65歳になって年金をもらう。その額に驚く。事前に知らされていた金額なのだが、老後の生活費には足りない。誰もがそう思っている。この心理状態が65歳になったシニアたちに共通する。多くの65歳のシニアは、足りない生活費を補足する仕事を探し出す。自分ができるパートやアルバイトしか選択がないことが分かる。過去の職務経歴や経験が生きる仕事があっても年齢でお断りになる場合が多い。これが65歳で年金を受け取り始めるシニアの現実である。

国民年金だけならば、満額で6万5000円前後。厚生年金がプラスされれば、18万円前後になるかもしれない。20年先まで生きることを考えると将来の生活に不安が募る。20年先は、85歳。85歳までパートやアルバイトが出来るのだろうか。健康問題や雇用面で加齢による弊害が出てくる。生き続けるためには足りない生活費を稼ぎ続けなければならない。どうしたら良いのか?

20年先の政府による生活保護サービスは十分に機能しない可能性がある。多くのシニアが生活保護下に落ち込んでしまうからである。長生きの弊害である。北欧のように安心して老後の生活を送れない日本の生活環境は先進国とは言い難い。今60歳代ならば、先を読んで年金プラス他の収益で生活費を賄う仕組みを準備する必要がある。

他人を当てにする雇用で年金プラス収入を得る方法は年齢制限と体力の衰えで期待できない。残る選択肢は自分でビジネスを作ることである。資本力があるならば、株式投資も選択になるがそれが出来るシニアは年金プラス収入がなくても生活が出来る。年金だけでは生活が苦しいと感じるシニアは今から年金プラス他の収入を得る方法を考えて準備すべきである。

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