91歳になる義父が時々こんな事を言う。
「自宅を出てちょっと歩くだけで体が疲れるのだよ!」
個人差はあるが、91歳ならばこれが自然なのかもしれない。年齢とともに体力は落ちてくる。歩けても疲れやすくなる。64歳の私でも昔は疲れなかった事で今は疲れを感じやすくなった。
持久力、耐久力、筋力は年齢で個人差が出る
体力には個人差がある。その個人差は寿命に現れる。歳を取ればとるほど体全体の持久力、耐久力、筋力が落ちてくる。その落ち方に個人差がある。同じ91歳の男性でも義父よりも疲れを感じない老人もいる。生活習慣でその違いが出ていると私は感じている。
仕事で毎日体を動かし続けている人たちは、定年引退した元会社員と比べて体力が温存されている。この違いが年齢を取ればとるほど出てくる。生活習慣で体力を維持しやすくなる人と急降下する人だ。
定期的な運動をしている老人は、運動をしていない老人よりも疲れを感じ難い。程度の差はあるが、持久力も耐久力も筋力も運動していない老人よりもある。
10キロ歩いて疲れを感じる老人なのか、20キロ歩いて疲れを感じる老人なのかの差だ。
毎日10キロ歩き慣れている老人であれば、10キロを歩いてもそれほど疲れを感じないだろう。1日数キロしか歩かない老人ならば、10キロを歩いた時に酷い疲れを感じるはずだ。体が慣れていないため疲れを強く感じるようになる。
91歳の義父は、日増しに外出をする回数が少なくなってきている。足を使う運動が自宅内に留まっている。歩く範囲が自宅内という生活習慣が知らないうちに彼の体力を弱めている。
高齢者の生活習慣は、健康寿命に影響する。
日々体を鍛えている人と普通の人では、同じ作業をしても疲れ方が違う。例えば、こんな運動をしてみてほしい。階段の上り下りだ。足を鍛えている人は、6階のビルを階段で登る時に息が切れない場合が多い。足に耐久力が付いているからだ。普通の人は、4階ぐらいで息が切れ始めるはずだ。
体を動かし続ける習慣が身に付いていると自分の体を自由に動かす能力を保持しやすい。健康寿命は、自分で体をどれだけ自由に使えるかだ。
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