60際、65歳で会社を卒業したシニアの中には、派遣会社に登録して派遣社員として働いている人がいると思う。派遣社員は取り換え可能の部品であるという事を認識して自分の新しいキャリアを築く経験を仕事から得ることを考えるべきである。派遣社員の雇止めは必ずやってくる。雇止めを宣告された時にニヤリと笑って次の仕事に邁進するシニアであってほしい。

そのためには派遣先の仕事から得る経験と知識をずる賢く自分のキャリアに取り込むことである。派遣先の会社に良い上司や同僚がいても何の味方になってくれない。彼らも会社の部品であるからだ。

会社はあなたを利用する、あなたは派遣先の会社を利用する。お互いに利用しあう事でプラスになれば雇止めになっても動揺しない。

派遣社員は取り換え可能の部品である

私は、まだ、派遣社員として派遣先で働いた経験が無いが派遣社員を雇用する経営者としての経験はある。経営者が派遣社員を雇用する理由はビジネスが上手く行かなければ簡単に雇用契約をやめられることである。お願いする仕事も高度の内容ではない。ただ、人手が必要な場合が多いためだ。そんな事情を理解しているのでシニアが派遣社員として雇用されるときに注意すべき心構えを教えられる。

心構え

  1. 派遣先での立場は取り換え可能な部品と自覚して自分に都合の良い幻想に惑わされない事。派遣先の上司、社員が良い人たちであっても彼らは何もできない。彼らも正社員と言う組織の部品だからである。
  2. 自分がこれから築きたい新しいキャリアにプラスになるような派遣先にターゲットを絞る。シニアは派遣社員でいられる時間が短い。多くは70歳までに雇止めになる。
  3. 自分を雇用するビジネスの種を派遣先の仕事から見つける。

シニアは自分で仕事を作らない限り社会の底辺に浮かんでいる仕事しか見つけられない。誰もが嫌がる仕事である。忍耐力と体力が要求されるものが多い。過去の栄光にしがみ付いているシニアは耐えられない。一から仕事を始める姿勢を要求される。誰もが快適な仕事を求める。そんな仕事はシニアに降りてこない。

ただ、特定の分野で尖がっている知識、経験、スキル、技術があるシニアは別である。そんなシニアは派遣社員になるよりも起業したほうが良い。65歳から派遣社員として派遣先企業で働き始めても数年で雇止めになるのが見えている。1、2年働いて起業資金を貯めるという目的でも良い。派遣先での労働を無駄にしない働き方をする。これがシニアの派遣社員の心構えである。 

シニア専門仕事紹介所

 

結論

「65歳シニアが派遣社員として働く時の心構え」のポイントは、

  • 派遣社員は取り換え可能の部品であるという事を認識して自分の新しいキャリアを築く経験を仕事から得ることを考える
  • 雇止めを宣告された時にニヤリと笑って次の仕事に邁進するシニアであってほしい
  • 派遣先での労働を無駄にしない働き方をする。これが、シニアの派遣社員の心構えだ。