60歳、65歳で定年退職をするシニアは、一般的に会社組織で次の職場を探そうとする。聞こえてくる雑音は、再就職を見つけるのが大変という雑音だけ。実際に再就職活動を始めて、その雑音が現実であることを悟る人が多い。

70歳まで働こうとすると誰かの会社組織にぶら下がる生活が無理なのが想像できる。経営者と労働者とのお見合いがうまくいかない。経営者は即戦力になる経験者か、教育して育てる若者かのどちらかを考える。

即戦力になる経験者は、その会社が探しているスキルと経験、そして、知識を持っているシニアだけ。定年退職したシニアが会社のスペックに合っていれば、再就職は可能。自分をマーケティングする能力が有れば、再就職の可能性が高まる。人材紹介会社などを頼ると待たされた挙句にとんでもない、期待はずれの会社を紹介されるから注意。

人材紹介会社は万能ではない。担当者は紹介しやすい若い人材を優先的に紹介して自分の売上を伸ばしたい。シニア人材は市場も狭く、求めている会社も少ない。手間がかかる。

70歳を越えても収益を得たいシニアは定年退職前から退職後の生活をイメージして準備している。それがフリーランス(個人事業主)である。定年退職が近づいてくる3年から5年前から70歳以降の老後の生活を想像し、起業を準備する。

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