第2のキャリアは自分がやりたいと思った仕事で築くのが余生を充実させる。定年3年前から起業準備をしている人がいる。起業を選ぶシニアは今の仕事よりも自分の夢を実現したいという欲望がある人が多い。人生は一度限り。やれる時に挑戦するほうが後で後悔しない。それは確かである。
再就職で第2のキャリアを築くのは難しい。自分が滿足するキャリアは自分で作るしか無い。雇用する側は「あなたの第2のキャリア」という意識はない。単純に自社のビジネスにプラスになる人材であるか、ないかだけである。シニアの人材は若者よりも短命であり、使い捨て要員であると思ったほうが良い。再就職先に多くを望まないことである。
定年退職後の雇用不安は他人の会社に再就職する限り無くならない。年齢制限がどの会社にもある。60歳で定年退職をして他社で65歳まで勤める。5年間を65歳から起業するための準備期間になれば最高である。
定年退職後の雇用不安と第2のキャリア
定年退職後半年が経過しても再就職先が見つからないで焦っているシニアがいるが、その焦りは再就職先が見つかっても毎年やってくる。年次契約雇用のシニアが多いからだ。毎年、雇用不安がやってくる。
65歳まで雇用されてもその年齢で雇い止めになる。仮に70歳まで雇用が続くにしても雇用不安は続く。私の知人で67歳の方がいる。60歳で再就職し、第2のキャリアを続け65歳まで勤め上げた。彼の会社は希望すれば70歳まで働ける。ただし、契約更新が半年である。半年毎に契約更新が出来るかの雇用不安がやってくる。
65歳を過ぎて職を探しているシニアから見れば彼は幸せと言って良い。少なくとも70歳まで働き続ける可能性があるからだ。
自分にとって第2のキャリアとは
雇用されている限り、第2のキャリアは続かない。続かない第2のキャリアを雇用先に求めても意味が無いのではないだろうか。次の再就職先を探すならば、自分が求める第2のキャリアにつながる会社が理想である。そんな会社を探すにしても自分が求める第2のキャリアは何であるかを明確にする必要がある。
どんな仕事をしたいのか。これが出発点になる。経験が生きる仕事、自分の得意が発揮できる仕事などが考えられる。やりたい仕事の分野が決まれば、そこから深堀をする。探しても見つからなければ、自分でその分野の仕事を作る出すしかない。シニア起業である。起業できればそれが自分が探し求めた第2のキャリアになる。
世の中は自分の都合通りにいかない。再就職先を探すにしても雇用を決めるのは相手側である。相手側の都合ですべてが決まる。その意味では自分が探し求めている第2のキャリアに結びつかない。再就職できても第2のキャリアにはならない場合がほとんどである。その上、年齢制限で雇用止めが起きるおまけ付きである。
定年がない会社ならばどこでも良い?
定年がない会社を探すシニアもいる。定年がない会社はあるが、第2のキャリアを諦めることになる。そう思いながら定年がない会社を探すのだが、見つかっても競争が激しい。自分より若い人が優先権を得る。もう、縁を願うしか無いだろう。
最終的に残る選択はシニア起業しかない
確実に第2のキャリアを余生に築きたいならば、自分の手で作り出すしか無い。
やりたい事があるが、自信がない、やり方がわからない、勇気がないと思っているシニアは、起業準備をしているシニアが沢山いるセミナーに出て親睦会で雑談をしてみることである。起業する理由、なぜ、そのビジネスを始めるのかなどを聞いてみてヒントと力をもらう。起業準備セミナーなどは都道府県で無料で開催している。ウエブで検索してみればすぐに見つかる。
60歳で定年退職したら自分の可能性を探求する刺激ある余生を起業で過ごすという選択を真剣に考えるべきである。65歳を過ぎればもうシニア起業しか選択肢がなくなる。雇用不安は他人に頼る限り続くという事実を忘れてはいけない。雇用不安から逃れるためには、(1)起業する、または、(2)現役を引退するしかない。60歳代で引退すれば、直ぐに認知症予備軍になる。毎日が日曜日の生活は、余生を苦しめる。
人生のやりがいは他人が与えてくれると思ってはいけない。自分で作る出すしか無い。子供の頃、夢のように考えたことや会社員の頃やりたかったことなどをヒントに65歳になる前までに何で起業し、第2のキャリアにするかを準備する。
結論
- 第2のキャリアは自分がやりたいと思った仕事で築く。
- 雇用不安は再就職できても毎年やってくる。そして、65歳で雇い止めになる。
- 確実に第2のキャリアを余生に築きたいならば、自分の手で作り出すしか無い。