なぜ、歳を取ると忍耐力が低下してストレスが増えるのか? - シニアの仕事、健康、筋トレ、暇

60歳になってから自分の忍耐力に変化が起きてきていることに気がついた。自分の前に歩いている歩行者が邪魔に感じ始める。周りの雑談や大きな声で話している女性に絶えられなくなる。我慢できる許容範囲が狭まってきている。子供の声の響きに驚く。

良く聞く話は、老夫婦の周りを駆けずり回り大声を出して遊ぶ孫たちを喜ばしく思わなくなると言う。最初の20分ぐらいは賑やかで雰囲気を楽しんでいる老夫婦も次第に孫の声がやかましく感じ始める。最後には、孫の声が聞こえない別室に逃げてしまう。

刺激が強いと受け取るストレスも大きくなる。老いてくるとストレスに耐えられなくなる。

老化が及ぼす変化

  1. 体力の低下
  2. 環境への適応能力の低下
  3. ストレスに対する忍耐力の低下

65歳を過ぎて自分独自の生活のリズムを作り始める。趣味、アルバイト、娯楽、運動などを上手く組み立てながら老後の生活を過ごすのだが、老化による身体能力の衰えから今まで味わったことがないストレスが生まれる。

仕事で毎日横浜まで通勤している。駅まで通じる歩道を歩くのだが歩くのが遅い人がいると自分のペースが乱れるため頭の中でこう叫び出す、「速く歩け!」と。自転車が歩道を走っていると、「ここは歩道だよ。自転車は車道を走れ!」と心の中で叫ぶ。スーパーマーケットの入り口近くに止められた沢山の自転車で入り口が狭くなっていると、「こんな場所に自転車を止めるなよ!」と思いながら入り口近くに止められた2,3台の自転車を勝手に別の場所に移す。

自己中心的に物事を考え始めるシニア

体の一部機能が低下して上手く機能しない。こんな事で忍耐力が低下するのではと思う。私の場合は緑内障を30年以上患っている。そのため、左目の上半分と右目の半分以上が白く見えて視界が確保できない。これって、忍耐力に影響があるのではと感じている。

若い頃は見えていた。歳をとったら病気で見えるべきものが見えなくなった。この不便さを我慢できないとストレスが生まれる。ストレスに耐える力が低下しているために精神的な余裕が無くなる。

公園で遊ぶ子供の声がうるさい!

長野市の青木島遊園地が近所に住む老夫婦のクレームで令和5年3月31日で公園廃止になった。この問題も老化によるストレスではないかと思う。私もカフェで泣き叫ぶ赤ちゃんや幼児の声に耐えきれなくなる時がある。そんな時はイヤホンをして音楽を聴くことにしている。カフェは公共の場所ではないので大声を出している幼児の母親は周りを気にしてカフェを出て行く場合が多い。

シニアにとって必要以上の音はストレスになる。それが毎日続けば、この老夫婦と同じように苦情を管理者に対して出すことになる。ただ、他の住民は子供たちの声を騒音と感じていない。子供と一緒に生活をしている家庭は忍耐力がある。子供が巣立った老夫婦の家庭はその忍耐力を失ってしまったに違いない。

老いて来ると静かで自然豊かな環境を求める人が多くなる一方で利便性を重視した環境を求めるシニアも増える。最終的に個人差が出る。私の妻の両親(90歳代)はひ孫は写真だけ見れば良いと言っている。孫までは遊んで時間を一緒に過ごすが、ひ孫までは体力的に難しい。

自分で出来ない事が増えるシニアは自然とストレスを抱える

老化で今まで出来ていた事が出来なくなる現象を体で感じ始める。階段の上り下りで息が切れる。素早く走ろうと思っても足がもつれるだけ。スーパーで買った食品を薄いビニール袋に入れようとするが、ビニール袋の口が開かない。指の皮膚が乾いて滑るだけ。立ち上がる時に何かにつかまらないと立ち上がれなくなる。

若い時は出来たのにと感じる時が増え始めると自分の体がどんどん不自由になる。脚力が衰えると座る場所を真っ先に探し出す。電車やバスに乗る時も恥や外聞を投げ捨てて座る席に突進する。優先席に若い人が座っていると心の中は「なぜ、若い人があの席に座っているの!私みたいな老人が座る席よ!」となる。

ストレスを上手くコントロールできれば問題がないのだが、シニアはそれが難しい。電車の中のマナーが悪い学生がいると直ぐに頭に血が上り威圧的な言葉で若者を注意し始める。何か不満を感じて言葉を出す前に深呼吸を3度する。それで感情的になっている自分を冷静にさせる。それが出来なくなっているシニアが多い。

忍耐力低下で起きる問題を解決するには

一番簡単な方法は忍耐力を要求する環境から自分を逃がすことである。物理的にその環境から逃げたり、感情的にならないように原因を無視して無関心を装う。真正面から問題を解決するよりもズル賢く物事を考えて解決したほうが良い場合がある。

電車の中でがやがや騒がしい学生グループがいたら、注意するのではなくその場所から遠ざかる。別の車両に移動して騒がしい学生グループを遠ざける。自分の感情に触るようなことから自分を遠ざけることで忍耐力を要求させない状況に身を置く。

ストレスを感じる場所から逃げる。ストレスを感じることを無視する。ストレスを感じることをやらない。忍耐力が低下したシニアはストレスから逃げる方法を考えた方が良い。

私は意図的に通勤時間帯を選んでいる。朝の9時以降の電車は空いているので必ず座れる。帰宅する時間帯も午後5時になる前にしている。若者が集まるファストフード店には行かない。駅に近いカフェを避けて駅から10分ぐらい歩く場所のカフェを選ぶ。そんなカフェは混んでいない。

老化によるストレスは避けようがない

今まで出来ていたことが出来なくなるという現実を自然に受け入れられる心構えがあれば、それから来るストレスを軽減できる。歳を取ってきたという事実を受け入れてその結果も受け入れる。もう、若くない!という現実を飲み込む。

結論

シニアが生きて行くには、歳を取っていく自分を上手く受け入れて時の流れに漂うように摩擦をなくして生きるライフスタイルが必要になる。ストレスから来る忍耐力の低下は加齢から来る不自由さが原因と私は思っている。

 

 

 




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my profile pictureこのページのシニアライター:Norito H.Yoshida

Profile

Joomla CMSを使った法人・個人サイト構築で独立。51歳の時に会社を卒業。雇われる生活から自分を雇う生活になる。ソニー(株)、Yahoo!ジャパン(株)でインターネットビジネスの面白さを味わい、個人でも法人と競争が出来る隙間市場があるのに気が付いた。生涯現役でインターネットの世界で生きて行く。Western Washington University, B.S. in Sociology, Bellingham, Washington, USA.

シニアの生活は、体の老化に従って変わって行く。その体験記をこのブログで書いている。