65歳になると嬉しい事がある。年金を受け取れることだ。65歳になったら、年金生活を送るか、仕事を継続してもっと豊かな生活を送るか、決断をする必要がある。問題は、65歳という年齢がまだ十分働ける体力と健康があり、老後の生活費を稼ぐタイミングにいるという事だ。

新しい生活を65歳から始めるにはどんな事をすれば良いのか?

だが、会社が65最以上のシニアを活発的に雇用しない。働く機会が急激に減少することで以前と同様な会社員生活を送れなくなる。どうしても、新しい生活のリズムを自分中心に作り出す必要性が生まれる。

65歳になったら多くのシニアが悩む命題が生まれる。それが、「新しい生活を65歳から始めるにはどんな事をすれば良いのか?」である。

65歳から新しい生活のリズムを作る3つのアクション

他人の組織に依存する雇用生活には年齢制限がある。仕事を続けるには、(1)パートやアルバイトをする、(2)自分でビジネスを始めるの2つしかない。どちらを取るにしても以前とは違う新しい生活のリズムを作ることになる。65歳は、人生の考え方を仕事中心から自分の人生を楽しむ生活にシフトする起点になる。

朝9時から午後の5時まで働く生活のリズムは会社があなたのために作ってくれたリズムである。これからは、9時から17時までの日中の時間を楽しむために作り直すことになる。

(1)日中の大部分の時間を埋める生活のリズムを作る!

週3日間程度のパートやアルバイトの仕事を見つける。何らかの仕事を継続することで社会とのつながりを継続できるからだ。働くことで時代の流れを肌で感じられる。他の人たちとの交流や会話が継続される。体を動かし続けられるので肉体的にも健康面でもプラスになる。仕事の内容では不満が残るが、少なくとも社会で働き続けられる。

65歳以前のように午前9時から午後5時までの8時間勤務にはならないので適度に自分の時間が生まれる。今までのように自宅と会社との行き帰りだけではなく、1日のうち2~3時間は自分一人だけの時間を好きな事に投入できる。新しい生活のリズムを週3日間のパートやアルバイトで生活のリズムのコアを作り、その周辺に好きな事をするための活動を入れる。

パートやアルバイトはお金を稼ぐという視点で探すのではなく、自分の生活のリズムを作る上で都合が良い仕事を探す。シニア男性ならば、足腰を鍛えるためにショッピングモールのカート回収作業のアルバイトがお勧めだ。変な上下関係によるストレスがなく、自分のペースで作業が出来る。

シニア女性ならば、日常生活で行っている作業の延長線上にある類似の仕事を探すことである。ファストフード店のスタッフやスーパーマーケットの仕事などが手頃である。日中の時間を定形業務のように使う仕事があると生活のリズムが作りやすくなる。

(2)意識的に体を鍛える運動をする!

週3回、近くのスポーツセンターに通って筋肉を鍛える習慣を身に付ける。全身の筋肉を鍛えるならば、水泳が良い。泳ぐことで体を鍛える方法と水中を歩き回る事で足回りを鍛えるやり方がある。どちらの運動も体の筋肉が鍛えられる。意識的に継続して体を鍛える習慣を身に付けられれば運動する種類は何でも良い。

体を鍛える習慣を60歳代に身に付けるとその恩恵が70歳代に帰ってくる。筋肉を意識的に鍛えて行かないと足の動きや体の不調を覚え始める。体の筋肉は知らないうちに減少して行く。筋肉は使わないとどんどん減って行くのが典型的な老化現象である。体を動かさなくなると食が細くなり、新陳代謝が減少する。新陳代謝は若さを保つ原動力になるので体を動かさなくなると老化が進む。

もし、散歩をして足腰を鍛えるならば、水が入ったペットボトル2本をリュックに入れて水を飲みながら散歩をする事だ。体に負荷を与えながら自然に筋肉を鍛える事が出来る。朝と夕方、20分から30分ぐらいペットボトル2本が入ったリュクを背負いながら散歩をする。この運動習慣を6か月続けるとこんな良い事が起きる

日中歩く時に体が軽く感じる事だ。私は、仕事で10キログラムぐらいのリュックを背負って通勤をしている。中にはノートパソコン、書類、非常食、缶詰、折りたたみ傘、マグカップなどが入っている。そのリュックを毎日5~6キロ背負いながら歩いている。リュックを背負っていないで歩くと体が本当に軽く感じる。知らないうちに足と体の筋肉が使われ鍛えられている。

老人になればなるほど、「健康な体が資産」になる。自分の身の回りの世話が自分で出来なくなる原因の多くが体の筋肉の衰えから来ている。筋肉を鍛えて筋肉の量を増やすとこんなプラス連鎖が起きる。

筋肉を定期的に鍛える>食欲が増える>新陳代謝が活発になる>脂肪を燃焼させてメタボを予防する>体の動きが快適になる>健康的な肌になる>程よい疲れから熟睡しやすくなる>血糖値と血圧が改善される>見た目よりも若くなる

(3)妻を喜ばす事をする!

65歳で今までの会社員生活は終わる。それまであなたを支え続けてきた妻に感謝する行動を起こすこと良い。週末は、外食に連れ出す。新婚時代のような生活に近づける事だ。子供たちが巣立って夫婦二人だけの生活が実質65歳で始まる。後は、どちらかが先に他界するまで二人だけの生活が続く。苦労を掛けてきた償いで妻を家事から解放する旅行に連れ出す

 自分の時間が今まで以上に自由に使えるので家事のお手伝いをする。食後の食器洗いはあなたの仕事にする。時には、料理を作って上がる、または、料理を一緒に作る。とにかく、妻が喜ぶだろうことを見つけて実行することだ。老後の生活は、妻との生活が楽しくないと空しい時間を過ごすことになるからだ。

旅行は、お互いに体力があるうちに妻が行きたいと思っている観光地(海外、国内)に連れて行く。自分中心から妻の中心で今まで子育てで楽しい経験出来なかったことを経験させてあげる。 

女性のほうが男性よりも長生きをするので自分が他界した後の妻の生活をできるだけ不安がない生活が送れるようにする。先立つものはお金。女性が受け取る年金額と自分の遺族年金だけでは不十分な場合が多いので妻専用の老後資金を貯めておく。パートやアルバイトで稼いだお金の一部を妻専用の老後資金口座に入れてあげる。

結論:70歳になった時に3つの事を習慣化していれば、夫婦の仲も良くなり老後を楽しめる。 

老後の生活は、他界するまで楽しめる生活にする。そのためには普通の生活が維持できる体力と健康が必要になる。仕事中心の生活は年齢的に続かない。自分の人生中心に時間を使う新しい生活のリズムを構築する。生活のコアを(1)パートやアルバイト、(2)定期的な筋トレ運動、(3)妻を喜ばす活動で作る。