つま先立ち

老人は運動を意識的にやらなくなる傾向が強い。年齢ともに足を使って動き回る事が少なくなり、自宅に隠りがちになる。体を動かさないと血行が悪くなる。血液は心臓だけに頼って血液を体に送っていない。第二の心臓と言われる「ふくらはぎ」を使って足に流れた血液を心臓に押し上げている。その意味合いで「ふくらはぎ」を使う運動を意識的にする事で血行を改善し、健康を増進させる効果がある。

ふくらはぎの筋肉が衰えると歩幅が狭くなる。ふくらはぎは足をつま先で後ろに蹴る動作をする。大股で歩く時につま先で蹴ると大股で歩ける。でも、ふくらはぎが弱くなっていると大股で長く歩け続けられない。時々、電車の中でシニア男性がつま先立ち運動をしているのを見かける。足の健康を意識してやっているのだろうと思った。

電車の中でただ立っているのは無駄な時間。この無駄な時間をつま先立ち運動で足の健康を改善できる。ただ、ポイントは定期的に行うことが前提になる。2、3回やって終わりでは効果がない。毎日外出時に電車を利用する時はつま先立ち運動を立っている時するという決意が必要になる。

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