70歳を越えた独り身のシニア女性が仕事を探している。70歳という年齢では、普通の会社で雇用される確率は低い。何か特別な才能や技能が無いと非常に難しい。可能性としては、介護や飲食関連の仕事ぐらいかもしれない。横浜駅近くの立そば屋で年配の女性が働いているのを見かける。
65歳を過ぎると仕事はアルバイトぐらいしかない。特別なスキルや専門分野の経験があれば、派遣社員として働く機会もあるが、それが出来る高齢者は少ない。普通のシニアは、自分で仕事を作る選択しかなくなる。自分でお金を稼いだ経験がないシニアは、自分で仕事を作るのは難しい。
そんなシニアは、まず、小遣い稼ぎから始めることである。自分の意志と行動、そして、努力で小遣い稼ぎが出来ることを学ぶ必要がある。ちょっとしたアルバイトをやりながら社会のニーズを観察する。社会のニーズがわかれば、それを満たすサービスを自分で作れるかを考える。
若者は老人について知識がない、関心もない。老人は若者の状態がわかるが、若者は老人の状態が分からない。老人はむかし若者であったから若いときのことを思い出せる。若者は老人にならないと老人であることがどのような意味を成すか分からない。
最初に身体の変化を老化で感じ始めるのは還暦を過ぎた年齢になった時である。自分の体がこんな事を言い始める。
今まで経験したことがない体の変化に気付き始める。今まで当たり前出来たことが何故か出来なくなる。60歳になったら身体にこんな現象が起きる、70歳を過ぎたらこんな事に気をつけろと言う情報が伝えられていない。身体が老化すると当たり前のことが出来なくなる。老人になってみないとその意味を体感できない。
朝、洗面所の前の鏡に写っている自分の姿を見て64歳のシニア男性の魅力はどんな魅力だろうか考え込んだ。顔を見れば、長年の紫外線の影響で頬に大きなシミができていた。両手の甲にも老人性色素班のシミが幾つもできている。こんな顔をしたシニアに魅力を感じないだろう。
私から見て魅力的なシニアは、遠くから見て見栄えが良いシニアである。姿勢が良くて体格が老人のように弱々しくない。歩き方に力強さを感じるシニアである。実際にあって話をすれば、そのシニアの人生観や考え方がわかる。考え方が前向きで好奇心旺盛なシニアほど若さを感じる。
若く感じる点がそのシニアの魅力になると私は思っている。シニアの精神状態は、実生活やライフスタイルに現れる。経済と健康面で問題を抱えていないシニアほどアクティブに老後の生活を楽しんでいる。外出が多く、スポーツやイベントに参加している。
私の知人が50歳代の時に転職をした。転職先では仕事が以前よりもやり甲斐があったと言う。60歳になり、転職先の会社を定年退職することになった。私は、彼が転職をする時に起業という選択もあるよと助言をした。転職をしても60歳で定年退職する。その時、また今と同じ状態になるから若いうちに60歳、65歳以降のキャリアを考えて準備したほうが良いよと話した。
その時、彼はそれは分かっていると言って色々考えているから心配無いと答えた。今、彼は振り出しに戻り新しい雇用先を探している。仮に新しい雇用先が見つかっても65歳なれば、また、今と同じ状態になる。そんな事は分かっているとまた彼は言うだろう。
頭で分かっても心で現実の世界を感じていないのが今の知人である。助言をすべきか、そのまま知らないふりをするか、悩ましい。
トヨタ製のプリウスをトヨペット店まで走らせた。リコールでの修正と車検である。ちょうど2回目の車検であった。1年前に12ヶ月点検を受けた時にタイヤと補助バッテリーの劣化を指摘され、取替をしてはどうかと打診された。タイヤも補助バッテリーも価格は高い。
2回目の車検前にタイヤだけは、新しいタイヤに取り替えた。タイヤにひび割れが見えていたから安全面を考えて車検前にタイヤの安いイエローハットで取り替えた。補助バッテリーは、代理店の方が安かったので車検の時に取り替えた。
2回目の車検で発生した合計費用が、パソコン1台を買える金額になっていた。今回は、タイヤと補助バッテリー交換で8万円ぐらい発生した。それに車検費用とオイルや整備関連の費用が追加された。毎年5月に自動車税を支払う。自動車を維持する費用は、年金生活者にとって重い負担になっている。
高齢者が運転する自動車が普通車から軽自動車に変わる理由は、自動車の維持費を節約するためであるのが分かる。自動車の販売価格が安く、自動車重量税や車検費用も低い。節約したいシニア向けの自動車になる。遠くにドライブをしないで自宅近辺で動き回る上で非常に便利な乗り物になる。
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