足が不自由になると自立した生活が難しくなる。75歳を過ぎたシニアはこの言葉が身にしみる。加齢とともに筋肉量が減少する「サルコペニア」という状態に近づくからだ。そのような状態になる前に下半身の筋肉を鍛える必要がある。手軽に誰でもが始められる下半身の運動がある。
ジャンピングジャック運動である。ラジオ体操の中にもこの運動が取り込まれている。
ジャンピングジャックは、全身運動であり、心肺機能だけでなく、下半身の筋力、バランス感覚、協調性など、様々な身体能力を総合的に鍛える効果がある。スポーツジムで筋トレを始める前の準備段階として自宅でジャンピングジャック運動を始めてみる。
老人は運動を意識的にやらなくなる傾向が強い。年齢ともに足を使って動き回る事が少なくなり、自宅に隠りがちになる。体を動かさないと血行が悪くなる。血液は心臓だけに頼って血液を体に送っていない。第二の心臓と言われる「ふくらはぎ」を使って足に流れた血液を心臓に押し上げている。その意味合いで「ふくらはぎ」を使う運動を意識的にする事で血行を改善し、健康を増進させる効果がある。
ふくらはぎの筋肉が衰えると歩幅が狭くなる。ふくらはぎは足をつま先で後ろに蹴る動作をする。大股で歩く時につま先で蹴ると大股で歩ける。でも、ふくらはぎが弱くなっていると大股で長く歩け続けられない。時々、電車の中でシニア男性がつま先立ち運動をしているのを見かける。足の健康を意識してやっているのだろうと思った。
電車の中でただ立っているのは無駄な時間。この無駄な時間をつま先立ち運動で足の健康を改善できる。ただ、ポイントは定期的に行うことが前提になる。2、3回やって終わりでは効果がない。毎日外出時に電車を利用する時はつま先立ち運動を立っている時するという決意が必要になる。
私はショートケーキが大好きだ。甘い物が好きなんだけど、自制心が働いてケーキを買う時や食べる時に戸惑う。戸惑う理由は、(1)太り出す恐れ、(2)糖尿病の不安、(3)食べるのを制御できなくなるかもしれない恐れである。甘いものは一般的に中毒症状を起こしやすい。
適度な量のスイーツを食べるのであれば、恐れる必要はないのだが適度の量を超えたり、頻繁に食べたりし始める。甘い物から離れられなく成り、シニアの健康を害する。自分の健康を考えるとスイーツを食べる時の自制心を強める必要がある。
最近は共稼ぎが当たり前になっている。子供ができれば、自分たちの親に孫の世話をしてもらう。そんな考えが常識のように思われている。ただ、孫の世話をする親次第。時間と経済面で余裕があり、孫との時間を楽しめる親に限る。
私には長男の子供(孫)が3人いる。3人目は最近生まれた女の子。上の二人は男の子で保育園児になる。時々、遊びに来てほしいと呼ばれる。私達の自宅で世話をすることはまだないが、孫たちの成長過程で自宅で世話をすることが増えると見ている。
妻は月に2回ほど最近生まれた女の子と子供たちのお世話支援に行っている。平日ではなく週末である。その理由は平日は上の二人が保育園にいるため。週末に母親が3人の子どもの面倒が大変になる。妻の支援があると母親が3人目の赤ちゃんの世話に集中できる。つまり、妻は二人の保育園児の遊び相手になる。
長男と私はあまり出番がない。もう少し、子供たちが成長してからと思っている。現時点では孫の世話でひどく時間とお金が費やされる状態ではない。我が家の孫に関してはそんな感じであるが、妻の友人や知人宅では孫の世話で苦労していると聞いている。
60歳定年退職の会社はまだ多い。55歳の頃から会社はあなたに第二の人生キャリアを考えるよう色々な研修を提供する。人によっては、極秘に会社から特別なオファーが人事部から提供される場合がある。通常は、60歳で退職して会社を離れるのだが、あなたはこの会社で65歳まで年間更新で働けますよと。こんなオファーを承諾するかどうかはその人の人生観次第だ。
殆どの会社員は、60歳で会社を後にする。60歳定年後の生活を楽しみにしている会社員もいる。やりたい事がある人達だ。やりたい事がある定年退職者は、定年前から色々と準備をしている。そんな会社員はどんな事をしているのだろうか。
副業を本業にするシニア、起業をする人、アルバイト・パートをしながら学業生活に入る人、やりたいと思ったことをやる人、人生最後のチャンスとして与えれれた自由な時間を好きなように使う。60歳から老後の準備をするシニアもいる。断捨離と節約生活に入る。働けるうちにお金を稼ぎ、貯める。
残された人生という時間を出来なかったことを実現するために使う。定年退職後の生活を楽しむには与えられた時間を好きなように使うしかない。
3 / 189