70歳代シニアが職探しで必要なスキル - シニアの仕事、健康、筋トレ、暇

お年寄りが何か新しいことをやろうとすると躓く。若い頃と違って新しいことをするための基本が出来ていない。スマホをいきなり使おうとしても初期設定のやり方が分からない。

最近の洗濯機を使って汚れた衣類を洗おうとしても基本操作が分からない。昔は、洗剤をいれて開始ボタンを押せばそれで終わりだった。今は、その前に色々と設定をしてからでないと上手く稼働してくれない。

シニアが新しい仕事をしようとすると時代にあった仕事のやり方ができないために新しいことを学ばなければならない状態に陥る。高齢者を雇用する上での問題になるのが時代にあったITツールを使いこなすスキルと経験が身に着けていないことにある。

時代が要求するITスキル、PC、スマホ、インターネット、SNSの知識

現役時代にシステムエンジニアであった方がスマホのアプリを開発する仕事は出来ない。いくらエンジニアの経験があっても時代に取り残された経験は使い物にならない。時代のニーズは、新しいITスキル、知識と経験を要求する。

仕事環境はIT化されている

特殊な経験やキャリア(経理、財務、翻訳など)があるシニアは、それらの仕事があればすぐに対応が出来る。ただ、時代は全てIT化されているため、パソコンとインターネット操作の知識が要求される。近代的なITツールを上手く使えないと今までの経験を生かすことが出来ない仕事環境になっているからだ。

先日、私が所属するNPO団体の定例会でこんな出来事があった。

グーグルドライブのサービス(Google Apps.;Gmail, Spreadsheet, ドキュメントとプレゼンテーション)

このNPOでは活動資料を全てグーグルドライブのGoogle Apps.と呼ばれるサービスでデータ管理をしている。会員全員は、Gmailアドレスを使って定例会の連絡や活動のためのコミュニケーションを取っている。この試みは、もう、半年以上も経過しているのだがGoogle Apps.の画面にログインできない会員が多い。

毎週グーグルドライブのGoogle Apps.を使った操作方法の勉強会を開催しているのだが、簡単には学んでくれない。年寄りのメンバーには複雑に感じられるためか頭の中に浸透していっていないようだ。

このNPO団体では各グループ毎に毎月定例会が行われる。ITとその他の案件を取り扱うグループでは、率先してメンバー全員がこのGoogle Appsをグループ活動に活用していこうと言うことになった。勉強会を開催している担当者が活動資料を検索する方法を定例会でデモ説明していていたのだが、話している内容に頭が追いついていないというコメントがあり説明が中断してしまった。

Google Appsにあるホームページ作成機能を使って会員専用の情報ポータルサイトを作ってあるのだが、そのポータルサイトへのアクセス方法が分からないという状態である。NPOで用意したGoogle Appsのログイン画面にアクセスするURL情報がメール告知してもそのメールを見ていない、削除してしまう、見落としてしまうと言う人が多いので最初から躓いている。

ITの基礎知識がない、Googleのサービスを理解できていないシニアは、新しいことを学ばないとその恩恵を受けられないという現状である。

シニアは知らないうちに大衆が普通に使っている三種の神器(スマホ、パソコン、インターネット)に取り残されてしまっている。会社組織を離れた大手企業のOBシニアは、管理職にいたために複雑なことは全て部下がやってくれた。そのために新しいツールを学ぶ機会を逸した。

時代はシニアに新しいITスキルを学んで仕事をしろと言っている!

この事例は一つの例だが世の中で生まれている新しい仕事は普通の社会人が一般的に使い慣れたツールを扱えると言うことが前提になっている場合が多い。シニアは新しい仕事を探す前にそんなツールが扱えるようにする必要がある。仕事が要求するITツールを理解して使えるようになるには、何を学ぶ必要があるかを明確にすることから始める。

時代が普通に要求する仕事のツール

  1. パソコンを使い慣れていること
  2. インターネットの基礎知識があること
  3. スマホが使えること
  4. マイクロソフトのWord, Spreadsheet, Powerpointを使えること
  5. SNS(Facebook, Twitter, Instagram, LINEなど)

上記4つのことが求められる。どこでこれらのITスキルを学ぶのか。自宅近くのパソコン教室に行けば、学べる。お金をかけないで学ぶにはYoutubeで該当する内容を検索して学ぶ。時間はかかるがシニアは暇であるから時間をかければ良いだけ。

探している仕事がどのようなITスキルを要求しているかが事前に分かれば、そのITスキルを習得すればよい。すべてを一から学ぶ方法もあるが、効率的に学ぶには仕事が求めているITスキル中心に学べば良い。あとは仕事を通じて雑学をすることである。

アルバイト・パートでもITスキルがあると雇用されやすい

年齢制限がないアルバイトを探すと点呼業務がある。下記の募集要項を見てほしい。

アルバイト点呼業務

このような仕事でもパソコンのデータ入力と取扱が要求される。検索サイトで 年齢制限がないアルバイト

で検索をしてみればやってみたい仕事が見つかる。

結論

70歳代シニアが職探しで必要なスキルは時代が要求するITスキルである。PC操作に慣れて仕事で使われるアプリケーションソフト(マイクロソフトのWord, Spreadsheet, Powerpoint)がわかっていれば、最低限の要求を満たす。それ以外にSNSやスマホ、インターネット知識があればなお良い。時代に追いつくスキルがシニアに求められる。

 


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my profile pictureこのページのシニアライター:Norito H.Yoshida

Profile

Joomla CMSを使った法人・個人サイト構築で独立。51歳の時に会社を卒業。雇われる生活から自分を雇う生活になる。ソニー(株)、Yahoo!ジャパン(株)でインターネットビジネスの面白さを味わい、個人でも法人と競争が出来る隙間市場があるのに気が付いた。生涯現役でインターネットの世界で生きて行く。Western Washington University, B.S. in Sociology, Bellingham, Washington, USA.

シニアの生活は、体の老化に従って変わって行く。その体験記をこのブログで書いている。