ハローワークに人材募集を出す会社は、有能な人材を求めて出すだろうか?この質問は常識的に考えてNOである。自分が優秀と思っている人材は、ハローワークにやってこない。もし、来るならば60歳を過ぎたシニアたちだ。
60歳を過ぎたシニアの中には、優秀な人が多い。問題は、人材募集をしている会社が年齢制限で対象外にしているからだ。中小企業で優秀な人材を雇用したければ、60過ぎのシニア人材を求める募集をすべきだ。
優秀なシニア人材は、年齢制限で仕事が見つからないためハローワークにやって来る。これをチャンスと見て中小企業は、シニア人材を脳力と経験で面接をすべきだろう。多くのシニア人材は、面接前の書類審査で落とされているからだ。
一芸に秀でたシニア人材を見つけると良い!
シニア人材を面接する時に聞く質問がある。
「あなたは何ができますか?」と聞くと「私は、前職で○○○部で部長をしていました。」と答える。
こんな返答は、笑い話だけの世界だ。もし、この質問で自分の一芸に秀でたスキルをアピールできるシニアならば、その一芸を自社のビジネスにどう生かされるのかを質問すると良い。
私ならば、「御社のホームページを営業マンにする事が出来るインターネットスキルがあります。インバウンドの観光客にアピールできる多言語スマホ対応情報発信サイトを1週間以内で構築できます。」と答える。多くの中小企業は、ホームページもない会社が多い。ホームページがあっても看板のように簡略された内容で一度来たらもう二度と来ないホームページだ。
中小企業の弱い点を強化できるスキルを私は面接時にアピールする。
中小企業の経営者は、優秀な人材に即戦力を期待する。自社のビジネスにプラスになる技能、経験、スキル、知識を持ったシニアを本来積極的に採用すべきなのだが、彼らを65歳だから対象外と書類選考で落としてしまう。
中小企業の経営者は、若い優秀な人材を採用できない。若い優秀な人材であればあるほど大手企業に目が向いている。仮にそのような人材がいたとしても、多くの中小企業で取り合いになる。競争は激しい。
一芸に秀でたシニアは、沢山見つかるはずだ。本人がそれに気が付いていないだけ。経営者は、面接でシニアの一芸スキルを見出せば良いだけだ。自社にとってプラスになる要素を面接で聞き出せば、有能な人材を採用できる。
シニア人材を見る時、学歴や職務歴をあまり参考にしないほうが良い。参考にするのは、シニア人材本人がアピールする内容だ。自分を売り込むときに経営者を説得できるメリットを話せるかだ。話したことが本当であるかどうかは、3か月間の見習い期間で判断すれば良い。
優秀なシニア人材であれば、経営者に自分の存在感を示す何かを表現できるはずだ。
ハローワークにやって来るシニア人材には、未開拓のスキル人材が多い。面接まで辿り着けないでいる優秀なシニア人材たちだ。