高齢者全般に言えることは、動きが鈍くなるということだ。歩き方を見るとそれがすぐに分かる。学生のグループが駅で歩いている姿とシニアが歩いている姿を比較すると歴然として体の動きの違いが目立つ。体のバランス感覚が衰えてきているために歩く動作が柔軟性に欠けている。
バランス感覚が悪くなるとよろけて倒れていく老人たち
私は、緑内障で視野の四分の一が見えていない。靴下を履く時に片足立ちで靴下を履こうとするとよくバランスを崩す。立ち上がる時によろける時もある。こんな体の状態で街中を歩いていると前に歩いている人の後ろ足踵を踏んでしまう場合がある。実は、今日の午後、横浜駅の改札口出口で私の前を横切る中年の女性の踵を踏んでしまった。
体の不調と機能低下がシニアに襲ってくる
- 視力や視野での問題
- 体のバランス感覚の衰え
- 足の筋肉の衰え
これらが重なると当然歩く動きにも影響してくる。動作が鈍くなり、とっさの動きに対応できなくなる。センサーの精度が衰えて正確な状況が理解できなくなり、筋肉がすぐに対応できなくなる。ちょっとした体の接触でバランスを崩して倒れてしまう危険性もある。
体のバランスを維持する能力が低下してきているのを痛烈に感じている。一般的に体幹を鍛えると良いと言われているが、そうは感じていない。私なりに体感運動をして鍛えているが、バランス感覚は改善されていない。
歩く上で平衡感覚は重要な要素になる。それに視覚も。視野の欠損は、私にとって不自由さを感じ、不安を持つ。右目上の視野を失うと突然前から人が現れたりする現象に出会うことになる。普通の人よりも前方を見れないからである。
clumsy(クラムジー)という英語がある。不器用、ぎこちないという意味だ。私は、他人に不器用な人という印象を与えている。老化に伴い不器用さも以前に増して酷くなってきているかもしれない。身体の老化で体全体の感覚が鈍くなっている。
歩いている老人の近くを歩かないこと
私が横浜駅の地下街で前方を歩く老人を見つけたら遠回りして避けて歩く。その理由はこうである。老人は、ちょっとした事でバランスを失ってよろけてしまう。よろけると筋力がないために自分の体を支えきれなくて倒れてしまう。普通の人ならば、倒れかかる体を支えられる。高齢者は体のバランスを整えて支えるだけの筋力がない。
歩いている老人にちょっとでも触れると老人がバランスを失って倒れてしまう可能性が大きい。そのリスクを避けるためにあえて前方に歩いている老人を遠回りして抜き去る。老人の体力は思っているほど強くない。
電車の中で立っている老人がいたら、進んで席を譲る理由がここにある。老人を怪我から守れるからだ。
動作が鈍い老人がいたら、注意して様子を見たほうが良い。よろける動作が多ければ、手を差し出して歩くのを助けるべきだ。当然、余計なお世話にならないように一言お尋ねする必要がある。
結論
体はシニアになればなるほど衰えて行く。よろついて歩いている老人の姿がそれを物語っている。衰えてきている体を改善するには筋トレを始めるしか無い。普通の生活では筋肉は増えていかない。普通以上の負荷を体に与え続けないと筋肉は育たない。特に足腰の筋肉の筋トレは歩く上で必須である。
体のバランスを崩しても自分の筋力で体勢を整えられるだけの筋力が必要になる。倒れても怪我をしないためには自分の体重を支えられるだけの腕の筋力が必要になる。