仲良く

NPO団体の中には、(ほとんどが男性)奥さんが亡くなって一人で生活をしているシニアが多い。子供が居る場合は、子供の家族と一緒に暮らしている。そのような環境にいないシニアはどうしているのか?

定年退職離婚、熟年離婚、伴侶の他界、長い独身生活の人は寂しいひとり暮らしをしている。人生の終りが来るのを待つしかない生活である。いつその時が来るかわからないが、出来るならば淡い恋をしたいものである。シニアだからそれは無理と考える人は多いが、挑戦することはタダである。やる、やらないの話である。

私自身がそのような状態にいないので実態は分からないが、定例会の後の懇親会で話していると寂しい感じが漂ってくる。夫婦の生活が一人生活になるのは寂しい。年齢が60歳代から70歳前半であれば新しい伴侶か同棲する人を探せる。

再婚という形を取らなくても一人生活の寂しさを和らげる方法がある。恋人を作ることである。恋が成り立たなくても、その人に会える場所を確保すれば寂しくなった時に会いに行ける。

恋愛は生きるエネルギーを与える

誰もがいつかは一人で生活をし始める。夫婦のどちらかが先に行ってしまう。これは時間の問題。一人でずっと残りの人生を生きて行くか、新しい伴侶を見つけて二人で残りの人生を楽しむか。これは、本人次第だが機会と欲望があるならば、本能が示すままに動く方が後悔しない。

再婚、同棲、会いたい時に会うと言う選択

結婚という契約ではなく、同棲という選択もある。さらに、住む場所を別にして会いたい時に会う形でも良い。再婚に拘る必要はない。一人で寂しさ気持ちを和らげてくれる環境を自分で作れば良いだけ。好きな女性が見つかればその人に気軽に会いに行ける関係を作れば良い。お互いを思い合う関係になれば、気持ちだけでうれしさが湧いてくるはずである。

一緒に生活してお互いで助け合う。そんな生活が理想だろう。お互いに生活の保証と安心を求めている。経済的な面と精神的な面がある。シニアになると経済的に自分たちで生きていける人たちであれば、一緒に生活して助け合う存在に意味を見いだすのではないか。

大学生や若い人たちだけが同棲生活をするのではない。シニアでも同棲生活に近い事をしている人たちがいる。一緒に居る事で「安心」を得られる。体調不良時にそばにいて看護してくれる存在があると言うだけで安心である。

どこで新しいパートナーや同棲相手を見つけるのか?

同棲したくても、相手が見つからない。誰もがその問題にぶつかる。その理由は自分で活発に新しいパートナーになってくれる人を探していないからである。婚活サービスに入会して紹介されるのを待つ方法はお金と時間の無駄。他人が自分のニーズを正確に理解できない。大雑把な紹介なため、時間とお金の無駄になる。

シニア婚活では同棲できるパートナーは見つからない。シニアのパートナーはシニアが集まるところや友人の紹介で見つかる。子供の頃、遊び相手を探しに近くの公園に出かけるのと同じである。シニアの男性ならば唄のサークルなどに行けばすてきなシニアの女性が見つかるシニアの女性が集まりやすい交流会やサークルに顔を出す事である。

探せば見つかるシニア女性との恋愛

声を出す歌の同好会、足を鍛える遠足の会、スポーツジムで開催される健康運動教室などシニア女性が多く集まりやすい場所に顔を定期的に出すことで自分の顔を覚えてもらう。面識ができれば、時間の問題で会話が生まれる。次第にお互いの生活状況の情報がわかってくる。お互いを助け合う機会が見えたらそれを提案してみることでチャンスは生まれる。

私好みの異性を探すには異性が集まる場所に入らねば何も始まらない。シニア男性はその勇気があれば、後は当たって砕けろの精神で突進するだけ。恋愛は何度も顔を合わすことから始まる。顔を合わして挨拶から始まり、少しづつお互いのことについて情報を交換し始める。時間をかけてゆっくりと相手との距離を縮めていく。

最初は友だちになること。気楽にランチをする。公園を一緒に散歩する。お互い暇な時間を一緒に潰す活動をする。一緒にいる時間が長くなれば、お互いの気心も徐々に分かってくる。相手のことを気遣う心が相手に伝われば相手も心を少しづつ開いてくれる。

ただ、注意することはお金の貸し借りは絶対にやらないことである。

生きがいを恋愛対象の異性に求める

一人でいるよりも話し相手がいつもそばにいる方が楽しい。楽しいから生きる意味を見いだす。新しいパートナー探しというか、恋愛相手探しは求めすぎると逃げていく。自然の流れから相手のニーズを見つけ、自分が何を提供できるかを提案する。決して、経済的な事ではなく、精神的な面でのオファーを考える。

一緒に共通の時間を過ごす事が出来て良き話し相手、隣人であれば良いのではないだろうか。そんなソフトアプローチで相手の気持をこちらの気持ちに近づける。生きがいは恋愛対象の人を探し求める過程で生まれてくる。一緒にいることが楽しくなれば、お互いそんな時間を多く持とう努力する。

シニアの恋愛は若者ほど情熱的ではないかもしれないが、精神的な面で求め合う気持ちで寂しさを和らげられる。相手を思うことで明日会えることが楽しみになる。

結論

60歳代、70歳代で一人生活になったシニアは寂しい。いつも一緒にいた伴侶がいなくなるのは誰にとっても辛いものがある。残りの人生が長くても短くても楽しい人生にしたいと思うのは誰も同じ。一人生活で寂しさを感じるならば恋愛をすることである。再婚、同棲ができればそれに越したことはないが難しい。

恋愛ならば、片思いでもプラス面が多い。恋をする相手ができれば、そんな相手と一緒に過ごす方法を考えて実行すれば良い。暇で寂しい時間を恋愛相手と一緒に過ごす時間に変える。明日は恋愛相手とここに行ってみようとか、ランチを一緒にしようとか、色々な楽しい計画が作れる。