定年後、人生の目的に何を求めるのか? - シニアの仕事、健康、筋トレ、暇

定年退職をして70歳までアルバイトやパートをしながら好きな生活をしてきたシニアが自分の老化と死を感じ始めると自分の人生について考え始める。会社を卒業したら、もう、出世は人生の目的にはならない。生活をするためにお金を稼ぐ必要があるが、お金を貯めるだけが人生の目的ではないことに気付く。

老後の生活には、その人の思いが現れる。自分の人生は何だったんだろうか。このまま終着駅に向かって時間を過ごすだけで自分は満足するだろうか。そんな思いが頭を過るのではないだろうか。老後の生活と人生を充実させるには、人生の意味や目的を感じさせるものを見つける必要がある。

何を人生の目標にして老後を過ごすのか?

子育てを終えて、親としての義務を終えた66歳のシニア男性である。会社も卒業して、起業し、好きな仕事で生活のリズムを作っている。毎年、歳を食って行く自分を眺めながら、人生の意味目的を考えている。お金がたくさん欲しい!誰もがそう思うことだが、それが今からの人生に意味を成すことなのだろうか。

お金は、夫婦で食べて生きて行けるだけあれば十分だと思っている。物欲を満たす大金はもういらない。物欲自体が消えて行っているからだ。物から心に価値観が移って来ている自分を見ている。

何か役に立ちたい

経営支援NPOクラブという団体に所属して6年が経過した。知人の紹介でビジネス関連のNPO団体のメンバーになった。その時の理由は、片手間でも良いから社会で何か役に立ちたいという動機付けがあったからだ。自分のビジネスをしながらなので割ける時間は限られているが、自分の専門知識やスキルがこの団体のビジネスに役に立つのではという感触があったからだ。

大手企業OBが220名ぐらい集まって中小企業の経営支援をするサービスをしているNPO団体だ。この団体で活発に活動しているシニアは、自分の知識やスキルを何かに役立てたいという動機で参画している。労働に対するお金という対価はそれほど価値がない。年金や金融資産で十分生活が成り立っている人たちだからだ。

私を含めてこのNPOで活動しているシニアは人生の意味や目的を感じさせてくれるものがこの団体にある事を感じている。会社組織とは違って自分がやりたいと思ったらチャンスが与えられる。やりたくなければ、やらなくても良いルールで活動が行われる。生きがいを感じるときは、自分の経験や知識、そして、スキルが誰かに役立つ時ではないか。

自分という存在が輝く場所を彼らは探している。そんな場所をこのNPO団体が作っている。220名のNPO団体組織は、少ない。利益も出して会員の活動費も売上から出されている。自立しているNPO団体である。会員が友人、知人のシニアを紹介して構成員が増えていった。会社を引退したシニアでも世の中には役に立つ場所がある。

何かに貢献したい

今まで無事に生きてこられたことに感謝し始める。その感謝を社会に還元したいと思う人がいるだろう。何をすれば、感謝を社会に還元できるのか誰もが悩む。自分の人生の意味は、自分が他界する時に分かるような気がする。自分の人生の終着点で人生を振り返る瞬間を持てる。その時の気持ちが心地良いものであれば、自分の人生は意味あるものであったと思うのではないだろうか。

若いときの人生は、まだ、人生の途中。結論は導き出されない。ただ、目標や目的がある生活を送っている人ならば、人生の意味を感じられる。目標に向かって努力をして達成する時の達成感。人生の節目節目に自分の人生の意味を感じる時がある。自分はこの目的のために生まれてきたのではないかと。人それぞれこの世界での役割を与えられて生きていると私は思っている。

良い、悪いという倫理観を越えた世界になる。この世界で生活している人はその社会が設定したルールの中で人生の目的を探す。この世界で生きて生活する時間が少なくなってくると自分の存在を自覚できる体験を求め始める。何かに貢献したいという欲求は、社会からご苦労様と言われたシニアに強く生まれる。

人生の意味や目的は、今、自分が思ってやろうとしていることに根ざしている。他人からの評価ではなく、自分からの評価である。自分が今やっていることは社会に貢献していると思っていれば、それは必ず社会に貢献している。貢献したいと思い、その思いを具現化する行動を起こすだけである。

自分の人生に意味を感じたい

私の人生は、「夢追い人の人生」である。小学生の時の夢、中学生の時の夢、高校生の時の夢、大学生の時の夢、会社員の時の夢、起業家として夢、人生の節々で夢が生まれている。生まれた夢を実現するために私の人生は進んでいる。夢はタイミング良く実現しない。必ず、タイミングがずれる。ズレるが、夢は実現している。そんな人生を今も送っている。

66歳の今、来年67歳になるが、70歳になる前までに夫婦でロング・バージョンを海外でしたい。コロナ禍の治療薬とワクチンで解決できたあとになる。妻が1ヶ月ぐらい生活をしてみたいという国に出かけて現地の生活を体験したい。旅行者としてではなく、現地住民と触れ合う生活を味わってみたい。私は、米国での生活経験が長いので妻のニーズを満たしてあげたい。

自分のためにではなく、今まで自分を支えて来てくれた妻に楽しい人生を与えたい。妻がやりたい事を実現させるためにお金を稼ぎたい。夫婦で一緒に人生を共にする時間は限られている。いつか、どちらかが他界する運命だ。そうなる前に自分が妻に出来ることをやってあげたい。そんな思いがある。

結論

  • 定年退職の人生は何か自分が出来ることで社会に貢献したいという気持ちが大きくなる。
  • 老後の生活と人生を充実させるには人生の意味や目的を感じさせるものを見つける必要がある。
  • 自分の人生に意味を見出したい。

 


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my profile pictureこのページのシニアライター:Norito H.Yoshida

Profile

Joomla CMSを使った法人・個人サイト構築で独立。51歳の時に会社を卒業。雇われる生活から自分を雇う生活になる。ソニー(株)、Yahoo!ジャパン(株)でインターネットビジネスの面白さを味わい、個人でも法人と競争が出来る隙間市場があるのに気が付いた。生涯現役でインターネットの世界で生きて行く。Western Washington University, B.S. in Sociology, Bellingham, Washington, USA.

シニアの生活は、体の老化に従って変わって行く。その体験記をこのブログで書いている。