私は68歳にして自分の健康寿命を伸ばしたいと願っている。運命には逆らえないが、自分で出来ることをやりたい。健康寿命は普通の生活が問題なくできる体の状態を言う。自分一人で自分の世話ができる健康をできるだけ長く維持したい。家族や第三者に依存して生活する人生は苦痛である。

健康寿命を延ばすメリット

  1. 多額のお金を老人ホーム入居に貯める必要がない(老人ホームにお世話になる時間を短くできる)
  2. 自由に体を動かせる楽しさがある(行きたい場所に行けて、食べたい物を食べられる)
  3. 自宅で他界する可能性が高まる(ピンピンコロリで他界できるかも)

義母は老人ホームででリハビリをしながら歩行車を使って動き回る生活を送っている。第三者による支援無しで普通に近い生活は送れていない。その生活を見ていると健康寿命を失うとどうなるかが目で見て分かる。

健康寿命を延ばすには毎日外出する習慣を身につける

毎日外出する元気と体力があれば健康であるという証拠になる。体を動かす習慣を外出に求める。外に出てフレッシュな空気と自然を肌で触れる。肉体的な刺激だけでなく精神的なバランスも外に出ることで満たされる。老人が朝早くから公園を散歩するのは体に良い。汚れていない空気を吸いながら自然の美しさを公園の中で味わえる。

私は仕事をしているので毎日外出する。外出することで世の中の変化を感じ取っている。仕事を続けている限り健康でいられる感じがする。横浜の街中を歩いていると多くの高齢者たちとすれ違う。多くは目的もなく街の雰囲気を楽しみにやってきている感じである。疲れたらカフェで一服。お腹が空いたら、レストランに入る。そんな外出で良い。

外に出て自分の足で動き回る

自宅の中でずっとテレビを見ている生活は楽だが、健康にはあまり良くない。外に出ることで経験したことがない変化や出会いにぶつかる。外に出てみないとその変化に気が付かない。自分で動き回らないと生活に変化は生まれない。老人の生活は固定される。固定された生活は刺激が単調になる。老人には刺激が必要。自然な刺激が体に受け入れやすい。認知症を予防するには外部からの刺激が必須である。外出は認知症予防になる。

自分の足で歩く動作は体全体の筋肉を使う。筋肉を使えば使うほど体の筋肉は動ける現状を維持してくれる。それに筋トレになる階段の上り下りを加えればサルコペニアになるリスクを防げる。老人は年に1%づつ筋肉量を失って行く。それを食い止めるために体を動かして筋肉を意識して使う生活習慣を身に付ける必要がある。

毎朝、出会う老人がいる。自宅から坂を下っていく途中に住む老人である。彼は、いつも、太陽に向かって光を浴びながら体操をしている。朝の日光浴をしながら体を動かしている。彼のような習慣も健康に良いと私は思う。

外出して歩く事で行動範囲を広げ、体力をつける

歳を取れば取るほど行動範囲が狭くなる。自分の足が使えなくなるからだ。ちょっと歩いただけで疲れて止まってしまう。そうならないように毎日足を動かす習慣を身につけることが重要である。外に出るには足を動かさねばならない。外に出る目的や動機を作る生活習慣を作り出すのが一番自然である。

外に出る目的を作る

  1. 公共図書館に歩いていく
  2. 好みのカフェでコーヒーを飲みながら本を読む
  3. 朝、昼、晩の食材を買い出しする(スーパーマーケットに行くという目的を作る)
  4. 人間観察を楽しむためにショッピングモールやデパートに行く
  5. 弁当とドリンクをもって自然を楽しめる公園に行く

知らない場所に出かけることで新しい発見をする。降りたことがない駅に降りて周辺を歩き回る。未経験の場所を探して行ってみる。ちょっとした目的や好奇心を上手く利用して足を使う。

普通の生活が出来る、自由に歩き回れるという幸せと健康

老いて来ると若い頃に考えもしなかったことが当たり前ではなくなる。階段の上り下りが出来なくなる。椅子に座ったら直ぐに立ち上がれなくなる。電車の踏切を時間内で渡り切れないという不安。普通の生活をするにはだれが考えても当たり前のことが出来ないと駄目である。

何も不安なく自由に歩ける力と体力は老人にとって一番重要な事である。毎日足を積極的に使う生活が当たり前になれば歩行障害は遠のく。自分で自分の体を動かせないという不自由さは見ている人にとっても辛い。健康寿命を維持するための基本は足を使って自由に歩ける生活をすることである。

結論

  • 健康寿命を延ばすには、毎日外出をすること
  • 外出して自分の足で動き回ること
  • 普通の生活が出来なくなる時は足からくる