに整形やエステをしても肉体は若返られない。パーソナリティーは年齢に関係なく老いて行かない。いつも若い気持ちで居られればそれが体に伝わる。
老後を一緒に楽しめる夫婦になるには
どんなに苦しい時でも一緒に居ればその苦しみが苦しみでなくなるような楽しい性格な人ほど幸せを呼びつける。この世の中は不思議な事だらけの世界である。科学や知識だけで理解できない物が沢山有る。
定年退職後に一度離婚して、同じ人と再婚するカップルもいる。もう一度、若い頃に戻って結婚した当時の心境に戻ってみる。結婚という契約をしないで同居・同棲をして精神的なつながりを新たに作り直すことも出来る。
老いた夫婦の魅力は精神面にある。精神的な支えをお互いが感じていれば、一緒に生活をする上で助け合いが始まる。これが金銭面での都合であると老後の生活は楽しめない。形だけの生活で終わる。老後の生活は年金生活になる。仕事をしていない限り贅沢な生活は出来ない。
一番コスト安な老後の娯楽は夫婦で一緒にいることで楽しめる時間ではないか。料理を夫婦で作ったり、公園を一緒に散策したり、お弁当を作って日帰りの旅行に出かけたり、お金がかからない時間の使い方が夫婦の間でできる。
お互いを気遣う
老いて身体の自由が効かなくなればなるほどお互いを気遣うことが多くなる。年齢が75歳を過ぎれば健康面で夫婦のどちらかが問題を抱える。支え合いながらでないと生活が回らなくなる。お互いが健康を気遣う。バランスの取れた食事、定期的な運動、お互いの生活リズムを邪魔しない気遣いなどが必要になる。
妻にこんな事をやってあげたら喜ぶだろうと思ったら、言わずにやってあげる。ちょっとした事がお互いを気遣い始める切っ掛けになる。長年の生活習慣でお互いの役割が家事で決まってくる。本来妻の仕事であることを時々何も言わずやってあげると妻はどう感じるだろうか。また、妻が私の仕事を何も言わずにやってくれたら自分はどう感じるだろうか。
お互いを思い合いながらお互いにプラスに成ることをやることで精神的な距離は近づいてくる。老後の夫婦生活はお互いを気遣いながら生活をするが基本になる。
結論
夫婦で老後の生活を楽しむには一緒にいることを楽しめるようにすることである。お互いに老化で醜くなる。若い頃の肉体や美貌は戻らない。残るは精神的な魅力や心遣いを高めるしか無い。子供が自立し、結婚した後に離婚するシニア夫婦がいる。精神的なつながりが切れてしまった夫婦だ。
離婚してもやり直す機会があれば、老後の生活を気心知れた二人で楽しめるようになる。離婚して、再婚する。または、同棲するという選択もある。お互いを気遣うことが出来れば、自然と心と心が近づく。一人で老後を過ごすよりも気心知れた二人で生活したほうが楽しいはず。