デパートの休憩場所が隠れたトイレの近くにある。そこには、いつも数人の老人たちが何をするのでもなくいる。年齢的に65歳は越えている高齢者たちだ。外に出始めている老人たちは、腰を下ろしてゆっくりする場所を探す。その場所には、トイレが有ることが必須条件になる。排泄コントロールが上手く出来なくなるシニアにとって近くにトイレが有るのが安心だからだ。
自分というリソースを上手く使えない65歳以上シニアが増えている。働きたくても仕事を見つけられない。ハローワークで仕事を探しても年齢で蹴られる。65歳を過ぎたシニアはどこで何をすれば良いのだろうか?シニアの居場所は定年退職後の生活にすごく影響する。
第一の居場所は「家庭」、第二は「会社、仕事場」、第三は「?」になっているシニアが社会での居場所を求めている。
シニアの自動車免許証返納は、危ない経験をした時に躊躇なく行うべきではないか。事故を起こしていないだけ幸運であると思う。これを無理して運転し続けると余生を台無しするのが見えている。交通事故による罪悪感が死ぬまで追いかけてくるからだ。
高齢者による自動車事故がテレビで頻繁に報道される。事故をニュースで取り上げるのは良いのだが、事故を起こした老人はその後どうなったかだ。どんな運命が待っているのだろうか。自分が運転した自動車で他人の命を奪ってしまったという罪の意識は一生消えない。
事故を起こした時点でその人の人生から生きがいが消えて行く。自動車は殺人マシンになるということを誰もが意識して運転すべきだろう。私はあと4年で70歳になる。70歳の誕生日に免許返納をするかどうかを決めることにしている。その理由は?
62歳の時に1年に1度の人間ドックを受診した。その中に検便検査があった。3週間後に人間ドックの結果が郵送されてきた。検査結果と精密検査依頼状が入っていた。一瞬、目を疑った。精密検査なんて今まで受けたことがない。なぜ、この歳の時なのだと。
精密検査依頼状には、大腸がんの疑いありと書いてあった。がん、がん、がん。私はがんにかかってしまったのか。すごいショックと不安が襲ってきた。予想もしていない病気の疑いだ。大腸がんについてネットで調べたが、精密検査で大腸内視鏡検査を受けてみないとはっきりしないとあった。
そうか、大腸内視鏡検査をすれば本当に大腸にがんがあるのかがわかるのだ。高齢者になるとがんになるリスクが高まる。60歳を過ぎると体の免疫力が下がる。私の免疫力も当然下がってきている。
60歳を過ぎる頃から体力と筋力の衰えを感じ始めるシニアが多い。特に足腰の筋肉の衰えで体を楽にする行動に出やすくなる。階段を使わないでエスカレーターやエレベーターを使う。歩いていける距離にある場所まで自動車やバス、電車で行こうとする。老いてくると体を使う行動を避け始める。
その結果、体の筋肉の維持が出来なくなり、知らないうちに筋肉を失って行く。60歳を過ぎると毎年1%づつ体の筋肉を失って行く。体の筋肉を鍛える習慣を身に着けないと自分の足で自由に動けなくなるフレイル状態に陥る。今は大丈夫であっても、70歳を過ぎた頃にその付けがやってくる。
70歳前後のシニアは自分の体力と筋力がどれほど落ちているかをこんな方法で確認してみる。体感的に分かる。
バーピーズとはこんな運動である。
体力の衰えは日々の生活に悪影響する。体力が落ちたために疲れる作業や行動をやめてしまう。体を動かすことが少なくなり、新陳代謝を下げる。体を動かさない生活が習慣になると生活習慣病になりやすくなる。シニアは意識して体を活発に動かす運動習慣を身につける必要がある。それが出来ないと時間の問題で普通の生活が維持できない体になる。
暑い日に自宅から20分掛けて最寄りの駅まで歩く生活は厳しい。駅の近くにスーパーがあるので必ず立ち寄って冷たいスポーツドリンクを買って電車が来る間に喉を潤す。暑い日は20分間外を歩くだけでも体から水分と塩分が流れ出る。
体がだるくなる前に適度の塩分と水分を体に補給しないと知らない内に熱中症になる。暑い日を涼しく過ごす方法を実行して体の負担を和らげるに限る。汗をかく事は正常な体であることを示す。老いて来ると体の体温調整機能が衰えて来て水分補給が必要な状態にいるのにそれを感じなくなる。
シニアが暑い日に外出する時は必ず塩分と水分を補給するスポーツドリンクを歩きながら飲む必要がある。喉が渇かなくても1時間おきぐらいに一口水分補給をするほうが無難である。
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