60歳を迎えようとしているシニアは定年退職後の人生をどうしようかと考えている。直ぐに再就職先を探すか、半年から1年ぐらい人生の休暇を楽しむか決めかねている。
金銭的に余裕があるシニアほど今まで出来なかったことをやろうと遊びに走る。定年退職後に遊びや人生の休暇を優先するシニアは65歳になって驚く。
人生の休暇は十分味わったので老後資金を貯めるためにもっと働きたいと仕事を探すのだが、見つからない。60歳を過ぎてから仕事を探すよりも条件が悪くなっているのに気づく。65歳以降の生活は自動的に人生の休暇状態になる。
65歳から仕事を探すのではなく、10年先を見つめて自分に合った仕事を作り出す方が望みがある。経営者は、特別な技能や能力があるシニアでないと65歳を過ぎたシニアを雇用しない。お客を探せる営業が出来るシニアは年齢に関係なく雇用されるが、使い捨て労働者になる。人脈が尽きたところで雇止めになる。そんな現実を知らない定年退職者が多い。
ブラッド・バード監督作SFアドベンチャー映画『トゥモローランド』の映画にアテナ役で出演しているラフィー・キャシディ(Raffey Cassidy c.)に不思議な魅力を感じた。役にぴったりな15歳の女優である。
この映画では、地球の未来を明るい夢を持って実現させるという諦めない精神にフォーカスしている。私たちの日常生活を見ても諦めてしますケースが多い。自分が描いた夢を諦めない! そんな人生が送れるという希望を見させてくれる。
人それぞれの夢がある。諦めないで追い求め続ける人は夢を実現させている。夢の大きさは関係ない。自分が求めていることが実現するか、しないかである。「星に願いを」という歌がある。ディズニー映画「ピノキオ」の主題歌である。
"When you wish upon a star
Makes no difference who you are
Anything your heart desires
Will come to you"
老いても実現させたい夢があるならば、決して諦めないで追い求めることである。夢追い人で人生を終わるのも良いではないか。
定年退職後の生活設計で戸惑っているシニアが多い。自分の居場所が自宅に無く、外出先で探そうとするが都合の良い場所が見当たらない。カフェでコーヒーを飲んでも、飲み終わったら何があるのか。何もない。周りには、同じようなシニアが暇そうに新聞を読んだり、文庫本を読んだり、スマホで遊んでいたりしている。
独りぼっちで時間を潰しているシニア男性が多い。暇が有り過ぎて暇に押し潰される日々を過ごしているシニアたちだ。何かに没頭できる趣味があれば、気晴らしになる。現役時代は、仕事が生活のコア時間を占めていた。自分で起業できれば良いのだが、そこまでやる勇気も情熱も無いシニア。
定年退職後の生活設計は、働いている時よりも大変なのだ。
労働生産者の人口が減少してきている今、シニア労働者にも雇用の目が向き始めている。問題は、シニア労働者と会社のニーズでミスマッチがある。企業側は、単純労働者としてシニア労働者を見ている傾向がある。現在、直ぐに雇用される分野に「介護」と「建築」がある。
シニア労働者には、元会社員が多い。キャリアと教養があると極端に違った分野での仕事に入っていけない。
自分で自分に合った仕事を探す事が出来ないシニアは、生活困窮者にならない限り人の嫌がるつらい仕事には就かない。私自身も自分のキャリアや技術が生きる仕事であれば、給与が安くてもその会社で働くだろう。
足を鍛えるためにシニアが夜歩くのを見かける。実は自動車が通る夜道を歩くのはとても危険である。ドライバーは道の右左をよく見ないで運転している。車のライトが夜歩いている高齢者を照らして始めて気がつく。
こんな時に遠くから誰かが道の両脇を歩いているというサインがあれば、ドライバーは事前に気が付き速度を落とす事が出来る。歩行者が歩いているということがショートビームのライトではすぐに分からない。突然、道路の脇を歩いている高齢者を見つけることになる。タイミングを間違えれば後方から高齢者を跳ねることになる。
夜散歩する高齢者は後方から来る自動車にはねられる危険に気がついていない!昼間であれば自動車ドライバーが散歩している高齢者を事前に認識できる。夜間はショートビームのライトで運転していると突然目の前に歩いている高齢者に直面する。このリスクを回避する方法がある。
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