私が、毎週見ているNHKの番組がある。「NHKドキュメント72時間」という番組だ。いつも、録画だが毎週1度はゆっくりと週末に見ている。今日は、「高尾山、なぜかぶらりと都会を離れて」というタイトルであった。

この番組は、現実の中でもがく人間たちの姿をそのまま見せている。人生の空模様が見えてくる。自分の人生と他人の人生を比べながらどの様な人生を送ったら良いかを考える機会を与えてくれる。

社会人として定年退職は一つの人生の節目になる。突然のリストラで無職になり何をしたら良いかわからなくなったシニアも多い。それも人生の節目である。ピンチはチャンスである。新しい出発の入り口が見え始めるからである。でも、悩むシニアが多い。そんな時、神秘な力を求めて高尾山に登るシニアがいる。

自分探しを始め、悩みを解消するためにシニアたちが高尾山に登ってくる

ドキュメント72時間の内容を説明する引用である。

人々が行き交う街角。そこに足をとめ、通りすがりの人に目を向けてみる。
カメラを据えて3日間、72時間。
同じ空の下、同じ時代に、たまたま行き合わせた私たち。
みんな、どんな事情を抱え、どこへ行くの?― ドキュメント72時間
想像をはるかに超える、多様で生き生きとした、人々の「いま」が見えてくる。 

高尾山には人生に悩んでいる老若男女がやって来る

高尾山には、まだ、一度も頂上まで登った事がない。いつかは行きたいと思っている。人生に悩んでいる老若男女がやって来る。何かを求め、自分の人生を顧みる。そんな人たちが多い。

シニアは老い始めると悩み事が増えてくる。健康、お金、家族、仕事など多岐多様の悩み事が人生の分だけある。そして、孤独な世界に入り込む。多くのシニアが高尾山に登って自分の悩みを解消していく。山には神秘な力があるからだ。

会社から離れて何をしても良い自由な時間と直面すると精神的に不安定になる。多くの会社員は枠の中で生活をしてきた。枠=制約の世界が生活のリズムを作ってくれていた。60歳を越えると社会が雇用面で対象外扱いをし始める。新しい現実にぶつかる。そして、新しい枠を見つけに自分探しを始める。

年金受給まで時間があるシニア、年金では到底生活が出来ないシニア、健康面で障害を持つシニア、これからの生活をどうすべきか結論が出ないで漂っているシニアが現実の世界に増えてきている。日向から日陰の世界に老いてきたシニアが移動する。

働きたくても働けない人たちがシニアには多い。年金では生活が出来ないシニアは、生きて行く上で困窮する。政府は、そんな問題に対して生活困窮者自立支援制度を制定し、実施し始めている。 相談窓口の情報は、こちらに記載されている。

NHKドキュメント72時間の番組の中では、社会の日陰の部分を多く見かける事が出来る。シニアは、経済面でも精神面でも健康面でも問題を多く抱えている。自分で出来ない事が増えてくる。共に助け合える人たちが周りにいないと成り立たない生活環境にいる。

他人に迷惑をかけないシニアになるには、普通の生活が自分で出来る健康、お金、精神的な安定、生きがいが必要である。見えないところで一生懸命に生きて行こうとする人たちがいるという事をNHKドキュメント72時間の番組で気づく

65歳を過ぎて自分の人生に迷いを感じたら、一人で山に登ってみると良いかもしれない。東京ならば、高尾山がオススメだ。会社員の人生から自分の人生にする節目が60歳から65歳にかけてやってくる。私は自営業をしているので仕事を辞めるときは自分で決められる。67歳になりこれからの人生をどの様にしたいかを考えている。

生きる目的がありますか?と聞かれて直ぐに答えられるか!

生きる目的が明確に言える自分になりたい。1番関心があることはこんな事である。

  1. 普通の生活ができる健康、体力、筋力を維持する(老人ホームに入居したくない!)
  2. 妻の老後で経済的に困らないようにお金を稼ぎ続ける
  3. 他人を助けることをやりたい(自分が出来る範囲)

生きる目的がないシニアは多い。ただ、時間が過ぎていく生活に任せている。老後の生活で経済的に余裕があるシニアほどそんな生活を続ける。70歳を過ぎると何かをやる気力が減少し始める。同時に体力も。そのため、楽な生活を求める。楽な生活とは何もしないで受け身の生活である。

生きる目的が見えないシニアは高尾山に登って底にいるシニアたちとおしゃべりをしてみると良い。何かヒントをくれるはずだ。

どんな生活を70歳以降に夢見るか?

シニアは老い始めると悩み事が増える(健康、お金、家族、仕事など多岐多様の悩み事)。基本は、体が資本になる。健康で元気に動き回れる体がないと70歳以降の人生を楽しめない。健康が大前提でお金、仕事、家族がある。

私は85歳までインターネットでお金を稼ぎながら普通の生活を楽しみたい。そのために週2回の筋トレをスポーツジムでやり続けている。筋力の衰えが体力の低下に繋がり、免疫力が落ちて、健康が維持できなくなる。筋トレを続けている80歳代の老人をスポーツジムで見ている。

筋トレをしていない80歳代のシニアの体格は骨と皮のように痩せ細っている人が多い。体の筋肉はどこに行ったのかと疑いたくなる。姿勢が良く、胸が筋肉で厚く、歩き方に力を感じる80歳代の老人になりたい。筋トレを続けているとそれが現実になる。

結論

老い始めて悩み事が増えたシニアは高尾山に登って自分の悩みを解消していく。そんなシニアたちをNHKドキュメント72時間の番組で紹介していた。山には神秘な力がある。その恩恵を求めて高尾山に登ってくるシニアが多い。高尾山で山から何か生きる目的を見出す。山から見える景色を見ながら自問自答する。