60歳を過ぎると自分の体に老化現象が訪れる。心は今も若いと思いこんでいるが、体は老化して来ている。歳を追うごとに老化が体に表面化してくる。シニアは若さを取り戻したいと強く思い始める。個人差はあるが、体の若さは体の健康に通じる。

若さと健康な体を取り戻すには体のリハビリが必要になる。多くのシニアが70歳を過ぎる頃に足の筋肉が失われて行っている事に気が付き始める。私が通うスポーツジムには65歳を過ぎたシニアが大勢通っている。60歳台のシニアは健康意識が強く、カラダを鍛えることに時間とお金を投資している。

今年66歳になった私も昨年の7月から筋トレ目的でゴールドジムに通い始めた。髪の毛や顔は老化を隠せないが、筋肉がある体格は老化を逆に若返らせる。若くなりたいならば、男女ともに筋トレを始めるべきである。筋肉は年齢に関係なく鍛えれば必ず答えてくれる。

70歳代に入る前に筋トレを始めると足腰の老化は防げる。足の筋肉は散歩するだけでは鍛えられない。1日1万歩歩き続けても筋肉は増えていかない。筋肉を増やすには普通以上の負荷を筋肉に与え続ける運動を続ける必要がある。筋肉が増えてくると成長ホルモンの分泌が増加する。新陳代謝の量も増える。その結果、体が若々しくなる。

筋肉を鍛えるとアンチエイジング効果が現れる。ただし、筋トレを最低でも1年以上定期的に続ける必要がある。同時にタンパク質の多い食事が伴わないと筋肉は増えていかない。

体を動かして筋肉を鍛えるメリット

シニアは何故か体を活発に動かさなくなる。駅の階段を使わないでいつもエスカレーターやエレベータを使う。階段の上り下りの運動は全身運動になる。筋肉と心肺を鍛える。健康を意識している若者、中高年は積極的に階段を使う。シニアも同じである。

体をあまり動かさない生活になると体が錆びついてくる。体が硬くなり、機敏な動作ができなくなる。若さを求めるシニアは体を積極的に動かす運動を定期的にしている。スポーツジムで筋トレをしているシニアが増えている。筋トレはアンチエイジング効果があるからである。

筋肉を増やして若さを体格で印象づける

66歳で逆三角形の体格を懸垂、スクワット、ベンチプレスの筋トレで作り込んでいる。夏になるとTシャツやポロシャツ姿になる。筋トレで鍛えた体は自然と体格の良さを映し出す。筋肉が体に増えてくると老人らしからぬ印象を周りの人たち与える。 

お化粧やかつらで若返りが出来ても枯れ細っている体は夏になると自ずと老人の姿を表す。骨と皮だけの腕と足。もし、筋肉が増えていれば骨に皮が吊り下がっている姿にはならない。肉体に筋肉で張りができる。それが若さを演出する。

若さを見せるならば、体に筋肉を付けることである。これが一番確実に若さを表現できる。筋トレをしているシニアとしていないシニアでは見ただけで違いがわかる。

筋トレで食欲増進、低栄養状態を防ぐ

体を積極的に動かさなくなると食欲が減ってくる。筋肉を作る材料になる肉、魚、豆類を食べる機会が減少する。粗食の生活が始まる。食欲がないから粗食になる。粗食になると必要な栄養が十分満たされなくなり、知らないうちに低栄養状態になるリスクが増える。

口に入れる物が少なくなると生命エネルギーも少なくなる。こんな状態を改善するには食欲を増やす筋トレ運動を始めることである。筋トレは大量のエネルギーを消費する。自然と体はもっと食べるものを要求する。食べる量が増えていけば、必要な栄養が満たされやすくなる。栄養バランスを意識して食事をすれば良いだけである。

筋トレを始めるシニアは意識してタンパク質の多い食事をすることである。筋肉を増やすにはタンパク質の量が問題になる。一般男性で1日に必要なタンパク質の量は60g、女性で50gである。筋トレをしていないシニアはとてもこの量を満たせない。食欲が無いからである。筋トレで食欲量を増やすことが一番大事である。

血糖値を下げ血行を良くしながら健康寿命を伸ばす 

運動を活発にすると血液にある糖をエネルギー源として使い出す。筋トレは大量のエネルギーを消費するので糖尿病で悩んでいるシニアの治療に最適である。 運動は血液の流れを良くする。有酸素運動と無酸素運動を組み合わせた筋トレをすると血糖値を下げ筋肉量を増やせる。

食事の後に自重を使ったスクワット運動を5分から10分ぐらい行うだけで余分な糖分を熱にして消費する。食後に散歩するのも同じ効果をもたらす。体を動かすことが少ないシニアは糖尿病にかかりやすい。血液の流れも悪くなる。水分を多く取り、運動をすることで糖分を消費し、筋肉を刺激することで血行を改善できる。

血の流れが運動で良くなると自然に健康改善に結びつく。体の隅々に必要な栄養が行き渡り始める。

健康な体が若さを取り戻す

70歳を越えはじめると体の至る所で不具合が自然発生してくる。多くのシニアは1つや2つの持病を抱え始める。年季が入った自動車と同じである。時々、部品を変えたり修理したりしないと動き続けられない。マイナーな部品が壊れてもエンジンやタイヤが大丈夫であれば、自動車は動き続けられる。人間も同じだろう。

そんな体の状態も慣れてくると持病と上手く付き合えるようになり、意識しないでも修正された生活のリズムを送れるようになる。足の筋肉は、タイヤである。タイヤの空気が少なくなって徐々に上手く回れなくなる。新しい空気を入れるには、足の筋肉を鍛えるしかない。>>足の筋肉を鍛える方法

私の家内の父親は今年で96歳になる。もう、足を動かすのがしんどい。足に重い石を付けて歩いているような動かし方をしている。外を歩くときは、杖が必須。自分の足で動くことが制限される。動物は、自分で動けなくなると死が待っている。人間も程度の差はあるが同じである。

人生のプライムタイムをもう一度味わうには、足を鍛えて健康寿命を延ばすしかない。どんなにお金があってもお金だけで健康は買えない。体を鍛えるためにお金を使うしかない。足がまだ動くうちにスポーツジムに通いながら足を鍛える生活を新しい習慣にする事で若さを取り戻せる。

結論

シニアの老化は体に出て来やすい。髪の毛の色と量、皮膚のシミやシワ、枯れて細くなっていく体、歩く時の姿勢、歩行速度、足腰の衰え、血行の悪さなど老人独特の兆候が見えてくる。筋トレを始めることでこれらの老化現象のいくつかを改善することが出来る。

顔や髪の毛で若さを印象づけるのは難しいが、筋肉でがっしりした体格で若さを演出することが出来る。足腰の衰えや血行は筋トレで改善できる。筋肉が体についてくると体の姿勢も良くなる。枯れて細くなっていく体も筋トレで食用旺盛になり低栄養状態を防ぐ。

若さは健康な体にならないと印象付けることができない。筋肉の衰えで当たり前に出来ていたことができなくなる。普通の生活が老化とともに維持できなくなる。筋トレの効果は衰えて行く体力を改善し、普通の生活を維持できるようにする。