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全労済の生命保険に加入していたが、60歳になった時に生命保険の保証金が二束三文の金額になってしまった。つまり、60歳を過ぎた人の生命の価値はあまり保証の対象にないという事なのだ。

そこで、直ぐに全労済を解約した。病気で入院しても保証金が5日以降という時代遅れの保証であったのも気に入らなかった。生命保険の補償金額が今まで掛け捨て料金で良かったので今まで加入していた。その魅力がなくなった今全労済に入る価値がなくなった。

テレビの生命保険会社の広告を見ると持病があっても70歳以上でも生命保険に検査なしに入れるという。ただし、保険料金が100万円とか、200万円とか。何かおかしい気がする。月額の保険料金が5000円を越える。本当に意味があるのだろうか。詐欺の一歩手前な感じがする。

医療保険はすでに国民健康保険で支払っている。高額療養費制度(1か月の医療費が自己負担上限額を超えた場合、国がその一部を負担してくれる制度)があるので高額医療への負担を軽減してくれる。カバーしきれない場合に民間の医療保険が役に立つが、そのような病気になる確率は少ない。重症の持病を抱えている方が対象になる。

シニアにとって生命保険や医療保険は本当に必要なのか?

生命保険は、誰のためにあるか。自分のためでない事は確か。子供が大人になっていれば、自分たちで生きていけるので生命保険を子供たちのために入る必要はない。

あと、伴侶(妻)にある程度残してあげる金融資産や固定資産があるならば、生命保険はいらない。この意味合いでは、貧乏人が妻のために入る保険なのかもしれない。でも、貧乏人が60歳の時に生命保険に入っても数百万ぐらいの保証で高い掛け金を支払う事になる。全く意味がない。

従って、私の結論は生命保険は入る必要がない!

医療保険は入るべきか?

医療保険はどうだろうか。医療保険は、自分のため、家族の負担を和らげるために必要であると思う。自分がどのような病気になる可能性があるかがある程度予想できれば、その範囲で医療保険を考えれば良い。

一つだけ疑問があるのは、私たちは既に医療保険に入っている。国民健康保険である。毎月高い料金を支払っている。この上にまた民間の医療保険に入る必要があるのだろうか。

本来は入る必要はないと私は思う。何のための国民健康保険だとなる。人間は不安に弱い。入院すると差額ベッドでお金がかかるとか、 通院費が発生するとか、成人病で入院が長引くとか、色々な不安要素をアピールされると追加の医療保険に入った方がいいのかなあ!と影響される。

60歳時に医療保険に入る時に支払う月額料金は、だいたい4500円から8000円の間で入院時5000円が支払われる。保険会社はしきりに1万円が支払われる医療保険に入らせようとする。当然、月額の支払金額は1万円以上になる。

国民健康保険があり、ある程度の金融資産があるならば月額5000円で十分だろう。懐具合でこれは決めれば良い。ほとんどが1回の入院期間が60日までとなっている。この入院期間が60日以上の医療保険が実に少ない。なぜなのか?

本当に困るのは、長引く入院生活で発生する費用である。もしものためと考えた時に60日では足りないのでは?そのために特定の成人病だけに対象を絞った医療保険がある。無期限という条件(無期限が適用される内容と前提条件などを十分調べる必要がある。適用されない場合を聞く事だ)だそうだ。

実際にこのような保険でどれだけの人が助かっているのかのデータが知らされていないし、資料として提供されていない。たぶん、少ないのだろう。だから、このような無期限の保証が出来る。

自分専用の医療費貯金口座を銀行に開設!

さて、私はどうしようか。ベイシックな医療保険だけで後は国民健康保険に任せようと思っていたが、止めた。自分で自分のための医療費用貯金口座を開設(医療費を出すために貯める自分の銀行口座を作る)することにした

毎月5000円、月末にあたかも医療保険料を支払うように自分が開設した自分の医療費専用貯金銀行口座に入金する。5年以上、何も問題なければ30万円以上貯蓄される。多くの医療保険(掛け金5000円)は、入院した時に毎日5000円支払われる。これが60日間続く。合計で30万円。5年以内に入院することになったら、医療保険の方が得する。

私は自分の医療費専用貯金銀行口座に毎月5000円を支払う事にした。医療保険には入らない!

医療費専用貯金銀行口座を開設して5年が経過した。5年間の間に毎月の金額を5000円から1万円に増やした。現在、口座には62万円の残高がある。この口座から毎月3000円(筋トレジムの利用料金)の支払いが区民スポーツセンターの費用として支払われる。医療保険は病気になったときに役に立つ。スポーツジムの費用は健康予防費になる。筋トレで健康を維持するほうが一番役に立つ。

医療費専用貯金銀行口座に貯まっていくお金は健康関連の費用対策になる。健康予防費として、病気になったときの入院費として活用する。民間の医療保険は健康予防費として役に立たない。

年金生活シニアにとって生命保険や医療保険に入る必要がないのでは

保険は貧乏人をターゲットにするビジネスである。お金持ちは手持ち金融資産で万が一のリスクをカバーできる。貧乏人である年金生活のシニアは突然の高額医療費に手持ち金融資産で対応できないため、そのリスク対策で保険に入る人がいる。ただ、問題は万が一のリスク対応で毎月お金を保険会社に支払う仕組みである。

今健康ならば、健康を予防することにお金を使うほうがメリットが有る。健康が維持できていれば、医療費は発生しない。貧乏人ほど定期的な運動と栄養バランスが取れた食事にお金を使うべきである。保険会社に支払われるお金は病気にならないとリターンがない。病気になるよりもならないほうが良い。

健康予防にお金を使うと確実にリターンがある。

結論

60歳を過ぎたシニアに生命保険と医療保険が必要であるかどうか。私は両方とも必要ないと思っている。生命保険は自分のためにあらず。残った家族のためだが、子供が独立していれば意味がない。医療保険は保険料の支払期間が60日と制約があり、支払金額も少ない。毎月の保険金の支払いの半分は保険会社の懐に入る。それならば、自分のための医療費専用貯金銀行口座を開設してお金を毎月貯めれば良い。