ポジティブ思考は何歳になっても人生を楽しく幸せにする。聞き慣れた言葉にすると「前向きな思考」である。自分に不都合なことが発生してもそれをそのまま受け止めて、次に自分は何をすれば良いかを考えて行動する。前向きな思考がある人は、次のステップにすぐに移れる。悩んで悲しみや不安にくれている時間を持たない。次に降りかかってくる出来事を前向きに迎え撃つことができる。
仕事をやめて自宅で目的もなく時間を過ごし始める年齢が70歳を超えた時期に起きる。70歳を節目に社会とのつながりが自然と薄くなり始める。自分で意識的に社会とつながる行動を起こさない限り、社会との接点が希薄になる。暇な時間が増えてきて、頭を使う生活をしなくなる。刺激がない生活は老化を進める。
70歳を節目にシニアの生活で個人差が激しくなる。活発に活動するシニアから自宅でこれと言ったことをしないでゴロゴロとしているシニアまで。医者は自宅で時間を多く過ごすシニアに毎日外出しろと助言している。外出することで体と精神に刺激が与えられるからである。
前向きな老後の生活を作り出すには自発的に自分の体を動かすことから始める。私は健康寿命を伸ばすために筋トレを続けている。老人は体を活発に動かすことが少なくなり身体の筋肉量を失う。筋肉量を失うと普通の生活が維持できなくなる。シニアにとって体の筋肉量を維持することが出来ないと体は不自由な状態になる。自分の足で動けなくなる。
前向きな人生を送るには体が資本になる。筋肉を失った体では残りの人生を楽しめない。
目次
前向きな姿勢で生きる老人になるには?
70歳になると自分の体にガタが来る。体の至る箇所で具合が悪くなる。意識的に体をだましだまし使わなければならなくなる。新陳代謝を向上させる運動を定期的にやっている70歳は、体の老化を予防できている。定期的な運動は万病予防に通じるからだ。
「前向きな生き方思考」にするためには
頭だけで「前向きな生き方思考」を作ろうと思ってもできない。自然に体と心が残りの人生を前向きに捉えるようにならないとだめである。特に自宅で暇をつぶしてゴロゴロしているシニアはその生活習慣を変える必要がある。それをするには毎日1つでも良いから決まった運動をすること。
私は朝起きたら「つま先立ち運動」をする。「つま先立ち運動」は3つの効果がある。
- 第二の心臓であるふくらはぎの筋肉を鍛えて血行を良くする
- 歩行障害を予防する
- 自発的に行う運動で達成感を味わえる
メモ帳に毎日何回つま先立ち運動をできたかを記録している。今日、1セット30回できたら明日は60回やってみようという目標を立てる。私の目標設定はこんなやり方をしている。前日に行った回数に5をプラスして明日の目標にする。1日500回を最終目標にする。500回が達成できたら、別の運動を始める。スクワット運動である。
現在、つま先立ち運動とスクワット運動を目標回数に向かって続けている。目標の回数に今日到達しなくても良い。明日到達できれば良いだけ。到達するまで続けることが一番重要である。
体を定期的に動かす生活習慣が身に付くと自然とプラス思考が生まれてくる、感じられるようになる。
自分の生活習慣を振り返ってみる
肉体は、定期的な運動で何とか改善できるが精神的な問題は前向きな思考で生活をするしか改善できないと私は思っている。70歳以降の生活は、暇な時間をいかに楽しむかである。仕事があり、仕事ができる健康と体があれば、今の生活を続ける。そして、仕事がなくなったり、出来なくなった時に何をして残りの人生を楽しむかを考える。
このブログを読む人は、毎朝、大手百貨店の開店時間前の入り口で待っている多くの老人になってほしくない。 多くの老人はデパートに買い物に毎日やってくるのではなく、暇つぶしにやってくる。デパートには目を楽しませてくれる商品であふれているからである。男性よりも女性が多い。
男性は、朝自宅を出て喫茶店に行く。新聞や本を読みながら1時間ぐらい滞在する。その後、街中を散歩する。暇な友達と待ち合わせてまた喫茶店に入りお喋りをする。その後は、居酒屋で一杯やる。こんな生活は毎日できないが、私の目にはその生活パターンが見えてくる。
老後の生活は、個人差があり過ぎる。幸せの感じ方もひどく違う。老人が歩いている背中を見るとその人の老後の生活が見えてくる。前かがみで下向きにゆっくり歩いている老人を見るとポジティブな老後を送っていないのではないかと感じる。悩み多き老後をその人の背中は訴えている。
前向きな思考で生活をしている70歳以降の老人は、目が前を向いて姿勢が良い。歩くテンポも速い。目的があって歩いているのがわかる。目的がない日々を過ごしている老人の歩き方は、誰が見てもそれが分かる。
ポジティブ思考を作るには目標を持つことである!
前向きな思考の生活をしている老人は、今日やるべきことのスケジュールリストを作っている。目的を持った生活のリズムを自分で決めて実行している。他人が決めた行動スケジュールではなく、自分で決めた行動スケジュールである。自分で決めるという行為が重要である。
孫のための木のおもちゃを作ってあげようと心に決めれば、それが目標になる。それが決まれば、それを達成させるにはどうすれば良いかを考えて作成スケジュールやステップを決める。その行動範囲で自分の生活時間の使い方が自然と決まってくる。やるべきことが見えている生活は行動に現れる。
孫の喜ぶ顔をイメージしながら一生懸命木のおもちゃを作る。そこには、幸せ感と喜びがある。作業をしている間は、目が輝いている。私が言っていることは誰もが理解できると思っている。時間を使う目標、目的を明確にしてそれに専念する。専念することは何でも良い。
前向き思考の一歩を何にするのか?
シニア男性よりもシニア女性のほうが長生きをする。シニア女性は男性以上に70歳以降の生活を考える必要がある。男性よりも女性はお喋りをする相手が必要になる。男性は気軽に話しかけられないが女性はそれが出来る。最初の一歩はおしゃべり相手を増やすことである。
おしゃべりする相手を1日一人新しく見つける。そんな目標があれば、おしゃべりをしている間に生きる楽しみに気がつく。前向きな思考は自主的にアクションを起こすことで作り上げられる。身近にできる目標を一つ決めて実行する。お喋りをする相手を1日一人新しく見つけるという目標はシニア女性にとって難しくない。
1時間以上お喋りをするのではなく、数分程度のおしゃべりでも良い。それだけでその日の気分が変わる。自主的にアクションを起こすことが重要である。受身的な姿勢の生活パターンに入ると後ろ向きの思考になりやすい。
体を動かす生活習慣を作るためにスポーツジムに通う
70歳になって働くことを辞めて暇な時間が出来たら、シニアはスポーツジムで筋トレを始めるべきである。その理由は70歳から体の筋肉が急激に失われ健康障害が起きるからである。私の兄は70歳でドラッグストアの経営を辞めて今までやれなかったことをやり始めた。でも、1年、2年過ぎるとやれなかったことの殆どをやり終えて自宅で暇を潰すようになった。
73歳頃から足腰に支障が出できて体をますます動かさなくなり、姿勢も悪くなり、一目で老人になってしまった。体を活発に動かす生活習慣がないと高齢者の体は急激にガタが来る。体の筋肉は使わないと自然と減っていく。1年前に6キロ歩けたのに今は1キロも歩けなくなると言った感じになる。
老化は体の筋肉に出る。筋肉量があるポイントを超えて減り続けると自分の足で歩くのが難しくなる。サルコペニアという状態になる。サルコペニアは筋肉量や筋力の低下による身体機能の低下である。フレイルは身体的だけではなく、精神・心理的、社会的な衰弱や虚弱を含み日常生活が不自由になる。
前向きな生き方をするには普通の生活が出来る身体を維持することが最も重要になる。その第一歩が筋トレをして加齢で失われていく筋肉を維持強化することになる。前向きになる目的として筋トレ習慣を身につける事を目標にすると良い。5年後にそのアクションが報われることがわかる。
結論
70歳からの老後でポジティブ思考を身に付けるにはどうするべきか?答えは前向きに自分の時間を有効に使う目標を探し、その目標を達成する計画を立てる。あとは、実行するのみ。自分の意志で自分の時間を目的を果たすために使い始めると自然とポジティブ思考になってくる。