67歳シニア男性、個人事業主である私は何に不安を感じているのだろうか。一般的に還暦を過ぎて会社を卒業する状況になると自分の将来と老後に漠然とした不安が生まれてくる。私は51歳のときに独立したので65歳で会社を離れるシニアと状況が違うが不安は共通している。

自分でビジネスをやっていると売上を伸ばすこと、新しいビジネスの開拓、顧客開拓という課題で頭を悩ます。不安はそれら課題がうまく行っていない場合に生まれる。ビジネスに関係しない不安は健康である。老化からくる健康障害、免疫力低下から来る病気、コロナウイルス感染、体力の低下、心肺呼吸機能の衰えが気になる。

60歳代は70歳代と比べて体力面で困ることはない。足の筋肉は歩行障害が出てくるほど失われていない。自分の世話が自分で出来る体を維持できている。問題は70歳を過ぎた頃に突然出てくる。生活習慣病がひどくなり、病院漬けになる。仕事を完全に離れて「暇」に悩む毎日が始まる。

刺激がない生活が続くと認知症が発症するリスクが高まる。脳と体は絶えず刺激し続けないと老化からくる病に襲われる。免疫力は老化と共に確実に落ちていく。コロナ感染はシニアにとって致命的になる。免疫力と体力の衰えでコロナ感染に対抗できない。コロナワクチンなしに生活を続けるのはリスクが有り過ぎる。

考えれば考えるほど不安が生まれてくる。私なりに解消方法を思い巡らしてみた。 

シニアの不安を緩和する方法

不安は精神的なもの。不安を作り出す原因が必ずある。不安の原因を分析してみる。多くの不安は自分が勝手に膨らましたイメージである場合が多い。思っていた不安がそのまま現実になる確率は低い。ただ、因果律は働く。借金をして返金していなければ、借金取りが必ずやってくる。その不安は現実になる不安である。解消したければ、できるだけ早く借金を返済することで不安を消せる。

お金

私はお金を貸すことも借りることも嫌いな人間である。その精神構造で今まで生きてきている。お陰で借金はゼロである。衣食住の中で借金が生まれやすいのは住居。住宅ローンでマンションや一軒家を購入する人が多い。私もマンションを住宅ローンで購入したが、運良く10年以内に住宅ローンをすべて返済できた。その時から無借金の生活を送っている。

年金収入が少ないため生活費を稼ぐ必要があるシニアがいる。貯蓄の切り崩しで生活を支えるのは無理。どうしても年金プラスの収入を確保しないと生きていけない。そんな不安は仕事をしないと解消できない。雇用される仕事は年齢制限があると同時に肉体的制約が老化で生まれる。

仕事でお金を稼ぐには自由に動かせる健康的な体と体力が大前提になる。80歳を過ぎても働き続けなければ生きていけない人はある時点で生活保護を受けるしかなくなる。働ける体を維持できなくなる可能性が高い。

お金で不安を感じるシニアは肉体労働ではなく、知的生産で稼ぐ方法を今から準備する必要がある。知的生産で稼ぐと言っても具体的な職業は?となる。私の場合はインターネットビジネスでITスキルと知識・経験を使って専門サービスを提供している。

  1. 専門分野に特化した翻訳サービス
  2. ブログ広告ビジネス
  3. 電話による話し相手サービス
  4. 特定分野に特化したデザインや企画サービス
  5. ZoomやGoogle Meetなどのウエブ会議ツールを使った営業支援やコンサルティングサービス

など、考えれば私なりに書き出せる。自分の趣味をビジネスにできればその線で考えてみることである。 

健康

60歳を過ぎれば体のどこかに持病が生まれてくる。治療で治せる病とそうでない病がある。多くのシニアは生活習慣病にかかる。生活習慣病は生活習慣を変えれば改善する病気である。

生活習慣病とは、食事や運動、休養、喫煙、飲酒などの生活習慣が深く関与し、それらが発症の要因となる疾患の総称です。日本人の死因の上位を占める、がんや心臓病、脳卒中は、生活習慣病に含まれます。(引用先:e-Health Net)

私の持病は治すことができない緑内障である。80歳過ぎまで視野を維持できるかどうか分からない。私の兄は糖尿病になっている。家系の体質として糖尿病になりやすいのかもしれない。そのため、筋トレを続けている。食事から生まれる余分な糖分を運動することで燃焼させている。新陳代謝が筋トレで高くなるので食事の多い少ないを気にしないで食べている。

シニアになったら定期的に運動をする習慣が必須になる。定期的に運動しないシニアは体の筋肉が年1%づつ失って行く。その結果、ある年齢になったときに歩行障害が起きる。運動は色々な面で健康を助ける。

  • 筋肉の維持と強化
  • 新陳代謝の活発化
  • ストレス解消
  • 血圧改善
  • 肥満予防
  • 食欲改善
  • 痔の改善
  • 認知症予防
  • 便秘の改善

健康に不安を覚えるシニアは運動習慣を身につけることに時間とお金を投資すべきである。そのためには何をすべきか。半年ぐらい筋トレのパーソナルトレーナーの指導を受けることである。お金はかかるが、ずっと発生するわけではない。筋トレの習慣を身につければそれで完了になる。予算を作って運動習慣づくりにお金を投資すること。 

「何もやることがない!」と感じている定年退職者が多い。最寄りの図書館に朝から行ってみれば、「何もやることがない!」シニアたちが新聞や雑誌を読んでいる。ひどい場合は居眠りをしている。

暇は仕事をやめたら生まれる。仕事で取られていた時間を埋める物が見つからないため、年金生活をして、働いていないシニアは暇に襲われる。日中の8時間を何に使えば良いのか。老後の時間は貴重な時間であるのだが、暇なために無駄にしてしまう。

暇から逃れるには、仕事を始めることである。それが一番簡単で正攻法である。雇用してくれる会社がなければ、自分が仕事を作る。自営業を始めることである。小遣い稼ぎができるビジネスが見つからなければ、自分の言う人間リソースを社会貢献目的で使ったもらう。

無償でボランティア団体に参加する。人手がほしいNPO団体がある。ちょっとネットで検索すればお住まいの周辺で人手を探している団体が見つかるはずである。新しい体験が出来るボランティア団体に参加することで今まで知らなかったことが良い刺激になる。

生活のリズムができていないシニアはこんな感じで曜日毎に何をする日かを書いてみる。私の生活のリズムは下記のようになっている。スタバを仕事場にして使っている。

月曜日  午前 スポーツジムで筋トレ;午後 スタバで仕事
火曜日  午前 スタバで仕事;午後 スタバで仕事
水曜日  午前 スポーツジムで筋トレ;午後 スタバで仕事
木曜日  午前 スタバで仕事;午後 スタバで仕事
金曜日  午前 スポーツジムで筋トレ;午後 スタバで仕事
土曜日  夫婦で公園めぐり
日曜日  午前 自宅の掃除;午後 スタバで仕事

定期的に行うイベントを決めることから始まる。あとは、出来るだけ決めたことを実行すること。やっていくうちに「暇」は消えて行く。

認知症

認知症になる、ならないは誰も分からない。ただ、一般的に言われていることは70歳を境に仕事から離れて体や脳を使わない刺激が少ない日常生活に入ると認知症になるシニアが増えてくるという。認知症にならないようにしたいという願いと同時になったら困るという不安が広がる。

私の知人で若年性認知症になり会社を退職した方がいた。現役の事業部長であった。普通の会社員のように通勤をして忙しい毎日を会社で過ごしていた。それなのに60歳になる前に認知症になってしまった。若年性認知症は人口10万人当たりの患者数は50.9人とされており比較的稀な病気。運が悪かったとしか言いようがない。

世間一般に言われている認知症は身体機能と脳機能が不活発になるに連れて発症することが分かっている。ただ、加齢による物忘れと認知症の違いを知ることで認知症の不安を和らげられる

加齢による物忘れと認知症の違いを知ること

体を活発に動かす日常生活を送ることが脳機能を刺激する。体と脳は使い続けないと現状を維持できない。暇な生活になると体と脳を使わなくなる。何か目的がある仕事や活動を新しい習慣にすることで体と脳は刺激を受け続けられる。

コロナ感染

未知の感染症であるコロナウイルスは高齢者に不安を与え続けている。2回のコロナワクチン接種を終えても3回目のワクチン接種が必要になる。ワクチン接種による抗体が半年も続かない。コロナ感染の不安は治療薬の登場と感染力の弱体化で風邪程度の症状になることで消えていく。その時期がいつになるかはまだ分からない。

67歳の私はカフェで仕事をしている。ワクチン接種も2回終えて3回目待ちである。常に気をつけていることは人と会話をしない、会話をするときは短時間で不織布マスクをしてする。スペースが有り、換気が常にされているカフェを選んでいる。ウイルスは人が連れてくるので最善の対策は人との接点を無くす、少なくすることである。

カフェやレストランでマスクを外しておしゃべりをしているグループがいれば、直ぐに離れた場所に移動している。ソーシャルディスタンスは有効であるからだ。コロナ感染は人から来る。一番の対策は人に会わないで生活をすること。それしかない。

外出時には必ず不織布マスクをして手洗いと消毒を忘れない。会話は極力抑える。おしゃべりに夢中になって大声で話している人たちから逃げる。それでコロナ感染の不安を和らげている。

結論:

シニアの不安は老化が進むに連れて増えてくる。何らかの対策を今から施さないと不安は緩和されない。お金、健康、暇、認知症、コロナ感染など高齢になればなるほど気になる。一番重要な要素は「健康」である。健康であれば、多くの不安対策ができる。生活習慣病は多くのシニアにとって身近な病気である。生活習慣病にならないようにする対策を今からやっていけば不安の大部分が消えていく。