シニア個人事業主のリスク対策 - シニアの仕事、健康、筋トレ、暇

私の売り上げ(生活費)は、3つのレベニューストリーム(Revenue Stream)から生まれている。もし、一つだけであるとそのビジネスが悪くなると生活が一挙に苦しくなる。個人事業主は、一つの売り上げだけに頼る経営をしてはいけない。今稼いでいるビジネスが5年先、10年先まで潤うという保証はない。特に変化が大きい今の時代は、突然、市場が無くなったり、縮小したりする。

15年余り自営で生きてきた私だが、最初のビジネスモデルは衰退しているため新しく第二のビジネスモデルで収益を挽回している。第二のビジネスモデルもこの先10年も維持できるか分からない。そんなリスクは絶えずある。別に個人事業主だけの話ではない。大小を問わず企業経営者はすべて明日の食い口を確保するために新しいビジネスを開拓しなければ生きて行けない。

起業したのは良いが、市場が縮小したり、ビジネスモデルが一般的すぎるために過当競争になって利益が出なかったりしても生きて行けるプランを事前に考えて用意する必要がある。私は、昨年から事業目標に新規ビジネスモデルの開発・開拓を入れている。1年かけて意識して探したが成果は無い。来年も同じ事業目標として新規ビジネスモデルの開発・開拓を掲げる予定。

自営業者が注意すべきこと

60歳から会社で継続雇用されている会社員と違って独立したシニアは、100%自己責任のビジネスライフに入る。誰もが成功すると信じて起業する。1年間やって見て売り上げが生まれなかったら、そのビジネスモデルは市場のニーズを満たさないという結論に至る。ビジネスは、失敗して初めて成功の道を歩けるようになる。

最初のビジネスモデルで売り上げが生まれ、その売り上げで生活が成り立ち始めれば安心だと多くの起業家は思うのだが5年以内に不安を覚え始めるはずだ。うなぎ上りに売り上げが増えても、活動規模が広がる保証は無い。谷あり、山ありのビジネス活動である。描いた通りにビジネスは展開しない。それが現実である。

現在のビジネスが成り立たなくなるリスク

最初から2つ、3つのビジネスモデルで起業は出来ない。一つのビジネスモデルが成功して生活が出来るぐらいの売り上げを出し始めたら余剰資金を貯めて、万が一の時に使うお金を作る必要がある。それには、最低3年から5年ぐらい黒字を出し続けなければだめである。儲かったからすぐに経費として使うというパターンは、起業家がハマりやすい。私もハマって失敗した。

最低、3年ぐらいは儲かっても余剰金を貯め続ける事。将来、必ず、現在のビジネスモデルが衰退する時期が来る。黒字から赤字に転落して運転資金が苦しくなる。個人事業者は運転資金が豊富でない。困った時は、余剰資金で食いつながないとビジネスは終わる。

 一つのビジネスモデルで売り上げが安定し始めたら、第二のビジネスモデルを横目で探す事。ビジネスの種は、実際にやって見ないとビジネスになるか分からない。色々な種を見つけて脈が有りそうな種でテストマーケティングをする必要がある。最初は、赤字になるが徐々に売り上げが増えてくる傾向が見えれば、後は辛抱して黒字になる時期を待つ。

私の第二のビジネスは、3年間我慢してやっと赤字から黒字に回復できた。第一のビジネスからの売り上げが減ってきていたので第二のビジネスが上手く立ち上がらなければ死活問題になる。こんな時に儲かった時の余剰資金が手元にあれば2,3年は辛抱が出来る。時間的猶予が与えられる。

健康障害で活動の自由が制限されるリスク

私は年に1度人間ドックを受けている。いつも2月か、3月になる。今の所、健康状態に問題はない。中高年の成人病にはなっていない。ただ、時々、理由が分からない体の不調に出くわす。今までにこんな体験をしたが、全て自然治癒力で治ってしまった。

理解できない原因による体調不良

  • 腰痛から来るらしき足のしびれ
  • 両手の指のこわばりとばね指
  • 両肘周辺の筋の痛み

今は右足の付け根に痛みを感じる。まだ、様子を見ている。どんな状態になると痛みが生まれてくるかのパターンが決まっていない。日によって1キロ歩いたら痛くなったり、8キロ歩いたら痛くなったりして傾向が掴めていない。老化現象としてまだこれから生まれてくる健康障害があるかもしれない。こればかりは個人差がある。 

最悪な事態でも生きて行ける準備と対策

自営業者の良さは自分でビジネスをある程度コントロールが出来る事である。定年は自分で決められる。稼いだお金は多くが自分の物になる。会社員時代の給与よりも多額のお金を手にすることが可能。上手くビジネスが行っていればの話。ビジネスには山あり、谷あり。

万が一の時に飛行機からパラシュートで飛び降りる事も考えて準備して置かないと悲惨な余生を送る事になる。65歳以上のシニア個人事業者ならば、年金受給がある。年金だけでは生活が出来ないのでプラスアルファの収益を事業以外から得る仕組みを考えて準備する必要がある。

シニアが起業する時は、どんな状況にあっても借金をしないでビジネスを始める事。運転資金が足りなくて危なくなっても借金はしないでビジネスを終える事である。借金があると再起が出来るまで時間がかかり、肉体も情熱も薄れて行く。

どんなビジネスでも「体が資本!」、体が健康で前向きな思考を維持できていれば、生きて行く上で身が軽くなる。私は収入源を広める事で万が一の時に収入が途絶えないように準備している。

こんな事を私は考えている。

  1. NPO団体からの仕事を請け負う(売り上げは小さいがゼロよりまし)
  2. ネットで稼げる仕事を見つける(自分の得意で小遣い稼ぎ、ココナラなど)
  3. 金融資産の運用(株や信託)
  4. 日銭を稼げるアルバイトやパート先を見つけておく

老いて来ると無理が出来なくなる。仕事の内容も老いに合わせて負荷が軽くなるような仕事に変えて行く必要もある。

自分が他界したらのリスク

年齢が70歳を越え始めると病気で突然この世から消える場合がある。70歳から80歳の間に体の免疫力の低下で思ってもいないような病気が発症してビジネスを継続できなくなるリスクがある。シニアはこのリスクが高い。そんなリスクに見舞われたら、どうするか。

ビジネスをやめる手続きを家族がする必要がある。どんな作業が発生するのかをメモしておく必要がある。

  1. 迷惑がかかるお客さんリストと対応方法
  2. 個人事業主を廃業する税務手続き
  3. 銀行口座やクレジットカードの整理

所得税の青色申告の取りやめ届出書」

青色申告で確定申告している個人事業主は、事業を廃止する際に「所得税の青色申告の取りやめ届出書」を所轄の税務署に提出する。 提出期限は、青色申告をやめる年の翌年3月15日まで。 届出書には「青色申告書を取りやめようとする理由」の記載欄があるので、廃業時は「廃業のため」と記載。

「個人事業の開業届け出・廃業等届出書」

廃業日から1カ月以内に「個人事業の開業届け出・廃業等届出書」を所轄の税務署へ提出する。

詳しくはこちらのページを参照

結論

  • 大小を問わず企業経営者はすべて明日の食い口を確保するために新しいビジネスを開拓しなければ生きて行けない。
  • 一つのビジネスモデルが成功して生活が出来るぐらいの売り上げを出し始めてから余剰資金を貯めて万が一の時に使うお金を作る必要がある。
  • シニアが起業する時は、どんな状況にあっても借金をしないでビジネスを始める事だ。運転資金が足りなくて危なくなっても借金はしないでビジネスを終える事だ。

 


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my profile pictureこのページのシニアライター:Norito H.Yoshida

Profile

Joomla CMSを使った法人・個人サイト構築で独立。51歳の時に会社を卒業。雇われる生活から自分を雇う生活になる。ソニー(株)、Yahoo!ジャパン(株)でインターネットビジネスの面白さを味わい、個人でも法人と競争が出来る隙間市場があるのに気が付いた。生涯現役でインターネットの世界で生きて行く。Western Washington University, B.S. in Sociology, Bellingham, Washington, USA.

シニアの生活は、体の老化に従って変わって行く。その体験記をこのブログで書いている。