60歳で定年退職をして、65歳で雇用延長が終わり、完全に会社を卒業した65歳シニアは、毎日が日曜日という生活に突入する。毎朝、定時にスーツとネクタイを来て出勤するという習慣が突然消える。朝食を食べながらテレビを見る。家内は家事で忙しく動き回る。自分は新聞を読みながら何をしたら良いのだろうかと思いにふける。

会社という鳥籠から放された鳥は、空高く舞い上がったのは良いがランディングすべき場所が見つからない。そんな65歳シニアが大勢いるのではないだろうか。シニアは暇、同解決するべきか

会社時代は、日中の午前9時から夕方5時まで仕事で時間が使われていた。日中の8時間が65歳のシニアにとって悪夢になる。仕事をしていた時は、仕事がその8時間を埋めていた。今は、日中8時間を確実に埋めるものがない。読書をするにしても8時間ずっと本を読んではいられない。新しい生活のリズムを自分で作る必要がある。

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